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映像学部「CG実習Ⅰ」の授業に潜入しました!

2018.04.13

高校でCG制作なんてしたことなかったけど、大学でCGアニメーションを制作したり、その分野の知識を修得したい!制作経験なくてもできますか!?

説明会などでそんな高校生の声をよく耳にします。

みんなが大好きなディズニーのアニメーション映画。「トイストーリー」や「塔の上のラプンツェル」、最近では「リメンバー・ミー」が公開されて話題になるなど、子供だけでなく大人が観ても感動するストーリーや音楽、そして何より年々進化する3Dアニメーションの素晴らしい映像美に目が釘付けになった人も多いと思います。

きっと今高校生や大学生の皆さんは、物心ついた時から既にこういった3DCGのアニメは身近にあり、「こんな映像を自分も作りたい」と思った人も少なからずいるのではないでしょうか。

映像学部では、まったくCG制作の経験がなかったという人でも3DCGを一から学べる授業を開講しており、受講者は実習しながら制作技術を修得することができます。昨日は、2回生以上から受講できる映像学部「CG実習Ⅰ」(担当:北原 聡教授)にお邪魔し、受講生の皆さんの様子を取材してきました!本当に、みんなでソフトを起動させるところから授業は始まっていて、とても丁寧な北原先生の指導にびっくりでした!


北原 聡先生

この「CG実習」はⅠ~Ⅲまでが展開されており、Ⅰではプロ用CG制作ソフト「Maya」を使ってモデリング、マテリアル、テクスチャ、ライティング、カメラ操作、レンダリングなどの方法を学び、最終的に静止画を完成させるための技術を身につけます。過去の受講生の作品はコチラに掲載されていますが、まったく制作経験がなかった人でも非常にレベルの高い作品を作っていて毎年驚かされます。動画になるとレベルもクオリティも段違いになります。


授業内でも紹介された過去の受講生が制作したCG動画作品



広い実習教室には75名の受講生がびっしりと着席しており、この授業の人気の高さが伺えます。まずは獲得目標や注意事項について先生から説明があります。





そしてこのCG実習の極意が北原先生から語られました。
①遅刻厳禁
②ソフトを扱う時はいい加減な操作は絶対しない
③参考書を買うより、自分のノートをしっかり取ってそれを読み返すこと

どれも当たり前のようですが、特にこの実習ではこれらを守らなければ、いい作品を制作することはおろか、基本的な知識の習得をすることも難しくなるとのことでした。


北原先生のノート。字だけではなく、図もびっしり。メモ用と清書用があるそうです(写真は清書したもの)!

そして、いよいよCG制作ソフトの「Maya」を起動します。初回は思ったよりも起動に時間がかかります。映像学部の機材専門のスタッフや、授業のES(授業サポーター)が困った受講生のサポートをおこないます。手厚い!


プロの現場でも使用されているCG制作ソフト「Maya」


ESさんと機材専門スタッフがサポート


「まだ起動完了できていませーん!」と手を挙げる受講生たち。

そして、いよいよMayaを使った基本操作が始まりました。

「ここはワンクリックだからね!!ダブルクリックしたら取り返しつかないよ!!」
北原先生のその語気強めの言葉に、隣で激しくうなずくESの2名。受講生も慎重な面持ちでクリック。受講生の操作画面の隣には、先生の操作画面が映し出されるモニターがあり、それを見ながら一言一句もらさぬよう集中して操作方法を聞いてノートにメモし、実際に自分で操作してみる、この繰り返しで授業はほどよい緊張感に包まれています。






初回である昨日は、カメラ操作機能やAltキーの意味などについても修得しました。シラバスによると、次回の授業では「project設定、translate、rotate、scale、親子構造、複数選択」などを学ぶようです。専門用語が並び、もう既に頭の中が「?」だらけ!? 集中しないとついていけないわけですね!

受講生の皆さんは、しっかり話を聞いて、ノートを取って頑張っていました。
いい作品を作るためには、基本をしっかりおさえることが重要です。セメスター終了後に素晴らしい静止画がまたギャラリーに増えることを今から楽しみにしています!

映像学部ではこのように実習系の科目が分野ごとに数多く開講されています。そして、他にも「アニメーション映画をどのように売るか」、「アニメーション映画の歴史はどのような変遷を遂げているのか」など多角的な視野から学べる講義系科目もあり、将来の進路の幅を広げることができます。

来週はメディアアートの授業にお邪魔したいと思います!

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