2002/07/28-31 イン香川大学

 今年の夏、上記の日程で香川大学に集中講義に行きました。
 受講生は理科教師をめざす学生、じっくり科学技術史の話をしました。これは彼らの指 導教官である川勝先生から私が要請され実現したものです。学生たちからの意見や感想をしば しば交えた、これが本当の双方向授業でしょうか。学生たちのひたむきな姿が印象的で した。下の写真はその学生たちです。
 そこで話題になったことひとつ、「非対象化」ということは、教育の仕事を象徴的に物語る 概念でしょう。非対象化ということは、過去の人間たちによって成果として対象化されたもの、 例えば、まとめ上げられた科学テキストなどに記されている文字や記号は「死んだ」状態にあ ると言ってもよく、これを学習するということは、それを再び生きた認識として自己が獲得す ることです。

四日間集中講義をおこなった部屋にて




 高松は「うどん」のおいしいところでも知られていますが、高松から電車で徳島方向に20 −30分行ったところに志度というところがあります。
 ここに真夏のうだるような暑さの中、足を運びました。というのは、志度は江戸期の 日本の科学者「平賀源内」の生誕の地、ここに修復した旧邸と源内の銅像、遺品館や薬草園が あります。例の摩擦起電器「エレキテル」をはじめとして本草学の書「物類品隲」、歩数計「 量程器」などなど、当時を偲ばせるものがありました。

旧邸宅の隣にある平賀源内の銅像 旧邸と遺品館




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