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2014年度「立命館映像展」レポート③

2015.03.27

2014年度「立命館映像展」 最終日のレポートです!

222日(日)】

<上映会場>

最終日。池田佳史郎(修士)監督「績(う)みの村」は、京都府宮津市上世屋(丹後半島)に2年間長期滞在し記録撮影をおこなった映像作品。12世帯が暮らすこの山間集落で、住人や生活を追いました。



ところで、上映会の司会を務めたのは4回生で自身も作品を上映した西野晃弘さんと野崎晴菜さん。作品監督への質問や回答に対する反応など、観客の気持ちに寄り添いながら3日間の司会進行をこなします。


 

上映シアター横のギャラリースペースでは、CG作品の展示がおこなわれました。モニターに映し出される数分のCG作品はどれも色鮮やかで、細かい部分までとても丁寧に作成されています。ラストのメイキング映像では1分の作品にかかる気の遠くなるような緻密な作業が映し出され、観客の皆さんもとても驚いていました。




野村沙矢「祈一夜


映像展上映のラストを飾ったのは、大本大祐監督「ライズ!」。在日韓国人の主人公とその親友との衝突や和解を描いた青春ドラマです。映像や台詞など表現の仕方でともすれば敏感になりがちなこのテーマが、高校生の視点をとおして爽やかに、そして観客の心に溶け込むように伝わりました。


 <展示会場>

2日目の展示会場は、家族連れや高校生など、ふらっと立ち寄っていただいたという一般のお客様にたくさん来ていただくことができました。


 

バネル コリー マイケル制作「ジェネボックス・モンスターズ」は、「声」で戦うゲーム。マイクに発した声の周波数でモンスターが作られるというプレイのしやすさと大型モニターでの迫力ある対戦シーンがうけて、画面の前には常に人だかりが。



厳 琮植(オム ジョンシク)制作「恋する機械たち-Love Machine-」は、身体と機械がつながることで、ユニークな動きを生み出すビデオインスタレーション作品。センサーを手に装着し、離れないように手をつなぎながらLove Machineの動きを最後まで見ているうちに、自然と二人の距離が縮まる気がする、そんな作品です。



閉会式では、上映・展示作品をそれぞれ観覧した立命館大学吉田美喜夫総長よりご挨拶がありました。「いつもキャンパス内で見かける映像学部生たちの撮影風景。あの時撮影されたものが、こんな素晴らしい映画になったことにとても感動した」「グローバル人材を育成することを目標にかかげている立命館大学。映像学部の卒業生はまさに日本の文化や技術を『映像を通して世界に発信していく』ことができる力をもって社会に羽ばたいていけると確信した」とその感想や来場者の皆様への感謝の気持ちをとてもストレートに、熱をこめて語ってくださいました。



 

2014年度立命館映像展は上映・展示の3日間で総計1400名以上の方々にご来場いただきました。お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました!  

出展学生を含む、映像学部生128名・映像研究科院生4名が322日に無事この学部・研究科を卒業・修了していきました。立命館映像展で学内外の多くの方々に学びの集大成を見て、感じていただき、様々なご意見を頂戴したことは、大学を巣立っていった彼らにとって大きな糧となったと思います。

 映像学部・研究科の魅力を発信できるよう、来年度も学生と教職員が一丸となって、立命館映像展を盛り上げていきたいと思います。

皆さんとまた、来年の2月に映像展会場でお会いできることを心よりお待ちしております!

 

~ご来場いただいた方々のメッセージ(一部紹介)~

すべての作品を通して、大学生の方だけでここまで素晴らしい作品を作られたことに驚きました。

・制作者の思いが強く伝わってきて若者たちのパワーを強く感じ、映像の力を感じました。

 思想を映像に、映像で世界を一つにすることは、限りないものです。ありがとうございます。

・土日開催で社会人でも参加しやすくよかったです。

・もう少し監督が自信をもってきちんと挨拶した方がいいと思いました。

・立派な会場で観やすい映像が使われていたことがよかったと思います。

 映像を通していろんな社会問題に切り込んで役立つ作品の制作を望みます。

・子供が楽しんで遊べるものがあってよかったです。

・技術とアートが組み合わさるといろんなことができるなぁと思いました。素敵!

・自由な発想を持つ作者がたくさんいる。社会性と技術性の高い作品がたくさんあります。

・とてもレベルが高くて驚いた。映像といってもいろんなジャンルがあることを知れてよかった。

・また来年も観に来たいと思った。

・上映作品のDVDがほしいです。

・スタッフの方がすごくやさしくてよかったと思います!

・悲しい涙や嬉しい涙を流すことができ、本当に来てよかったです。

・今回初めて足を運びましたが、予想以上にどの作品もレベルが高く驚きました。

 来年も楽しみにしています。

                                                     

この他にもたくさんのご意見いただきました。ありがとうございました。