2007年度卒業論文集

「A214 〜Innovatioinを考えた二年間〜」

発刊にあたって



 まえがき

 我々、兵藤ゼミ7期生は「21世紀型のものづくりのあり方を考える」というテーマで研鑽を 積んできた。この論文集はその集大成といえるだろう。
 ゼミ開講当初は、ゼミの将来に不安を感じた人も多かったであろう。しかし、何度したかわか らないほどの飲み会や、工場見学などを通じ、仲が深まっていったことで、ただ仲がいいだけで なく、意見交換も活発になるなど、勉学においてもいい刺激を与え合うようになり、骨太なゼミ になったように感じている。また仲が深まっていったことで、兵藤ゼミ生は個性が強いことが明 らかになってきた。いい意味で「バカ」ばかりで、退屈しない、濃い2年間であった。この個性 のぶつかり合いは兵藤ゼミをよい方向へと昇華させていると思う。
 この2年間を振り返ると、3回生時のゼミナール大会が思い出される。エポック合宿での意見 交換や、グループでの討論を通じて、技術革新に関する知識も親交も深まり、結果として2組が 分科会優秀賞を受賞することができた。他にもゼミを超え、プライベートな時間を共有した初め ての遠足、嵐山の紅葉散策が思い出される。あのときから我々の時間は密になった、そんな出来 事だったように感じている。様々な思い出を振り返りながらこの文を書いている、そんな私の手 にあるこの器も、ゼミでの清水焼工房体験でのものだ。
 このまえがきを書き終えることで、わたしのゼミ長としての仕事は一応の区切りを迎える。非 常に寂しい気持ちではあるが、我々の関係は終わりではない。生涯、切磋琢磨していける、そん な仲を築けたと確信している。
 我々は来年からそれぞれの道を歩むわけだが、このゼミで築いてきたものを糧に活躍すること だろう。再び顔を合わせるときには、全員がいい年の取り方をしていることを願っている。
 最後になるが、この2年間、兵藤先生には手厚いご指導を賜った。ここで7期生を代表してあ らためて感謝を申し上げたい。

                            2008年1月 ゼミ長 高畑圭吾





 あとがき
 兵藤ゼミ7期生も無事2年間を終えることができました。これは兵藤先生をはじめ、ゼミ 生一人一人が、ゼミ運営に真摯に取り組んだ結果だと思います。私自身も、勢いでゼミ長に なってしまったものの、皆さんの積極的な協力に、最後まで甘えてばかりだったのかなと振 り返っています。
 今、思い返すだけでも、研究発表の際の緊張した表情や、飲み会の時の皆の溢れんばかり の笑顔、工場見学の高田君の土下座が鮮明に蘇ってきます。思えば最初に集まった時、ほと んど顔も名前も知らない同士の25人でした。この2年間、私達は課題に共に取り組み、話 し合い、行動を共にする過程でお互いを知り、仲を深め合うことで、たくさんの思い出を作 ってきました。一人一人が、ゼミに参加し、「自」を表現しながらも「他」を取り入れるこ とで成長してきました。
 この卒論集は、その成長した自分達を表現した集大成であります。社会の波にもまれ、ゆ っくりと本を読むゆとりさえなくなるかもしれません。そんなとき、この文集を思い出して ください。ジェットコースターのように、スリリングなものでもありません。映画や長編小 説のような巨大なファンタジーでもありません。しかし、文集の作品一つ一つが、プレゼン の情景とともに、私達に何かを思い出させてくれる魅力を持っています。新たな環境の中で もし悩み、苦しんだ時は、ぜひ学生時代の楽しい思い出を振り返り、和んで下さい。もちろ んこの卒論集はどのように読んでいただいてもかまいませんが…。
 最後になりますが、この一冊は、兵藤ゼミ生一人一人の努力の成果です。皆さんがこの旅< 立ちとともに、素晴らしい人生を送れる事を中部地方のどこからか祈っています。
 ありがとう。

 2008.01.22                    ゼミ長 濱地 新




目次

          目 次

● まえがき                          … p.2

● 日本における緩和医療の展望 〜家族ががんになって〜      … p.5
                        稲森 寛子

● 日本のペットボトルリサイクルの現状と課題
〜理想的な資源循環型社会を目指して〜              … p.24
                    柴田 真衣子

● 薄型テレビ市場の現状と今後の展望              … p.45
                    吉村 浩充

● 地域密着を目指す滋賀レイクスターズの一考察            … p.61
                    鈴木 康大
● Suicaが急速に普及した要因と今後の可能性
〜スイカの普及がJR東日本の業態と私たちのライフスタイルを変える〜 … p.79
                      高田 康平

● 新排出ガス規制は追い風になりうるか 二輪車業界の今後に迫る    … p.93
                    高畑 圭吾

● 世界のオートバイ市場における日系企業の現状と今後の展望
〜地域別にみるオートバイ市場〜                  … p.108
                    冨本 至高

● 中国経済の現状と課題                      …p.127
                      季 軍h

● 欧州から世界が変わる 〜RoHS、WEEE指令〜             … p.142
                    松蔭 和也

● 水の「商品化」を考える                      … p.158
                    水谷 伊希

● 地方銀行の未来                          … p.176
                    光本 奈央

● エコ・イノベーションの推進と企業体制
〜環境世紀を創造するための企業のあり方〜          … p.193
                    山田 尚毅

● 日の丸半導体の復活を目指して                  … p.210
                    木村 裕美

● 人<地球 〜これからの自動車のあり方〜              … p.224
                    辻岡 靖之

● 日本の家電メーカーが生き残るための策を考える          … p.240
                    小林 正明

● 高速道路の地域社会への影響                  … p.254
                    濱地 新

● モジュール生産の進展と新しい日本製造業のすがた
‐自動車産業における日本型モジュール生産の有効性‐      … p.268
                    松井 基紘

● 高速鉄道技術発達の歴史と近未来への課題と展望          … p.286
                    二宮 悠紀

● 携帯で地域力を向上せよ!
‐携帯GPSシステムの新たな活用法‐              … p.300
                    小田 明

● 液晶テレビ事業における技術戦略                  … p.317
                    原 真人

● 進化する広告 ‐インターネット広告の魅力とは‐          … p.332
                    海野 佳美

● 携帯電話端末市場において日本メーカーが生き残るには      … p.347
                    鈴木 健太

● あとがき                          … p.359




        * 本文は兵藤研究室にてご覧下さい


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