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私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯4 奥野 稜章さんの場合 <絵コンテ作画型>

2018.06.29

私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー 

♯4  奥野 稜章さんの場合 <絵コンテ作画型>

映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。

そして、2019年度AO入試募集要項が先日公開されました!要項を確認しながら、先輩たちの対策を読みしっかりと予習してください!

「映像学部でとことん作りたい」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!



「自分に夢と希望をくれた『映画』。自分もそんな映画を作りたい!」

実は高校生の時に、すごく自分自身の殻に閉じこもった時期がありました。いわゆる思春期の過程だったのだと思いますが、周囲の声をシャットアウトしていました。その時の私に生きる希望や夢を与えてくれたのが、『映画』だったんです。その時期はもう、外にも行かず、狂ったように映画を観ました。1970~80年代のハリウッド映画にドはまりして。暗い映画や恐い映画は苦手で、とにかく、『幸せになる純愛映画』が好き。映画を観て純粋に「こんな恋がしたい」とか、なりたい理想の男性像にワクワクしたりしたんです。

そんな思春期を過ごしていた私が「自分も人を幸せにする映画を撮りたい」と思うのにそれほど時間はかかりませんでした。

映画を撮る人になるためにはどんな大学を選べばいいのか。色々と調べて、3校ほどピックアップした中に立命館大学映像学部がありました。祖父が立命館大学のOBで、「何かにチャレンジしたい気持ちがあるなら立命館大学に行くといい」と助言を受けました。でもまだ祖父が言う「チャレンジ」が具体的に自分にとって何なのかはピンとは来ていませんでした。

そこからはいろんな場に出て多様な人に出会い、視野を広げる努力をしました。 一時的とはいえ当時内向的だった自分の殻を破りたいと思い、高校2年生で「全国高校生マイプロジェクト」というPBL(課題解決型学習)に取り組む学外団体に参加しました。すごく意識が高い高校生がたくさん集まっていて、そこでできた友人に自分の夢についても相談し、進路ビジョンをかためていきました。

「全国高校生マイプロジェクト」で知り合った友人から、今度は「全国高校生未来会議」というプロジェクトに参加しないかと誘われ、そこでも周囲の子に進学先を聞き、かなりの割合で関東の大学に志望を定めている子が多いことがわかり、なんとなく自分も関東の大学に行こうかな・・・と思っていました。

そして高校3年生の時、次に参加した「日本の次世代リーダー養成塾」で運命の出会いに遭遇しました。それは立命館大学映像学部で客員教授として教鞭をとられている李鳳宇先生との出会いでした。映画の講義でしたが、当時自分はまだ最終的に第1志望校をどこに定めようか迷っており、それと同時に候補となっていた立命館大学映像学部のAO入試エントリーシートも悩みながら書き始めていた頃でした。

李先生は非常に丁寧に自分の質問や迷いに答えをくださり、10分以上自分のために個別相談に応じてアドバイスをくださいました。「(李先生が考える)これからの映画像」、「若者たちにとっての映画とは」等々について語ってくれた先生のアドバイスは非常に的確で、自分の心の霧のようなものがパッと晴れた瞬間でした。モチベーションが急激に上がったことを今でも覚えています。

映画に対する熱い思いや、自分の今までの経験値を活かせるのは、立命館大学映像学部であり、AO入試だと確信しました。

驚いたのは、この迷いが吹っ切れたことで、エントリーシートがスラスラと書けたこと。勢いで一気に書き上げ、1週間程度で提出までに至りました。

入試の型を「絵コンテ作画型」にしたのは、自分が幼い頃から絵を描くことが大好きだったからということと、受験者数が映像撮影型に比べて少なかったから。絵コンテの描き方は、細田守監督のアニメーション映画『サマーウォーズ』の絵コンテ集が非常に役立ちました(個人的な意見ですが、ジブリが出している絵コンテ集の方が、入門編としていいかもしれません。本の最後に宮崎駿監督直筆の絵コンテの書き方、教科書のようなものが付録でついています。新海誠監督の絵コンテ集も出ているので、全部試して自分に合うものを見つけるといいと思います)。

ストーリーは起承転結を意識しながら自分で考えて組み立てましたが、絵についてはただただ模写をして、構図などを勉強しました。

実技試験当日は、自分がストックしてきたストーリーを応用できるテーマが出たのでとても嬉しかったです。ただ、体調管理が不十分だったのか、当日発熱してしまい、熱のせいで緊張はしなかったものの、面接で絶対に言いたいと思っていた李先生とのエピソードが言えず、とても悔しい思いをしました。 映画への思いや学びたい意欲はずっと強くあったので、質疑応答もスムーズにできたように思います。

入学してからは、いろんな驚きがありました。映像学部は実写映画が好きな人がたくさんいるというイメージでしたが、ゲーム好きな人が非常に多く、そのことにまずびっくりしました。また、価値観が多様にある。当初は非常に戸惑いましたが、今では前向きに考えています。映画の趣味もいろんな人がいて、今まで見てこなかった映画について話すといろんな視点があっておもしろいですね。

今は映画を撮るために映画制作のサークルにも入り、先輩から様々なことを教えてもらい、技術修得に励んでいます。尊敬する先輩も何人かいます。授業でももちろんですが、課外活動でも映像学部の機材が使えるので、それは嬉しいし、今は機材に触れるだけでも興奮します。

今後のプランはまだ漠然とはしていますが、3回生で留学をしたいと考えています。アメリカのカリフォルニア州立大学に魅力を感じていて、インターンシップなど少しでも未来の仕事につながる機会には積極的に参加し、何らかの道筋を現地でみつけてから日本に戻ってくるというのが理想です。

過去から変わらず何処かで愛されている純愛映画、
自分もその未来を担えるように、

人を幸せにする映画を作るために、頑張ります!!

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映画への強い思いと学びたい意欲で、高校生からいろんなところへ出向き、自分の「チャレンジ」を模索し続けてきた奥野さん。彼の情熱や社交性は、入学前からとても印象的で、このインタビューで実は内向的な時期があったということを聞いて驚きました。そういった谷も山も経験した彼がそこから得たモノの見方や考え方をプレゼンするのにこのAO入試は適した入試方式だったのかもしれません。

今年も開催されるオープンキャンパス。8月4日(土)・5日(日)に開催されますが、ここでもAO入試合格者の先輩が直接相談に乗ってくれる相談ブースも用意しています!とても熱い2日間になりますが、是非衣笠キャンパスに足をお運びください! →今年のオープンキャンパス情報はコチラ

そして、AO入試を考えているアナタ、映像学部が気になっているアナタには、以下の日程で説明会も開催します!この機会を活用し、AO入試に関する情報をまず整理し、オープンキャンパスで在学生の先輩や先生を質問攻めにしてみてはいかがでしょうか!?

【映像学部が参加する入試説明会・イベント】

6月23日(土)【いよいよ今週末!!】キャンパス見学会 @京都・衣笠キャンパス 13:00~16:00<事前予約制です!> 終了しました!当日は大雨でしたが、多くの方々に来ていただきました!ありがとうございました! 

7月15日(日)AO入試説明会 @東京・立命館東京キャンパス 14:00~16:00(13:30~受付)

7月16日(月・祝)AO入試説明会 @名古屋・ミッドランドホール 14:00~16:00(13:30~受付)


★★AO入試インタビューバックナンバー★★

#1 斎藤 陽樹さんの場合 <映像撮影型>
#2 高村 夏未さんの場合 <絵コンテ作画型>
#3   森脇 里奈さんの場合 <映像撮影型>


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