立命館大学 経営学部

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石崎 祥之教授

Yoshiyuki Ishizaki

研究分野
国際観光マーケティングに関する研究
主な担当科目
観光システム論
Q1
現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。
ゼミの募集テーマは「国際観光マーケティングをめぐる諸課題」としています。コロナ禍以前は「インバウンドブーム」とよばれる訪日外国人観光客激増の時期でした。これによって、地域が経済的に潤うというメリットの反面、「観光公害」ともよばれるデメリット(交通混雑やごみの散乱など)も目に付くようになっています。
しかし、日本全体が少子高齢化の影響を大きく受ける中で、地域の発展に観光の果たす役割はますます大きくなってくると予想されます。地域と観光客の両方にとって望ましい観光の姿を追い求めたいと思います。
Q2
どんな学生時代を送っていましたか。
後述のように、経営学部を志望した理由ははっきりしていたので、経営学部の学びは楽しかったです。興味のおもむくままに経営関係の本を「乱読」していたように思います。
1回生の夏休みに当時としては珍しかった、ヨーロッパへの1か月の個人旅行(高校の同級生と一緒に)をしたことが、現在の観光という研究テーマにつながっているような気がします。
アルバイトはしませんでしたが(自宅生だったので)、旅行会社の「居候」を決め込んでいたのも懐かしい思い出です。
Q3
現在の専門分野を志した理由・研究者になったきっかけを教えてください。
交通論が学びたくて経営学部を志望しました。ところが、この年に限って、交通論のゼミが開講されなかったので、国際金融のゼミに所属しましたが、交通への関心やみがたく、卒論のテーマは「国際航空運賃の研究」としました。大学院で本格的に航空交通に取り組みましたが、その過程で航空輸送では観光とのかかわりが強かったので、大学では観光マーケティングを担当することになりました。また、大学院修了後2年間、国際連合地域開発センターというところで研究員を務め、ここでの担当テーマが環境と観光であったことも関係しています。
Q4
高校生へメッセージをお願いします。
大学の志望学部を決めるにあたっては、変な思い込み(将来の就職に有利とか)ではなく、純粋に興味を持てるかどうかを基準に学部を決めることが極めて大事だと思います。
変な打算で学部選択するとあとで後悔します。大学での学部の決定とそこでの学びは卒業後の人生で大きく影響することを肝に銘じておいて、悔いのない学部選択をしてください。

■おすすめの書籍や映画

デービッド・アトキンソン『新・観光立国論』東洋経済新報社、2015年
寺島実郎『新・観光立国論』NHK出版、2015年


■関連リンク

研究者学術情報データベース (ritsumei.ac.jp)