05class宋ゼミ

faculty Profile

どんなことを学ぶゼミですか?

何かを「学ぶ」というより、ゼミ活動と個人研究というコミュニケーションの中で、何かを感じ、何かを発見することを目指しているゼミです。もちろん映像人類学ゼミとして、人類学的調査方法に基づいて調査・研究・作品制作を行うため、人類学理論や調査方法への実践的学習も行います。また、映像文化の主体である人間を多角的に理解するために、人類学のみならず、文学・哲学・社会学・心理学などの書物も読んでいく必要があるでしょう。しかし、もっとも重要なことは、ゼミ活動の中で自分の「フィールド」を見つけ、それと向き合い、また、それを眺めることを通じて、本当の「自己理解」に辿り着くことです。

どんな活動をしていますか?

一言でいえば、お茶を飲みながら雑談をします。とにかく雑談を重視するゼミ、「雑談の共同体」と言えるでしょう。雑談は水平的な関係の中で自分と他者の世界が交差する大事なコミュニケーションの場であり、そのため新たなインスピレーションが生まれる創造的な実践でもあるからです。もちろんこの「雑談」の内容は、いわば「しょうもない」(実はそうではなく、あるひらめきにつながることも多いのですが、)世間話から身の上話、ゼミ生が読んだ本、観た映画などの感想、自分の「フィールド」で経験した話など、いろいろあります。 ゼミ生たちはそれぞれのフィールドを持っていますが、たまにはゼミ全体で様々なフィールドへ足を運ぶこともあります。代表的なものがゼミ合宿になりますが、2年に1度は韓国など、実際言語と文化の違う社会を体験することを目指しています。

所属する学生はどんな印象ですか?

いろんな背景と関心を持っている人が集まっているので、これだけは一言で言えないと思いますが、全体として、自分と社会(世界)に関心を持っている人、「?」が好きな人が集まっているとおもいます。また、人間の合理性だけでなく、人間の多様性とともに、人間の持つ「愚かさ」、「弱さ」、「儚さ」への理解と共感ができる感受性を持っている学生が多いのも一つの特徴ですね。