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「コンテンツマーケティング論」にて映像学部10周年記念として特別講演(第2弾)がおこなわれました!

2017.06.07

6月1日(木)の2限、映像学部開講科目「コンテンツマーケティング論」(宿南 達志郎教授)にて、映像学部10周年を記念した特別版の講演会(第2弾)がおこなわれました(第1弾はコチラ)。



ゲスト講師は株式会社フジテレビジョン編成局総合編成センター 編成部にてプロデューサーをされている渡辺恒也氏。今まで手掛けられたドラマは、「HERO」「探偵の探偵」「医龍3」「救命病棟24時 5」「嫌われる勇気」など。

 

講演では、凄まじいばかりの激務だったAD(アシスタント・ディレクター)時代を制作秘話と共に披露いただくところから始まり、「テレビドラマは作品か、商品か」をテーマに、プロデューサーとディレクターの違いや、脚本の重要性、人脈を作ること、それが自分といい作品を巡り合わせてくれること、現場や取材先でいかに信頼関係を築くかということなどについて次々と具体的なエピソードを交えながらお話いただきました。


脚本を作る上での取材先との信頼関係については、医療もののドラマを多く手掛けた渡辺氏が毎日のように医療現場や専門医師の元に通って関係性を構築し、よりリアリティを追及するために、細かい手術方法やドラマのシナリオに沿った対応方法の提案などを引き出したエピソードが語られました。



とにかく時間に追われる制作現場の中で、AD時代は「雑用」をプロフェッショナルにこなすこと、AP(アシスタント・プロデューサー)時代は人間関係を構築していくこと、プロデューサーになってからは各スタッフがそれぞれの仕事をベストの状態でこなせるように準備を積み重ねることが、いいドラマを作るために必要と語られる渡辺氏。


テーマである「テレビドラマは作品か、商品か」については、「制作現場は『作品』と思ってやっている」としながらも、やはり視聴率に影響される業界であることから『商品』の側面があることも事実であり、「両方の要素が交わって重なる部分を探すことが大事」、というのが渡辺氏の答えでした。


講演後の質疑応答では、「テレビドラマ制作の現場で欲しい人材像とは?」「ドラマ『ガリレオ』の事件解決時に数式を書くというシーンは『作品』的か『商品』的、どちらを意識して考案されたのか?」「時代劇のドラマが衰退していることについてどう思うか?」などドラマファンや現場志望の多い映像学部ならではの質問が投げかけられました。包み隠さず本音のところまでお話いただいた渡辺氏に最後学生からは感謝の拍手が贈られました。

 



 

渡辺様大変お忙しいところ、京都までお越し頂きありがとうございました!

渡辺氏が手掛ける7月スタートの新ドラマ「警視庁いきもの係」も皆さん是非、ご覧ください。

 

*****渡辺 恒也(わたなべ・こうや)氏 プロフィール*****

現職:フジテレビ編成局プロデューサー。
・熊本県生まれ。
・手がけた主なドラマは、「HERO」「カエルの王女さま」「医龍 3」「救命医療24時 5」「嫌われる勇気」など
・劇場版「HERO」のプロデューサーも務めた。

 

 

映像学部では2017年度、このように学部創設10周年を記念した企画を色々と展開していきます。学部生はもちろんのこと、他学部生・一般の方々にもご参加いただけるような企画も考えておりますので、是非このHPで情報をチェックしてください!