• 031
• ゼロから作る人力飛行機

飛行機研究会

希望を翼に。情熱を足に。
漕げ、ペダルを！飛べ、世界を！

「人力飛行機で、世界旅行を」。と彼らは語る。
一見すると夢のような話だが、
人力飛行機の最長飛行距離は100キロを超える。
京都からならば、名古屋まで到達できる飛距離。
「夢みたいな話を自分たちの手でも」と、彼らは飛行機製作に取り組む。
最初のステップは、毎年開催される人力飛行機コンテストでの優勝。
ただし決して強豪校とはいえない彼ら。
実験設備や機材が豊富にあるわけではないが、そこは情熱とアイデアでカバー。
搭乗するパイロットの体重に合わせて、1500ものパーツを一つひとつ手作り。
そのパーツを形成するための専用の道具なども自分たちの手で。
安全性が求められる強度テストも、実験室ではなく体育館で行われる。
イチからではなく、まさにゼロからの飛行機づくり。
「もっと軽く、もっと精密に」
彼らは、寝る間も惜しんで飛行機を組み上げて行く。
いつの日か、自転車感覚で空の旅を楽しめる時代が来るかもしれない。
新たな可能性を翼に乗せ、今年の本番に挑む。