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映像学部に機材庫あり~機材庫特集!!~

2018.05.10

実は映像学部の最大の強みは、「機材」なのではないか。

そう思っているアナタはとても惜しいです。あながち間違いではないです。

しかし、正しくは、「『機材庫』があるという安心感」が映像学部最大の強みなのです。



「機材庫さん」
「東和さん」
「近藤さん」

など、映像学部生で実習や制作をした方(つまり全員)は必ず一度は口にした単語だと思います。改めて紹介します。

「映像学部機材庫」=「(株)東和エンジニアリングが映像学部の委託を受けてスタッフを常駐、管理・運営する映像学部事務室内の機材倉庫」です。映像学部生は「映像制作実習」などの授業で、まずこの機材庫での機材の借り方を学びます。プロの現場でも使用されているような非常に高額な機材もあり、何より皆で使用するものですから、機材を乱暴に扱ったり、貸出期限を守らない学生には厳しいペナルティもあります。



「機材庫さん」というと、この機材庫に常駐する東和エンジニアリングの専門スタッフ5名(うち2名は松竹スタジオにて勤務)のことを指し、
「東和さん」は比較的先生や職員が「機材庫さん」を呼ぶ時によく使用する呼称であり、
「近藤さん」というと、その機材庫にいる最もベテランのスタッフを指します。

映像学部には、映画撮影関係だけでなく、ゲーム・CG・VR・メディアアートなど授業運営や創作活動に関するあらゆる機材を揃えており、それぞれに管理・メンテナンス・運用サポートなどの業務が発生します。技術の進歩と共に、機材やソフトはどんどんアップデートされ、既存の性能はあっという間に古くなります。映像学部では、最新の設備で充実した学びを修得してもらうために、こういった変化にも対応する努力をおこなっています。

機材庫さんは機材のスペシャリスト集団であり、機材庫のみならず充光館内の施設すべてにおいてトラブルがあった時や使用方法がわからなかった時などにすぐに相談に乗ってくれる頼りになるスタッフです。最新機材の取扱方法などもいつどこで修得されているのか、聞けばすぐに教えてくださったりします。太秦にある松竹撮影所内の立命館松竹スタジオにも同様に東和エンジニアリングのスタッフさんに常駐いただいています。


写真中央が近藤さん、右が浜田さん、左が山田さん







その中で近藤さんは、2008年からこの映像学部に常駐し、映像学部教職員から「近藤さんがいなければ映像学部は成り立たない」と言わしめてしまうほどの絶大な信頼を得ています。機材庫の窓口では、優しさの中にも厳しさがある学生対応が印象的ですし、機材を使用する授業の前後には実に手際よく点検をおこない、展示会がある時には運搬機材の確認もこなし、充光館内の異変には誰よりも早く気付いてくださる観察力もお持ちです。



「褒め過ぎです。」

そう冷静に突っ込む近藤さんに、映像学部や映像学部生についてグイグイ聞いてみました。

―2008年からずっとこの立命館大学映像学部で常駐されているわけですが、振り返ってこの約10年、映像学部やここでの業務にどんな感想をお持ちですか?

少しドライな物言いになるかも知れませんが、エンドユーザーの近くで日々バタバタと業務をこなすのは、そもそも私の性分に合っていたのだと考えています。
ただそれだけではなく、一介の会社員でしかない私が、若い人たちの成長を間近で見られる機会を頂いている事に只々感謝です。




―学生や教員への対応で印象に残っている出来事などを教えて下さい。

学部創設から10年、まだまだ手探りの事も多いと察します。そのような状況の中、就活の結果やコンペでの作品の受賞、各授業の成果等の学生の成長一つ一つに先生方・事務室の皆さんが一喜一憂されています。
大きなエピソードでは無いですが、その様な場面に日々係れるのは幸せだと感じています。

スタッフ共々クスクスと笑える事は日々ありますね。

―近藤さんが機材庫スタッフとして、これから映像学部に入りたいと思っている高校生にPRするとすれば、映像学部機材・設備のどんなところがすごいですか?

昨今、ハード・ソフトともにプロ用・民生用の垣根は低くなり、皆さんが既に所有されている(もしくは手の届く)機材やソフトウェアで十分な“表現”が可能になっています。
ただ、学部には各種照明機材やスタジオ設備、特別なソフトウェアライセンス等 個人では取得し難く、皆さんの制作をサポートする設備が多々ございます。
先生方の指導も含め、皆さんが制作に取組むためのパッケージが揃っていると思います。
当然ですが、経験のない人が手ぶら来られても何の問題ありません。

―映像学部生なら一度は触っておくべきと思う機材を一つ教えて下さい。

多岐にわたるジャンルの設備・授業の存在も映像学部の特徴だと思います。
「映画が撮りたいから」「ゲームを作りたいから」「CGに興味があるから」といった拘りも良いですが、本来興味のなかったジャンルの授業・ワークショップ・自主ゼミへの参加を通じて色んな機器に係るのも良いのではないでしょうか。

***

外部の方であるにも関わらず、このように温かいまなざしで映像学部や映像学部生を内部から見守り、支えてくださっている機材庫さん。学生はこの存在に安心感を得ながら日々、制作活動に取り組めています。この安心感が映像学部最大の強みと言っても過言ではないですね。

機材庫スタッフの皆さん、今後ともよろしくお願いいたします!!

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