立命館大学 経営学部

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西谷 順平教授

Jumpei Nishitani

研究分野
会計基準設定の経済分析。
主な担当科目
財務会計論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
研究テーマは、「会計基準設定の経済分析」です。会計は、何の面白みもない数字だと誤解されがちですが、人間社会の(ややこしい)エッセンスがつまった魅力的な研究対象です。それをいろんな角度から分析しています。

また、会計専門の審議会委員などとして、政府(防衛装備庁)や地方公共団体(水道事業など)をサポートし、さらに、社外取締役として企業(ドン・キホーテやUNYを擁するPPIH)の経営に参画するなど、実社会に研究を活かしたり、実社会から研究のヒントをもらったりしています。

数年前に出版した書籍『保守主義のジレンマ ―会計基礎概念の内部化』では、それまで謎の多かった会計上の保守主義について、歴史的考察と経済学のモデル分析をつかって解き明かしました。最近では、大学の国際教育センター長や米国公認会計士(USCPA)育成の経験を通じて、国際キャリア教育論が新しい研究テーマとなりつつあります。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
高校時代は、バドミントン一色でした。自分に対するケジメをつけるべく臨んだ高校生活最後の団体戦では、切り込み隊長?の第一シングルスを願い出ました。そして、途中の負傷で足を引きずりグリップを血だらけにしながらも、1時間半以上のフルセットの末に勝利しました。たくさんの声援や応援太鼓の響き、勝利後の胴上げ、何より積み上げた練習を勝利につなげられた自信が、今の大きな支えになっています。

大学時代は、憧れ?の東京で様々な人に出会い、たくさんの経験をしました。ときどき大学生たちにも話すのですが、皆びっくりするぐらいの本当にたくさんの経験で、数百文字なんかではとうてい語りきれません。キーワードだけでも!と書きかけたのですが、それだけで文字数制限を超えてしまいました。人との距離感がうまくつかめず、大切な友達を傷つけてしまったなど後悔もありますが、それも含めて、人として多く、本当に多くのことを学んだ貴重な時間でした。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
それは、卒業論文に関するヒントを得ようと、他大学はもちろん自分の大学の先生めぐりをしていた頃でした。その先生は、私の不用意な発言にカッとなり、「そんなことで研究ができるかっ!」と怒鳴られました。しかし、その瞬間、「研究者ってプライド高くてカッコいいなあ!」と感動し、私は入院(大学院進学)を決意したのです。

実は、学部時代の専門は、国際経済でした。その頃、東京にはイラン人や日系ブラジル人が溢れていて、それはまさに目に見える研究テーマだったのです。しかし、その実態を知るにつれ、むしろ、手に職を持った強い人材でなければ、国際経済と真剣に対峙できないと悩んでいました。そんなとき、大学院で人生を変える先輩に出会いました。びっくりするぐらい頭が良く、そして、本当に魅力的な人格の持ち主でした。私は生まれて初めて「この人についていこう!」という気持ちになりました。そう、その先輩の専門が、会計学だったのです。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
自分自身の人生を切り拓いていくこと、
誰かに何かに出会い導かれていくこと、
実はウラオモテの関係なんだと思う。

挑戦して頑張っているからこそ、
でも上手くいかずに悩んでいるからこそ、
出会いに気づけるんじゃないかな?

カッコ悪くても挑戦をしてしまうこと、
恥ずかしい失敗をやらかしちゃうこと、
恐れていたら出会えないと思う。

文句ばっかり、いつも誰かのせいにして、
挑戦してもいないのに、失敗ばかりを恐れて、
ま、実は僕もそんなヤツだったんだけどね!

今の自分を乗り越えよう!凄い出会いが待ってるよ!
頑張って下さい!僕も頑張ります!

■おすすめの書籍や映画

小説:J. D. サリンジャー(村上春樹訳)『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社
映画:ロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督『いまを生きる』


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)