2014年9月に、長岡京キャンパスへの移転を控えた立命館中学校・高等学校では、現在、倉庫などに保管された資料の整理を進めています。
今年1月、立命館中学校・高等学校の倉庫から、映像フィルム(16ミリフィルム)17本が見つかりました。
フィルムが入れられていた封筒に「昭和4年」のメモ書きがあることや、撮影された内容を記した箱に「立命館中学校」「運動会」などの文字があることから、当時の様子を知るものとして貴重な映像が収められていると思われました。
何とかこれらの資料を、現在でも簡単に再生・閲覧が可能な状態にデジタル化できないかと考え、フィルムの修復・復元を専門とされている株式会社 東京光音 様のお力を借りして、復元を行うことにしました。
一部の資料には、カビの発生やフィルム自体の縮小なども見られましたが、カビ除去のクリーニングや修復作業を施していただいたおかげで、全編の収録を行っていただくことができました。
下記の写真は、カビ除去のクリーニング前とクリーニング後を示した一例です。
クリーニング前はほぼ画面の全般にわたってカビが付着していますが、クリーニングでカビが取り除かれ、鮮明な映像に生まれ変わりました。
復元された資料の中には、昭和一桁代の映像とは思えないほど、鮮明な映像が映し出されたものも多く存在しています。
このたび復元され、再生・閲覧可能な状態で現代に蘇った約85年前の立命館の映像資料――。
学園の歴史とともに、受け継がれた貴重な資料を記録に残し、現在と未来につないでいくことが、立命館 史資料センターの役割です。
株式会社 東京光音 様の会社概要や業務内容・実績につきましては、ホームページに紹介があります。
http://www.koon.co.jp/カビ取り前後の映像(約45秒)を比較してご覧いただけます(映像の内容は立命館のものではありません)。
http://www.koon.co.jp/work/news/douga/douga_1.wmv