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映像学部生制作映画がデルタ航空機内の上映プログラムにラインナップ決定!

2016.01.20



映像学部の学生が制作したオムニバス映画作品『嵐電の町、ひと模様』が、デルタ航空のエグゼクティブクラスで2016年3月から2017年2月までの1年間、機内上映プログラムにラインナップされることが決定しました。

この作品は、2011年度から2012年度にかけて本学客員教授を務める映画監督の中島貞夫氏監修の下、「映像制作論」の授業の一環で、全工程を学生が制作したオムニバス映画となります。映像学部では、日本の大学では唯一、世界最大級の映像見本市「香港フィルマート」に出展し、学生が自ら制作した作品を世界中から集まるバイヤーを対象に販売交渉する取り組みを行っています。

2015年3月に香港フィルマートに出展したこの作品が、飛行機内で上映する映画を販売する香港の企業「Encore Inflight Limited(以下、アンコール社)」のバイヤーの目に留まり、2015年11月に同社とのコンテンツ販売に関した販売代理契約の締結に至りました。 その後、アンコール社が、各国航空会社との交渉を進め、このたび、旅客運送数および旅客キロ数で世界最大級のデルタ航空のエグゼクティブクラスの機内上映プログラムにラインナップされることが決定(下記にアンコール社コメント掲載)

 映像学部では、世界に通用する人材育成を目指し、制作技術だけでなく、マーケティングや作品プロデュース力を磨くための教育に重点をおいています。今回のアンコール社との販売代理契約の締結と旅客機内での上映決定という実績は、映像学部におけるアート分野とビジネス分野が融合した成果です。映像学部では、2016年3月に開催される香港フィルマートでも作品の出展を予定しています。

※「映画制作論」・・・映像学部の特殊講義。映画制作のために必要な準備作業を習得、プロジェクトを実行できる人間性の育成を目的に、「映画制作のために何が必要か」をテーマに置き、特に準備段階を中心にシナリオ制作など実践的な作業を行う。講義終了後の春期休暇中に、準備を進めた映画の制作を実施。 2015年度からは、熊切和嘉監督(『私の男』モスクワ国際映画祭最優秀作品賞)が同講義の監修を継承。

■『嵐電の町、ひと模様』(2013年、全94分)
 京都で100年以上の歴史をもつ嵐電(京福電鉄)を基軸に、「人とのつながり」をテーマに展開される3つの物語をまとめたオムニバス映画。それぞれ繰り広げられる人間模様を通して、学生から見た社会問題への主張を表現。嵐電の声役を内藤剛志氏が務める。


■アンコール社(香港) CEO Jovita Toh氏のコメント

Encore Inflight was created to bring quality content created with passion and vision to passengers. While these content may win awards at festivals, they sometimes fail to reach theatres. Encore searches for such beautifully made movies and bring it to the world through the airlines. When Encore met with Ritsumeikan University, it was clear that the school encourages creativity, promotes passion and facilitated the expressions for students by helping them produce a movie. To support the school and the student who will be tomorrow’s filmakers, Encore was honoured to take on the inflight distribution for The Life and Times of Randen Town. Encore will continue to put 100% of their marketing efforts to reaching more airlines so that the work of these students can be enjoyed.
(和訳) 「当社、Encore Inflightは飛行機の搭乗者に対し、ハイ・クオリティな映画をお届けするというビジョンのもと設立されました。そのような中、これまで多くの映画が数々の映画祭などで賞を受賞するにも関わらず劇場にかけられることなく埋もれてしまうという状況に遭遇してきました。アンコールはそういった素晴らしい映画を旅客機にお届けする仕事をしています。今回立命館大学映像学部の皆さんに香港フィルマートでお会いした際、学生たちがプロデュースした作品の販売促進活動をサポートすることで、学生の創造性を奨励し、映画に対するパッションを伝えようとする思いが伝わってきました。大学と未来のクリエイターとなる学生を、『嵐電の町、ひと模様』を世界のインフライト映画として紹介するという形で支援できるのは本社にとっても名誉なことだと思っています。アンコールは今後も本作が世界中の航空機で上映されるよう尽力してまいります。」

■メディアでも現在このニュースが続々と取り上げられています!

ガジェット通信 http://getnews.jp/archives/1354704
J-CASTニュース http://www.j-cast.com/trend/2016/01/19255977.html
ICT教育ニュース http://ict-enews.net/2016/01/19ritsumei/

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