キャンパスアジア・プログラムとは
ごあいさつ

立命館大学

立命館大学文学部 学部長

中川優子

立命館大学文学部のキャンパスアジア・プログラムでは、日中韓3カ国の学生がお互いの国を移動しながら、お互いの言語、文化、歴史などを共に学びます。2012年度入学生10名(3カ国合計30名)を対象にパイロット事業として始まった本プログラムは、常設化を経て、毎年3カ国合計60名の学生が新たに参加するものへと発展しました。このたび文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」にも3期連続で採択され、多様な背景を持つ学生同士が共に考え、意見を交わし、学び合える環境を持続的に提供できることを嬉しく思います。この実現のために日々努力をしてくださっている、すべての関係者の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
2022年度以降入学生対象のプログラムでは、これまでのようにお互いの国(日本の学生であれば中国と韓国)に計2年間留学する学生に加え、新たにプログラムに加わった立命館アジア太平洋大学(APU)の学生、APUから中韓へ留学する学生など、より多様な背景や価値観を持った学生が学びの輪に加わります。
こうした学びを通じて、学生のみなさんには、東アジアにおける課題はもちろん、国や地域を超えたグローバルな課題の解決にも取り組める力をつけてほしいと思います。日々新しい技術や価値が生まれ、私たちが取り組むべき課題も多様かつ複雑になっています。その解決のためには、異なる背景や価値観を持った人との関係の構築、ひいては価値の共有が大きな原動力になるのではないでしょうか。本プログラムでの学びを通じ、より多くのグローバル人材が育つことを心より願っています。

立命館アジア太平洋大学

立命館アジア太平洋大学 副学長

米山 裕

10年近くにわたって素晴らしい成果を挙げてきた立命館大学、広東外語外貿大学、東西大学校によるキャンパスアジア・プログラム (CAP) に、立命館アジア太平洋大学 (APU) が参加できることとなり、大変嬉しく思います。その名が示すとおり、APUはアジア太平洋の未来創造に貢献する人を育てることを目的の一つとして2000年に設立されました。中国や韓国からも多くの学生を受け入れて来ましたが、いまのAPUキャンパスは、100近い国や地域から学生が集まるグローバル・ラーニング・コミュニティとなっています。APUの共通言語は英語もしくは日本語であり、学生間の相互理解は、共通点を見いだすことに主眼が置かれてきました。一方、キャンパスアジア・プログラムでは、相互の文化や歴史の深い理解に根ざした交流で大きな成果を挙げてこられました。APUの学生がCAPに参加して多くのことを学ぶことを期待します。また、3大学のCAP生が、APUの英語プログラムやグローバルなキャンパスに参加してCAPの学びをより豊かにすることができれば幸いです。

東西大学校

キャンパスアジア事業団長

諸点淑

2012年から始まった日中韓CAMPUS Asia事業は、パイロット事業、本事業に続き、現在日中韓のCAMPUS Asia拡張事業へと継承され、発展しております。 三国の大学事業団は、今まで類例のない国際高等教育モデルを運営しており、またこのような成果も認められています。 コロナ19という状況の中でも「オンライン移動キャンパス」を構築する等、新しい教育モデルを創出しました。 現在、当事業団は「東アジアのグローバルリーダーの養成」という人材育成を目標に、3カ国共同教育課程と多様な非教科プログラム(教科外活動)を運営しています。
CAMPUS Asia事業に参加する日中韓学生たちは、中国語、日本語、韓国語などの外国語習得はもちろん、東アジア人文学知識と文化経験を易地思之の立場で展開していくことでしょう。 このような大事な経験は、東アジアの友好と共同繁栄のための礎になり、日中韓の協力と問題解決の重要な役割を果たすことになります。三国の教職員も同様に、このような人材を養成するために最善を尽くしております。 学生の皆さんも東アジアの多様な舞台で活躍するその日のために一生懸命勉強し、貴重な学生生活を過ごしてほしいです。 いつも応援します!

広東外語外貿大学

キャンパスアジア事業団長

陳多友

CAPの皆さんは中日韓三国の言語に熟達し、東アジアの角度に立ち東アジア地域の諸問題を考察し、さらに国際競争、地域競合、人文交流、歴史文化、国際政治に関わっていくことを期待します。学生の皆さんが三国の国際舞台に飛び立ち、活躍していくことを願います。