• 017
  • インドでのそろばん授業

珠算部部長 河野翔太

インドで、日本のそろばんは受け入れられるか?

「そろばんをしていると、大会で全国を回れる」。
些細な理由から河野は珠算を始め、日本一まで登り詰めた。
そんな彼に「インドで、そろばんを教えてみないか?」というオファーが届いた。
声がかかったのは、学校へ行けない貧困層のために作られたNPOの学び場。
現地の子どもたちは、数字や計算に興味があるという。
彼は英語は堪能ではない。
けれど、「日本の伝統文化であるそろばんを、海外でレクチャーできる」
という好奇心が、彼に海を越えることを決意させた。
興味津々な現地の子どもたち。熱意には、熱意で応えるしかない。
巨大なそろばんを使って身振り手振りで珠算の魅力を伝えた。
日本全国を回れることを喜んでいた彼が、インドの地に立った。
帰国後も現地では、珠算のレッスンが続いている。
そして来年2月には、珠算部の仲間とともに再び授業を行う。
いつの日か、インドと日本に「SOROBAN」という共通言語が生まれることを願って。