2003年度卒業論文集

「集大成」

2003年度兵藤ゼミ卒業論文集刊行にあたって


 私たちが技術革新を大きなテーマとしているこの兵藤ゼミを選択し、初めて集まったのが2001年の 夏だった。それから月日の流れるのは早いもので、もう2004年、卒業を目下に控えるような時期にな った。振り返ると様々な時間を皆で共有してきた。
 特に、思い出すのが3回生の時のグループ研究である。自分の研究したいテーマが比較的似ている 者たちが集まり、みんなで協力し合い切磋琢磨して良いものを作り上げた達成感はやった者にしかわ からない貴重な経験となっただろう。ゼミ大会では、五チーム中四チームとも分科会賞を獲得するこ とができたという優秀な結果はそれぞれの自信につながったのではないだろうか。三回生の個人研究、 それにつながる卒業研究では、与えられる学習ではない、自ら学び取ろうとする活きた学びができた ように思う。本当の学問の楽しさを教えてくれた。
 そして工場見学ではサントリービール工場、日清のラーメン博物館、彦根の造幣局、かくみや醤油 の工場、月桂冠の大倉記念館などに行き、普段の生活では想像できない現場、空気を垣間見ることが できた。
 また、数々の遠足も思い出深い。嵐山や伏見稲荷、中書島は近くに居ながら中々足を運ぶことの少 ない風情のある古都を満喫することができた。国際化が叫ばれる中、外にばかり目を向けてしまいが ちであるが日本の誇りを再認識することができた。
 と、冗談はこのぐらいにして、このゼミは気風のいい兵藤友博教授を交えてよくアンテシノワーズ や八剣伝などで飲み会をした。先生ありがとうございました。みんなで、わいわい語り合ったことが 一番の思い出である。自ら意見を発信し、他者の意見も尊重し聞き入れる。これが中々どうしてむず かしい。
 今、日本が変わろうとしている。技術革新がどんどん進み、利便性は格段に向上し、国際化も進ん できた。しかし、人間はどうだろう。イラク戦争終結による自衛隊派遣の正当化など疑問に思うこと に無関心を装い、社会人を気取るのか。私たちは、それぞれの決めた道に歩んでいく。そんな時、自 分の意見を真剣に発信し、相手の意見に真摯に耳を傾けた姿勢が必要だと思う。

 2004年3月21日
                      文責 魚谷 直輝
  



目次

         草津市の行政と現在の地方自治               1− 17 伊藤 誠
   
環境を越えた次世代自動車                18− 32 岩崎 勉

アサヒビールはなぜ復活することができたか        33− 48 上原 一馬

これからのマーケティングとは              49− 61 魚谷 直輝

なぜフィンランドは情報技術産業で成功できたのか     62− 75 江代 仁美

なぜ今、「サードパーティ・ロジスティックス」か     76− 86 大西 紀子

「頂点に立つ」組織                   87−100 尾崎 俊文

台湾の経済成長                    101−123 川崎 麻衣

ベンチャー企業は日本で成長できるか          124−143 木下 真穂

環境マネージメントとISO規格の実際           144−162 九里 知彦

現代のエネルギー事情                 163−181 小金崎友也

観光都市「奈良」のゆくえ               182−196 齋藤安紀子

24歳の携帯電話                   197−210 崎村 嘉嗣

日本の教育法                     211−228 高橋 伸子

東京ディズニーランドの経営戦略とテーマパーク業界の未来     229−244 平尾 智子
 
商品のカラーマーケティング              245−257 寶田 真己

世紀が生んだ健康革命児「アミノ酸」の正体と効用    258−273 牧  知輝

テーマパークの経営戦略                274−289 松室 伸重

地上デジタル放送普及戦略               290−307 水島 辰徳

21世紀の流通業界                  308−322 水田 裕司

シネマコンプレックスの進出と運営           323−337 水野紀美子


        * 本文は兵藤研究室にてご覧下さい


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