01.06


2015

【海外インターンシップ報告②】江西省南昌財経大学日本語学科にインターンシップで訪問中vol.2

立命館大パイロット学生 近藤健一

【海外インターンシップ報告②】江西省南昌財経大学日本語学科にインターンシップで訪問中vol.2

立命館大パイロット学生 近藤健一

前回の続き)

 新年あけましておめでとうございます。中国江西省の南昌財経大学に滞在中の近藤です。新年のあいさつを済ませてしまいましたが、ただいま12月31日21時です。日本では紅白歌合戦や笑ってはいけないが盛り上がっている頃かと思いますが、旧正月を祝う中国は(少なくとも私が滞在している周辺では)、12月31日だろうが1月1日だろうがさほど変わりはありません。テスト期間中の大学は今日も学生でいっぱいでした。明日もテストは行われます。学生食堂も通常通りの営業です。

 さて、前回申しました通り、授業実習は終わってはいるものの日本語教材作成のため学生たちの会話能力を確かめないといけませんでした。方法はいくつか考えられました。例えば、数人で最近あったおもしろいことをテーマに話してもらったりできたのですが、テスト期間ということもあり、私と学生の2人で話すことにしました。特に難しいことは話さず、大学生活や家族のことを話題にしました。



 作成する教材は1~2年生を対象にしたものなのですが、2・3年生になっても直らない、言い間違う点(エラー)に注目しました。すると、多くのエラーは中国語の母語干渉が原因のひとつになっているように思えました。的の干渉(可爱的人→かわいいの人)(吃的人→食べるの人)、有の干渉(有人→人があります)や、助詞(は、が、を、に、へ等)を苦手とする学生も多いようです。しかし、他大学の日本語学科2年生と話した時は、南昌財経大学の学生と同じような環境の下で学習しているのにも関わらず、(単語数や会話能力は劣るものの)単語の活用と敬語が優れており、各大学の教育方針で随分変わるものだなと驚きました。もちろん学生個人の努力の成果も無視できません。さらに、南昌財経大学のほとんどの学生は、第二専門で経済学を選択しているため、キャンパスアジアの学生とはまた違った角度から日本語の学習ニーズが必要のようにも思えます。

 中国滞在もあと10日ほどです。もう少しいろいろ掴んで日本に帰ろうと思います。

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