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映像学部卒業生 太田大貴さん制作のMVがドラマ「ゆとりですがなにか」オープニングに

2016.04.27

映像学部卒業生 太田大貴さん制作のMVがドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系列)オープニングに!

この4月から日本テレビ系列で毎週日曜よる1030分より放送されているドラマ「ゆとりですがなにか」(脚本:宮藤官九郎)に、2014年度映像学部卒業生の太田大貴さんが制作したMV(ミュージックビデオ)が起用されています【曲名:「拝啓、いつかの君へ」アーティスト名:感覚ピエロ

ドラマのオープニング主題歌BGVにドラマのキャストやイメージ映像ではなく、主題歌を演奏するバンドのMVそのものが使われることは珍しく、また曲そのものもインパクトが強いことから、インターネットなどでもこのMVについての記事やコメントが数多く寄せられています。


早速、太田大貴さんにインタビューしました。



MVが起用された経緯をおしえてください。

ちょうど感覚ピエロのバンドメンバーと次曲MVについて打合せをしていた時に、ドラマで演出を担当されている水田伸生さんから連絡があり、ドラマの世界観と非常に合っているのでこの曲を是非使わせて欲しいとのことで依頼がありました。きっかけがyoutubeに上げていたMVだったということで、自分の仕事がアーティストに結果を残せたというのが嬉しかったです(放送されているMVはドラマ用に再編集したもの)。

―実際にドラマでMVを見てどうでしたか。

自分の作った映像が放送されているというよりも、「あー、感覚ピエロの曲がドラマの主題歌になったんだ」という実感の方が大きくて。にわかにはこの状況が信じられないですね。

―感覚ピエロさんとは映像学部在学時もお仕事をされていましたね。

はい。在学時に友人から今の感覚ピエロのボーカルの横山直弘さんを紹介されて、彼のバンド(当時別のグループ)のMVを撮ってもらえないかと依頼がありました。そこからずっと横山さんとつながっていて、ありがたいことに今の感覚ピエロになってからバンドのMVは私がすべて担当させていただいています。

―映像学部ではどんなことに力を入れて学生生活を送っていましたか。

入学当初は撮影も編集もまったくやったことがなくて、実習授業はもちろん、ひたすら先輩にくっついて制作を手伝いながら技術や知識を得ていきました。また一方で自分は音楽が大好きで、あらゆるジャンルを聴いていました。そのせいか在学時は音楽好きな人との出会いが多く、とあるバンドのMVを撮ってほしいと初めて依頼されて制作したのですがこれが納得いかなくて。もっとこうすればよかったとか思いを巡らせていたときに、横山くんとの出会いがあり、そのままMV制作を継続することになりました。

―卒業後わずか2年、しかもフリーランスで得たこの大きなチャンスですが。

経験も実績も足りない今はとにかく地に足をつけるためにひたすらいろんな仕事をやっていきたいです。フリーランスは安定もしていないですし、すべて自分自身に返ってくる。正直後輩にお薦めはできません。でも、裏を返せば、自分の力で結果を残せたという強い実感や自信も得られる。毎日いろんな人と知り合えて、人脈は広がるし、なにより退屈しないです。

音楽は「聴く」時代から、「見る」時代になってきています。マーケットにおいてMVのおよぼす影響力や効果は日々大きくなっています。でも、私は「音楽をいかに聴かせるか」に主眼をおいて映像を制作させていただいていますし、これからもそうしていきたいと考えています。映像がおもしろければどんな音楽でもいいとは絶対に思いません。その音楽やその世界観を伝えるための映像として今後もアーティストのためにいい仕事をしていきたい。

 

太田さんありがとうございました!映像学部には太田さんのようにアーティストのMVPVの制作に興味があり、実際に制作している学生がたくさんいます。先輩のこういった活躍は励みになると思います。皆さんもまたこのドラマ主題歌MVをチェックしてみてください。

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