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2018ジャンキャリの開催レポート①をお届けします!

2018.10.16

2018年10月13日(土)、映像学部秋の一大イベント「ジャンキャリ」を開催しました!

今年度も映像学部生・映像研究科生をはじめ、高校生、他学部生、企業の方々、また一般来場者の皆様と、たくさんの方々にご来場いただきました。



●「ジャンキャリ」とは?
 正式名称は「EIZO JUNCTION×キャリアフェア」で、元々は2009年度から開催していた映像学部生の研究成果発表の場「EIZO JUNCTION」と、2012年度から始まった映像学部生対象の進路就職支援企画「キャリアフェア」を2013年度に一つの企画として融合し、まだまだ認知の低い映像学部を学内外に発信していこうという目的で始まりました。
 今年度で6回目の実施となる「ジャンキャリ」。「EIZO JUNCTION」企画では映像学会学生委員の学生が、「キャリアフェア」企画では映像学部就職委員の学生が運営にあたり、映像学部生が主体となって開催するイベントです。今回のレポートでは「キャリアフェア」企画を中心に報告いたします!



●今年の企画①「仕事人研究企画」
 「キャリアフェア企画」として、映像学部生がぜひ来てほしいと希望した企業に依頼をしてお越しいただき、講演していただく企画です。
 今年度は、株式会社レベルファイブ株式会社アニプレックス株式会社アサツーディ・ケイ株式会社NHKエンタープライズ株式会社ジェットスタジオ株式会社ドラゴン東京朝日放送テレビ株式会社松竹株式会社の8社にお越しいただきました。

 今年度の講演テーマは「映像と私の仕事」。
 
 ご自身の現在の仕事が映像とどう関わっているか、また成功体験や実際の現場で苦労した話、人生が変わるきっかけとなった出来事など、めまぐるしく展開する業界においてこの場でなければ聞くことができないような貴重なお話をいただき、仕事をするうえでのモットーや熱いメッセージなど、映像学部生にとって大変有意義な時間であったと思います。

 ○株式会社アサツーディ・ケイからの講師才川 翔一朗様は映像学部のOBですが、学生時代にどんな思いを持ってどんなことに取り組んでいたか、また就職活動時にどんな考えで就職先を探したかなど、今まさに進路を考えている映像学部の後輩たちにとって、選択の仕方や大学時代にやるべきことなど、OBならではの視点を踏まえながら、心に届くメッセージを伝えていただきました。



 ○株式会社アニプレックスからの講師太田 今日子様からは、「これができたらやめてもいい」と思えるような仕事に携わったエピソードもお話いただきました。とにかくがむしゃらに働き、その中で制作についての熱い思いを実感したり、仲間との制作で自信がついたり、いくつも提示されたキーワードに、刺激を受けた学生も多かったと思います。



 普段聞きたくてもなかなか聞けないような仕事の詳細だったり、作品に携わる思いだったり、映像業界で活躍されている「仕事人」の皆様の講演には、将来を考えたり社会に出て仕事をしていく中で、仕事の本質ややりがい、大切なものを見出だすヒントが多くあったと思います。
 進路について悩んでいる方も、これから進路を考えていく方も、映像業界をさらに研究したいと思っている方も、講演を聞いて熱く響くものがあったのではないでしょうか?



●今年の企画②「基調講演」

 「基調講演」は映像学部映像学会が主催する特別講演会です。
今回は株式会社ネイキッド(NAKED Inc.)より、ディレクターであり現在はプロデューサーとしてもご活躍されている済田篤様をお迎えし、ご自身の学生時代の様子や現在の立体空間演出の仕事について講演いただきました。



 京都に住んでいる方なら、桜のシーズンや京都の夏の風物詩になりつつある「京の七夕」で、二条城がライトアップされているのはご存知かと思います。そのライトアップやプロジェクションマッピングの演出を手掛けているのがNAKED様です。また、観覧者が殺到した東京駅のプロジェクションマッピングもNAKED様の作品です。テレビでも実際に見たことのある方が多いのではないでしょうか。

 済田様の講演では、立体空間の演出について「固定概念を崩す」ことがキーワードとしてあげられていました。作品制作の中で「フレームからの解放」という表現もされていましたが、”見るだけのもの”をいかに”体験するもの”に変えていくか、また、リアルとバーチャルのボーダーを超えること、メディアに新しい価値をつけることなど、最先端技術を駆使した一歩先の空間演出は常に新しい挑戦でもあります。NAKED様の作品制作の強みは「物語性のあること」だと仰られていました。最近では、メディアとなる施設や企業とのコラボレーションを通じて、その場所独自の歴史やストーリーを取り入れつつ、作品表現の幅をさらに広げながら新たな演出を展開されていることもご紹介いただきました。



 基調講演には映像学部低回生の参加も多く、今後の映像業界の動きやメディアアートの動向について深く考えることのできる基調講演でした。

 なお、この秋に開催されている「世界遺産 二条城祭り」でもNAKED様が手掛けられたオリジナルサウンドの作品演出を体感することができます。
 メディアアートの魅力を、またNAKED様の作品の物語性をぜひ直接体感してみてください。

 業界の第一線で活躍されている企業の方々のお話を同じ切り口(テーマ)で、直接伺える機会は非常に貴重です。また、これは映像学部の企画なのでなるべく映像学部生の興味や想定される希望進路を踏まえた上で招聘企業やプログラムも考えています。企業の方々も、他大学や他学部に招聘されて講演する機会があるかもしれませんが、他での講演内容とは恐らく少し違い、映像学部生に届くようなもの、学部の学びに関係性の深い話をしていただいており、参加した学生からも「とてもいい話を聞くことができた」「学部の学びに一定の理解をしていただいている上で質問できる」など嬉しい感想が寄せられました。



 来年、どんな企業の方の話を聞きたいか学生の皆さんからも意見をいただくことになります。是非たくさんの要望をお待ちしています!

 次回のレポートでは、学生の発信企画「EIZO JUNCTION」の内容を中心にお届けします!