2001/06/04
 
 
 
 
 
顧客満足論
−第8回 顧客満足の今日的課題(2)−
 
 
 
 
 
Z 顧客満足の今日的課題(つづき)
 
2 関係性マーケティングと顧客満足(テキスト第8章 ※再掲)
(1)なぜ関係性マーケティングか:p183
 
(2)関係性マーケティングの意味
 
3 ソリューション満足のマーケティング(テキスト第9章)
(1)ソリューション満足とは(p206)
 
(2)ソリューション満足のマーケティング類型(p209,図23)
   @行動重視型:双方が問題を知っている。単に距離などをうめて解決すればよい
           例)のどが渇いている買い手、ジュースを売りたい売り手
   A提案型:買い手が問題をわかっていない。売り手から問題認識と解決方法を提供
           例)どうやって事務経費を減らしていいかわからない買い手
   B奉仕型:買い手はわかっているが、売り手がわかっていない
           例)株の投資家と証券会社
   Cワークショップ型:両方ともわかってない
              例)セブンイレブン
 
4.非営利・公共組織と顧客満足
(1)非営利・公共組織とは
  ・狭義の「非営利組織」
      公益法人:広く開かれた組織としてオープンな公共奉仕をめざすもの
            たとえば医療、福祉、文化、教育など
      共益法人:限られた会員のための組織として会員にのみ奉仕することをめざすもの
            たとえば労働組合、農協、趣味のサークルなど
  ・公的機関(国際機関、政府、地方自治体など)
 
(2)顧客満足の観点から見た非営利組織
  @事業は非営利だが、雇用された従業員が事業活動に従事するもの
    →基本的には一般の企業などと同じ考え方で、事業活動の対象の顧客満足を考える
       例)政府・自治体機関:国民、住民 病院:患者 学校:学生
  A事業活動は基本的に自発的に参加する構成員・協力者によって担われるもの(b)
    →事業活動の対象と、構成員・協力者の双方の顧客満足を考える必要がある。
       例)政党:有権者・国民と党員・後援会員
         ボランティア団体:援助される人と援助する人
         サークル:おもには構成員自体の満足だけ考えればよい
  B両方(@A)の側面を持つもの
    →考え方としてはAと同じ
       例)生協:組合員はお客さんであると同時に組織の主体者でもある
 
(3)非営利組織における顧客満足の重要性
  非営利組織こそ「顧客満足」を重視する必要がある
     〜「市場」の検証をうけない場合(行政など)
      自己満足にならないために(ボランティア組織など):出資者との関係でも
 
(4)非営利組織における顧客満足の注意点
  @顧客の表面的な要求にこたえるのがよいとは限らないことがある:学校など
    =顧客自身が自分たちのほんとうの要求がわかっていないことが少なくない
  A対価性がない場合、顧客の不満がいっそう潜在化しやすい:行政など
  B構成員・協力者の顧客満足は忘れられがちである:ボランティア組織など
  C提供される製品・サービスの「表層的」部分の重要性が忘れられがちである:行政など
  D短期的な成果だけでは正しく評価できない場合がある:労働組合など
 
(5)非営利組織の顧客満足活動の具体的動き
  @自治体における「行政評価」の導入
  A大学における「授業評価」→「改善」のサイクルづくり
 
 
グループレポートの発表に関して
(1)今日の運営責任者会議で評価方法、発表方法などについて決定し、各グループに連絡する
   (連絡は各グループ代表者へのメールで送信する)
(2)各グループに対する質問には、7/9,16の講義で回答してもらう
   (6/11,18発表のグループは7/9,それ以外は7/16)