11class中村ゼミ

faculty Profile

どんなことを学ぶゼミですか?

「経営戦略」という軸を中心に、「先端メディア」と「グローバルコンテンツ」を2大テーマとして設定しています。学生は、どちらかのグループに所属し、3回生前期の時点から、それぞれ特徴的な取り組みを行っていきます。たとえば、「先端メディア」では、「競争戦略」、「キャズム」、「ブランドマネジメント」、「フリーミアム」といった、戦略論的概念を一通り学びつつ、それらをグループプロジェクトで実践的に活用するといったことを行います。一方、「グローバルコンテンツ」は、前述のような概念を学ぶとともに、メディア産業の著名人による英語のスピーチや英語の文献をベースに、英語でディスカッションを行ったりします。国際展示会の季節になると、それらの報道をゼミ内で確認し、「メディア産業の今とこれから」について議論することもあります。また、留学生との交流など、文字通りグローバルな体験ができるような機会も設けています。

どんな活動をしていますか?

これまで、ゼミとして多くの企業や団体などと連携してきました。アニメスタジオと連携して、新作テレビアニメをソーシャルメディアでプロモーションしたこともありますし、新鋭監督やプロデューサーを招いてのティーチインや試写会、新進アーティストによるトークショーなどを学内外で企画、運営したりもしました。グループプロジェクトの場合は、「世の潮流に先駆けて何かを仕掛けていこう」という想いを持って、学生が主体的取り組めるものを実施しています。実際、これらの企画は、ゲストの選定から出演交渉まで、学生が自分たちで行いました。また、卒業生が執筆した論文を読み砕いてサブカルチャー雑誌形式に再構成した冊子、「Club N」の発行を3回生が主体となって取り組んでいます。雑誌のカバーデザインなどは印刷段階まで秘密なので、教員自身も学生が発想する斬新なデザインを見て驚くほどです。

所属する学生はどんな印象ですか?

このゼミは、非常に自由を好きな学生が多いことが特徴です。ですが、グループでのプロジェクトや社会とのつながりも重視しているので、一度物事を決めたら皆で動くという協調性を持てる学生も多いです。研究分野は実に多様で、彼らの自由度の高さを反映しています。特に、「先端メディア」は時代とともにテーマも変わっていく傾向にあり、かつては「アニメと玩具商品サイクルの関係性」や「ストーリCMの消費者への影響」といった、テレビ映像を中心に据えた研究が多かったのですが、昨今は、「ゲーム実況」や「アニメ作品におけるTwitter公式アカウントでのイベント実施とその効果」など、ソーシャルメディアをテーマにした研究が増えています。一方、「グローバルコンテンツ」の場合、世界各国におけるメディアの状況を現地の資料を調べるという研究が多いです。

過年度の卒業論文/卒業制作

  • 物語による経験価値マーケティング比較事例研究【論文】
  • アニメ業界におけるソーシャルメディアを活用したマーケティング展開に関する比較事例研究【論文】
  • ネオロマンスのブランド゙戦略から見る乙女ゲームの展望【論文】