2002/07/18

1333990015-3

上田千尋

卒業論文構想

 

「感動マーケティングの本質と今後の展開」

 近年、企業が行うマーケティングにおいて、「感動」、「共感」、「物語性」、「五感に訴えかける」といったキーワードが増えてきている。実際、ものであれサービスであれ、消費者側がそういった要素を含む商品を求めていることは確かである。

 今の時代に求められていることは確かだが、このように抽象的な価値は、11人の感覚でしか捕らえることができない。したがって、誤って、顧客のニーズを追及した商品ではなく、企業の理想を追求した商品を提供する可能性が大いにありえる。

 この論文において、「感動」、「物語」といった不安定なものを構成する要素は何なのか、実際にリピーターや、利益につながるのかを明らかにし、今後の感動マーケティングの方向性を考えたい。

 

1章 感動マーケティングが叫ばれるに至った日本の時代背景

   ◎いつから、なぜこのようなキーワードが出てきたのか

   日本の社会状況や、消費者行動のバブル期から現在までの経緯

 

2章 リピーター、利益につながった感動事例

   ◎なぜうけたのか

   売上、利益といったデータから事例を取り上げ、商品に隠された共通点を洗い出す

 

3章 感動マーケティングの限界

   ◎2章での成功事例は継続できるのか

失敗例より感動マーケティングの問題点を探る

 

4章 感動マーケティングの本質と今後

   ◎感動要素とは何なのか、それを有効的に使うにはどうすべきか

   各章のまとめと、これからのリレーションシップ・マーケティングとの関係を考える