1、 「Java」とは何か。 ネットワーク上でのデータ通信に適したプログラム言語「Java」技術のこと。 これまでの携帯電話ではソフトをあらかじめ電話に作り込んでいたが、 「Java」を使えばネットから自分の好みのソフトを取り込んで利用できるようになる。 コンテンツ(情報内容)もアニメのような動画が実現する。 ゲームやカラオケ、株価情報などに向き、Javaプログラムをネットから取り込んで 端末のメモリーに保存すると、利用したい時にネットに接続することなく 端末だけでプログラムを動かすことができる。 例えば「指定した株式銘柄の値動きや首都高速の渋滞情報を、 15分ごとにグラフや地図に表示できる」など。 2、 なぜ今「Java」なのか。 「Java」の登場によって携帯電話がウェブサイトを見るだけの道具から、 端末でプログラムを動かせる「子型パソコン」に進化。 これによって法人のビジネス利用など、実用的な場面で携帯電話が 主役になる時代が本格的に幕を開ける。 また、次々と新しいサービスを投入し、携帯電話市場の熱を冷まさせずに、 買い替えのサイクルを速くさせるといった狙いもある。 さらに、次世代携帯の高度なサービスを見据え、利用者がより携帯電話を 「使いこなす」道具として認識するための巨大な実験装置とも言える。 3、 DoCoMoの弱みはないのか。 利用者のほとんどが感じている「基本使用料、通話料が高い。メール受信料がかかる。」 といった悩み。さらに端末価格も他者に比べると飛び抜けて高い。 しかし、このような「料金は不当に安くしない」といったDoCoMoの販売方針は変わらない。 それに比べ格安であるJ-phone、au、Tu-Kaに顧客が流れる可能性は十分にある。 またDoCoMo自身の悩みとして周波数の問題がある。 携帯電話市場の約6割を握るDoCoMoは現行サービスの周波数帯をすでに使い切っている。 効率的な電波の利用を考えると、DoCoMoとしては早く次世代に移行しなければならないが、 欧米諸国の現行方式でしばらく利益を上げたいという考えと温度差があり、 なかなか思うようには行かない。 4、 Tu-Kaは今後、他者に押しつぶされる可能性はないのか。 Tu-Kaは、DoCoMo、au、J-phoneとは違った独自のサービスを行っており、 それを支持する固定の顧客も存在する。 現在は次世代携帯などのサービスは予定していないが、 音質のよさやすぐれた和音などを活かした今後の展開に期待したい。