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  • 幻の洞窟「一風洞」を30年ぶりに発見

探検部 岡坂遼

探検とは、新しい自分に出会う喜び。

滋賀県多賀町の霊仙山「一風洞」。
それは30年前、立命館大学の先輩が探しあてたきり
所在が不明となった幻の洞窟。
先輩たちの発見を幻にするわけにはいかない。
同じ探検部の自分たちが解明しなくてどうする。そう考えた。
そして、何よりまだ誰も見たことないものを自分の手で見つけたい。
残された報告書にある洞窟の位置の誤りに気づき、地図を調べ直す。
2011年10月、発見した深さ15mの竪穴からエントリーし、
測量と生物調査を実施。
ついに、洞窟は幻ではなくなった。
それは、30年前に先輩から出された宿題を解き明かした瞬間でもある。
誰も見たことのないものを発見、解明する喜び。
それは新しい自分に出会う喜びでもある。
世界はまだまだ未知なるもので溢れている。