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映像学部ゲームゼミ展示会「遊展」を滋賀県長浜市にて開催しました!

2018.09.19

映像学部ゲームゼミが2泊3日で滋賀県長浜市にて夏の合宿をおこない、その一環として2日目の9月13日に展示会をおこないました。実はこの展示会は、今年2月に開催された映像学部卒業制作展「立命館映像展」をご覧になった長浜市観光名所「黒壁スクエア」を運営する株式会社黒壁の方からの依頼で実現し、開催されました。



当日の展示会レポートをお届けします!

まず、ゲームゼミの合宿初日。4回生は主に12月に提出が迫っている「卒業研究」について先生方からの指導を受けながら制作を進め、3回生は翌日の展示会「遊展」に向けて準備を進めました。映像研究科でゲームについて研究する院生も参加し、展示会出展に向けて作業をおこないます。

「遊展」の設営時には京都新聞からも取材があり、写真付きで非常に大きく取り上げていただきました。

そして合宿2日目。展示会当日。




会場は長浜市の観光スポット「曳山博物館」です。ここは「長浜曳山祭」を紹介する博物館で、曳山の展示だけでなく、祭や各地のお祭りで活躍する振付(演出家)や義太夫、三味線奏者を養成する「三役修業塾」も開講し、無形文化財の伝承にも努めている場でもあります。今回はこの博物館の中にあるその名も「伝承スタジオ」という多目的ホールにてゲームゼミによる様々な展示を開催しました。



会場に入ると、ゲームを紹介するパネルと共に、10台以上のPCとコントローラー、ヘッドマウントディスプレイなどがあり、会場正面の大型プロジェクターには懐かしの「スーパーマリオ」のゲーム画面が映し出されています。その前にずらっと並べられた10台以上の椅子の上にはスーパーファミコンのコントローラーが1個ずつ置かれています。何が起こるのでしょうか。




出展した学生たちはそれぞれ自分たちが制作した作品を参加者に丁寧に紹介しながら、プレイを促します。その操作性も非常にわかりやすいものが多く、初心者の人でもすぐに理解できるような工夫がなされていました。操作が簡単だからといって、ゲームが簡単というわけではなく、ついついもう一度チャレンジしたくなるような工夫がそこかしこにされています。キャラクターやステージのデザインも完成度が高く、ついつい見入ってしまう世界がモニターに広がっていました。





ゲーム制作は自己満足に陥りがちですが、一般の方々の反応をみることで、世の中に通用するゲームを作れるようになるということ、それから、自分の作品をしっかりと伝わるように説明するプレゼンスキルを身につけること、などが出展した学生には求められてきます。中にはプレイをする参加者の感想を一生懸命メモする学生の姿も。






正面大型プロジェクターの前では研究科の院生によるプレゼンが始まり、その後椅子に座っているプレイヤー12名程度がコントローラーを握り、ゲームがスタートしました。これは、全員が気持ちを一つにして、例えば右に進みたい時は全員が右ボタンを一斉に押すと右に進み、左進やジャンプなど違う操作をするプレイヤーが多ければ多いほどその動きが制限されるという仕組み。



一人でやるとすぐにできるような「ジャンプしてきのこを取る」という動作も、12名で心を一つにして「せーの」と言いながらジャンプボタンを押さなければ、なかなかきのこを取ることができません。これにはプレイヤー全員が声を上げて大興奮。一人でやるのが当たり前のゲームもこんな大勢でするとまったく違った楽しみ方ができるのだと感動しました。



こんな風に、まだ制作途中の作品であることが信じられないくらい非常にレベルの高い作品がいくつも展示されており、2時間ぐらいがあっという間に過ぎました。会場には20時の閉会まで観光客や地元住民の方々、仕事帰りの方などが次々と訪れ、最後まで賑わいを見せました。参加者の皆さんからは学生の今後に参考になるご意見をたくさん頂戴しました!

卒業制作展で映像学部生の作品に触れ、長浜の地で同様の展示をおこなってみませんかとお声をかけていただいた株式会社黒壁の皆さまにも貴重な機会を与えていただき、感謝しています!

実はこの長浜での展示会は今回は試験的な開催でした。今度は他の制作系ゼミも含めて、もっとバージョンアップした展示会を長浜の地で実施する予定です。その際はまたこのEIZO VOICEで情報をお届けします!

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