2001/04/23
サービス・マネジメント論Q&A−第2回(4/16)分−
1.SASについて
(1)スカンシナビア航空での「ユーロクラス」、SAS、ビジネスクラスの導入について成功しなければ、サービスとならないのか?
(2)スカンジナビア航空は「明確な戦略」として、頻繁に旅行するビジネスマンをターゲットを絞り、信頼などを獲得することで大きな成功を収めたが、エコノミークラス、ファーストクラスの人々からは、「ビジネスクラス」という席を設けるときに何かそれに反対するような意見などはなかった?
(3)カールソンがやめたのはターゲットをビジネスマンに絞っていくことができなくなったから?
(4)SASは現在カールソンの当時とまた異なる戦略をとっているとあったが、カールソンの当時とまったく異なる戦略をとっているのだろうか?
一つには、航空会社の横の提携が競争優位をつくりだすうえで決定的になってくる中で、一社だけ特定の分野に特化したサービスという戦略が維持できなくなったこと。もう一つは、高度なサービスを維持するためのコストが、競争の激化の中でまかないづらくなったことです。現在は、スターアライアンスの中核のひとつです。
(5)SASはビジネスマンのほかに、一般の観光客にはどうの様なサービスをしたのか、今のサービスはどうのようなものなのか?
(6)北欧より日本の航空市場のほうが大きいと思うけど日本の航空会社はなぜスカンジナビア航空のように中小都市の空港から遠くの大都市に小型機で直行便を出さずに、まず近くのハブ空港的な大都市の空港に客を運ぶことが多いのか?
2.ノードストロームについて
(1)ノードストロームとは何?
(2)ファーストリティリング社の返品OKはノードストロームからきてる?
(3)ノードストロームのことだが、販売員にかなりの権限があるようだが、やはり一定の質を保つためのマニュアルが存在した?
(4)ノードストロームのサービスはなんとなく犠牲的用法のサービスに感じるが、どうでしょう?
(5)その店で売っていないタイヤなどの返品を受け付けることはその店の「よいサービス」といえるのか?そんなことしていたら、ごみまで受け付けなくてはならないように思えてしまう。
3.その他講義内容について
(1)日本における改革の「クロネコヤマト」は顧客のニーズを考えた「時間帯お届け」のこと?
(2)例のような徹底したことではなく、一般的なやり方では生き残れないものでしょうか?
(3)経営戦略の方法には業種によって向き不向きはないのか?どの企業も同じ戦略を取り出したらどうなるのか?
(4)日本でもスカイマークエアラインズが運賃半額を売り物にしているが、成果はどうなっているのだろうか?
(5)よいサービスとは余計なものを少しと、足りないものを補うことではないか?
(6)サービスとは戦略?
(7)現場からの意見がTOPに流れやすくなれば企業の成績は向上し安くなるがあまりにも流れやすくなると中間職の人がいらなくなってしまうのでは?
(8)サービス業として成功していくのには、やはり斬新と言うものが必要なのか?
4.講義の進め方に関して
(1)テキストはまったく使用しない?レジュメに載っている参考文献は買う必要ある?
テキストは絶対買わないといけないとは言いませんし、テキストと違うことも言いますが、ちゃんと勉強するためにはレジュメとテキストを参照しながら学ぶ必要があります。また、図などは「テキストを見てください」ですませることがあります。参考文献は、自分の関心にあわせて購入してください。参考文献がないと解けないような試験問題は出しません。
(2)グループではなくて個人のレポートでもいいのではないか? グループでやると、なかでさぼるやつがでてくる。
個人レポートは、グループレポートができない人の救済策です。グループワークを通じて得られる者も、この講義の獲得目標なのです。さぼる人を出すか出さないかはグループ次第ですが、グループのメンバー内評価をとりいれてもよいです。
(3)サービス・インス生としてお薦めの本は?
先週紹介した『サービス・エコノミー』、アルブレヒト/和田訳『逆さまのピラミッド』、同じ学生の視点として比較してみるとおもしろい山崎利夫編『体験・よいサービス悪いサービス』(以前紹介した鹿屋体育大学の学生のレポート)、ドラマを見ていた人なら川村尚也『「王様のレストラン」の経営学』など。あとはどの分野に興味があるか次第ですね。
5.要望
(1)一つ一つのサービスについて、どれが「態度的用法」、「精神的用法」、「犠牲的用法」、「機能的用法」か言ってほしい。
(2)もっとアクティブな授業を希望。
6.評価について
(1)出席点を減らしてほしい。
理由:いろいろ急用ができるとたいへん
(2) 〃 上げてほしい。
理由:出席している人はそれだけの努力をしている
(3)レポート・プレゼンを重視にしてほしい。
理由:それだけの労力がかかる、