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  • 2011年度新入生挨拶

国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻 モライマ・フロレス

言葉の通訳者ではなく、文化の通訳者に

ストリートチルドレンやホームレスがいない。
それが、パラグアイから日本にやってきた時の最初の驚きだと言う。
15歳の彼女は、先進国と発展途上国の差を痛いほど感じた。
未来を担う子どもたちの教育環境を改善するためにも
貧困のサイクルを断ち切り、経済を発展させたい。
そのためには言葉を学ぶだけでなく、文化そのものを学ぶことが大切。
彼女はそう考え、外国人学校ではなく大阪の公立高校に入学し、
日本を肌で吸収した。
「目の前のチャンスをつかまえるのを恐れるな。
それで失敗しても、強くなれる。」
入学式で披露した両親からの言葉は、立命館の学生・院生だけでなく
これからの日本を、そして世界を担う若者にむけて贈られた言葉でもある。
彼女は現在カナダに留学し、
また新しいチャンスをつかまえようとしている。
さらなる文化の通訳者になるために。