鞍馬在住。立命館大学教授。大学評価・IR室勤務。顔は立命館カラーであるエンジ色の"R"マーク。
ずっと先を見通せる千里眼を持っていて、立命館大学の内部質保証を指南してくれます。

天狗先生 キャラクター 天狗先生 キャラクター

大学評価とは?

 大学は、7年以内ごとに教育研究等の状況について文部科学大臣の認証を受けた機関(認証評価機関)による評価を受けることが義務付けられています(学校教育法第109 条第2項)。大学等の機関単位で実施する認証評価ということで、これを正式には「機関別認証評価」と言いますが、通称「大学評価」と呼ばれています。
 認証評価機関ごとに評価基準や評価方法が異なっており、各大学はいずれかの認証評価機関を自ら選択して評価を受けることができます。立命館大学は、大学基準協会の評価を受けています。
 ちなみに!専門職大学院についても、5年以内毎に認証評価を受けることが義務付けられています(学校教育法第109 条第3項)。

IRとは?

 IRはインスティテューショナル・リサーチ(Institutional Research)の略で、大学等の機関において、各部署が持つ諸々のデータを一元的に集めて分析し、有益な情報として活用することを言います。例えば、授業アンケートは当該授業に対する学生の満足度や理解度を把握するための調査ですが、これを新入生調査や卒業生調査と組み合わせることで、4年間を通した学生の成長を分析することが可能になります。
 このように、データに裏付けられた根拠に基づいて、施策の立案や意思決定を円滑に行うことを支援するのがIRの役割です。大学評価・IR室も、データに裏付けられた内部質保証の推進を目指します。

内部質保証とは?

 立命館大学では、本学の教育研究の質を確保するため、自己点検・評価を行い、その結果をもとに教育研究活動等の継続的な改善を推進することを「内部質保証」と呼んでいます。
 大学基準協会では、“「内部質保証」(Internal Quality Assurance)とは、PDCAサイクル等を適切に機能させることによって、質の向上を図り、教育、学習等が適切な水準にあることを大学自らの責任で説明し証明していく学内の恒常的・継続的プロセスである”と定義しています。

自己点検・評価とは?

 立命館大学では、毎年、本学が策定した中期計画や評価指標、大学基準協会の定める評価基準や認証評価の指摘事項等に基づいて大学の現状を把握し、それをもとに長所や問題点を抽出し、長所についてはそれをさらに伸長させる方策、問題点についてはその改善策を導き出す活動を「自己点検・評価」と呼んでいます。これは、学部・研究科等の部局ごとの自己点検・評価を前提としています。大学基準ごとに自己点検・評価が適切に行われ、その結果が改善・向上につながっているかという一連の流れを、大学として全学的な観点から確認しています。
 なお、大学基準協会では、「自己点検・評価」をPDCAサイクルのC(Check)であると位置付けています。