2000年度卒業論文集

「技術革新と経営」

発刊にあたって


 新世紀を迎え、多くのゼミ生がそれぞれの新たなる道を見据え、その胸には大いなる夢を抱いている だろう。だが、その道には、世の中の常識やしがらみといった壁が立ちはだかっている。しかしその時、 現実に流されたり妥協を重ねるよりは、自分が持つオリジナルな価値観を信じ、自らの道を切り開いて ほしいと願う。
 2年半の兵藤ゼミでの時間というモノが、それぞれのオリジナルな価値観を熟成させ、そして、21 世紀に素晴らしい個性を発揮させていくことを信じている。
 誰しも子供の頃に、21世紀の自分を夢見たことがあるだろう。果たして、子供の頃に見た夢と、今 の自分とを比べてみるとどうであろうか。夢を実現した人、夢の実現を目指している人もいるだろう。 しかし、多くの人の場合、子供の頃の夢は、幾度も幾度も軌道修正を重ねながら、今の「夢」にたどり 着いたのではないだろうか。子供の頃の夢は、成長の過程で現実に出会い、自分を知ることで、少しず つ変わっていき、そして、様々な経験が価値観を変えていっている。しかし、いつ頃か自分自身の内面 深くに変わらない価値観があることに気づく。それは、その個人のオリジナルな価値観であり、唯一無 二のものである。
 私たち兵藤ゼミは、技術革新を根底に置き、様々な工場見学をしてきた。2回生では、アサヒビール吹 田工場、3回生では東レ瀬田工場、そして、ダイハツ工業竜王工場へと行き、様々な技術革新を現場で 体感した。また、その経験を生かしたかは別として、経営学部ゼミナール大会へ挑戦し、それぞれ精一 杯の力を出し切った。この経験はみんなにとって大きな糧となったであろう。また、飲み会や旅行でも、 それぞれ見事な飲みっぷりで、自分自身の技術を革新させていった。特に、2回生の金沢へのゼミ旅行 (残念ながら全員参加ではなかったが)は、大雨に遭いながらも、それに負けることなく観光地を巡り、 その勢いで、ホテルではカニを食しただけでは飽きたらず、全員が壊れるまで、飲んで飲んで、飲みま くったのである。
 この後に続く論文・写真は、兵藤ゼミでの経験を根本に作られたものである。2回生論文、3回生論 文、卒業論文、そして写真。それぞれ20世紀での成長を記したものと言えよう。21世紀、それぞれ の道が開いている。でも、自分の道に迷うこともあるだろう。その時、オリジナルな価値観を持ち得た、 この記録を是非とも見て欲しい。

 2001年3月21日
                      文責 城野 高典
  



目次

         第T部 卒業論文

遺伝子組み替え食品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1
                               近藤 由香里
化粧品産業の発展と展開について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13
                               下野 久美子
ブランド戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P32
                               野田  尚吾
原子力発電の発展について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P57
                               大串  忠弘
21世紀の半導体産業の世界地図を占う・・・・・・・・・・・・・・・・・・P78
                               増岡  義博
日本の自動車産業の課題と展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P96
                               城野  高典


        第U部 3回生論文

日本の原子力発電・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P200
                      宇佐美・大串・服部・後藤・小黒
自動車企業の生き残り戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P226
                          城野・高屋・増岡・野田
移動体通信産業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P246
                       三宅・梅野・植田・近藤・下野

        * 本文は兵藤研究室にてご覧下さい


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