立命館大学 経営学部

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ラウパッハ・スミヤ・ヨーク教授

Jörg RAUPACH-SUMIYA

研究分野
スマートな再生可能エネルギーによる産業界の構造的変化を研究しています。とくに、クリーン・エネルギーを中心とする、企業のサステナビリティ経営の取り組み、や再生可能エネルギー事業が地域にもたらす社会・経済的な効果について調査しています。
主な担当科目
国際経営論、International Industries
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
スマートな再生可能エネルギーによる産業界の構造的変化を研究しています。とくに、クリーン・エネルギーを中心とする、企業のサステナビリティ経営の取り組み、や再生可能エネルギー事業が地域にもたらす社会・経済的な効果について調査しています。再生可能エネルギー、その技術と産業は今、全世界で飛躍的に成長し、農業革命・産業革命・情報革命に続く「第4の革命」と呼ばれるほど、全政界の基盤産業であるエネルギー業界の再編を促すうねりが起こっています。その中で特に注目すべき点はもともと大規模集中型であるエネルギー業界はだんだん小・中規模分散型の産業に変身していくところです。つまり、この全世界に渡る大きなトレンドの原動力になっているのは大手企業より、地域産業・自治体・ベンチャー・NGO/NPO・住民等のような新規プレヤ-です。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
自分をほめてもあれですが、とにかくよく勉強しました。学習する喜びを満喫しました。しかも、学生生活が長くて、三つの大学で勉強しました。最初はJapanese Studies (日本学)を勉強しましたが、文学や歴史などが得意ではないので、途中で専攻を変えて経営学を学びました。1年半日本に留学して、日本語も覚えました。ドイツでは、ほとんどの学生が大学院まで進むが、私も経営経済学の修士を取得しました。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
直接なきっかけは、福島原発事故です。日本の政府、企業、経済会、メディア、研究者などの非誠実的な対応に不信感を覚えました。同時に、人類が直面しているは気候危機を意識し、化石燃料や原子力に依存しない社会と経済への転換の必要性を強く感じました。必要な構造的な転換には、個人の行動以外に企業の取り組みが必要不可欠であるの、経営学の研究者としても、現役の経営者としても、企業のサステナビリティ経営、特にエネルギー経営に関心を持つようになりました。更に、ドイツ人である私ですが、脱原発と脱炭素の政策を打ち出したドイツ政府の前向きな取り組み、や先進している企業の取り組みを見て、その成功要因を知りたくなりました。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
”Ring the bell that still can ring / forget your perfect offering / there is a crack in everything / that’s how the light gets in” (Leonard Cohen as cited by Audrey Tan, Digital Minister of Taiwan) とにかく、色々なことに関心を持ち、行き悩まずに気づきを探ってみよ。そうするときっと充実した学生人生になる。
“You’ll never walk alone” (Hymn of FC Liverpool サッカークラブ) ― 一人で悩まないで、仲間を見つけ、ともに歩む。

■おすすめの書籍や映画

水野雅弘/ 原裕 、「SDGsが生み出す未来のビジネス」、2020年、インプレス ISBN-13 : 978-4295008965


■関連リンク

研究者学術情報データベース(ritsumei.ac.jp)