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「京都ミライマツリ2019」のハイパー縁日企画で共同開発に参加した学生にインタビュー!

2019.05.21

先日の「EIZO VOICE」でも企画の概要をお伝えした望月ゼミ株式会社ネイキッド(NAKED Inc. 以下「NAKED」)「京都ミライマツリ2019」(以下:「ミライマツリ」)で共同開発した作品が並ぶ「ハイパー縁日 ばい NAKED」(以下:「ハイパー縁日」)企画。

この企画は現在南座で25日まで開催されています。
今日はそのミライマツリ「ハイパー縁日」の中の『YO-YO釣り』をNAKEDと共同開発した望月ゼミのメンバーの皆さんに集まっていただき、話を伺いました!アツいぜ、MoonWalkers!!

<お話を伺った学生の皆さん>
伊藤史穂さん、玉山優衣さん、西村魁峰さん、渡邉夏海さん、(全員4回生)

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-今回はどういった経緯でミライマツリのハイパー縁日企画に参加することになったのですか?
伊藤:私が2月にインターンシップでNAKEDさんにお世話になっていました。その時ちょうどこのミライマツリでハイパー縁日をやるということは決まっていて、その中身について考えておられる段階でした。それでNAKEDさんが「そういえば、望月ゼミの月展(月に足つけて考えて展)でもお祭り企画やっていたよね」という話になりました。
玉山:月展では、個人のメディアアート作品を展示するだけでなく、ゼミ全体のイベント企画も開催しています。それで今年は「夢雲(むうん)神社の不思議なお祭り」というイベントを実施して、小さい頃よく行った懐かしい神社のお祭りをセンサーや映像を駆使して新しいお祭り空間にしようという企画をやっていたんです。
西村:今考えると、NAKEDのハイパー縁日とすごい通じるものがあるよね。
渡邉:その「夢雲神社」で「YO!YO!ヨーヨー」をやったのが、私と伊藤さんと玉山さんでした。その流れで今回のハイパー縁日に私たちが関わることになりました。

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月展での「YO!YO!ヨーヨー」

-「YO-YOヨーヨー」から今回の「YO-YO釣り」にかけてどんなバージョンアップがあったのですか?
西村:月展の時は、センサーとの関係で釣り紐に紙を使わず、すべてに針金を使用していたので、水で持ち手が切れるという心配もなく、「100%釣れるヨーヨー」となっていました。また、プロジェクションマッピングなども施してはいませんでした。これに対して、「失敗するギミック(仕掛け)も作って、失敗か成功かによって反応が変わるシステムがほしいよね」という話になり、まずは開発班として望月先生に僕が召集されました。
それで先生と研究室で数時間、あーでもないこーでもないと試しながら、紙コップに水を入れて、針金や紙こよりを組み合わせて実験を繰り返し、なんとか「ヨーヨーが落ちた(失敗した)」ことをコンピューターに認識させる技術には成功しました。でも、結局最後の最後まで「ヨーヨーが釣れた(成功した)」ということを認識させる方法はみつかりませんでした。
渡邉:でも色々工夫して、成功した時にちゃんとそれらしい仕掛けが作動するようにはしています。安心して遊びに来てください笑
★映像学部公認アカウント リッツエイゾウtwitter@rittsueizokun「YO-YO釣り」のプレイ動画が!

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玉山:プロジェクションマッピングや音はNAKEDさんが一緒に制作してくださって、月展の時とは全然違うかなり本格的な作品に変身しました。持ち手の部分もマイク型のカバーを作っていただいて、「さすがプロ」といった感じです。
伊藤:もっと私たち学生が手作りで作った感が出てもよかったかもと思うくらい、プロ仕様になっているよね笑
渡邉:プロの手にかかると仕上がりがすごいですね。

-企業さんと一緒に学生という立場で何かプロジェクトやものづくりをしていくということについてどんな風に感じていますか?
渡邉:学生の一瞬バカバカしいというか、しょうもないって笑ってしまうような思いつきが、意外と企業さんの目に留まるということがわかりました。YO-YOヨーヨーとか、結構単純な思いつきから始まった作品なので、選ばれた時は驚きましたね笑 だから自信のないアイデアでも恥ずかしがらずにどんどんアウトプットしていくことが大事だと思いました。あとは、プロの方々なので、スケジュール管理の厳しさをすごく学ばせていただきました。
西村:自分たちの作品は学生だけで展示していたらどう頑張っても、こんな何千人というお客様に見てもらうことはできません。企業さんにとったら、これくらいの作品なら学生とコラボしなくても簡単に作れるのに、アイデアを含めて自分たちのことを認めてくださって一緒にやろうとチャンスをもらえたことにすごく感謝しています。

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玉山:すごく楽しかったです。こんな規模のプロジェクトに学生で関われるなんてなかなかない話だと思います。学ぶことが多くて、いい経験ができたと思っています。
伊藤:プロデューサーの方ともお話をすることができて、今回どういうスポンサーがいて、どれくらいのお金が動いていて、といった運営の貴重なお話も聞くことができました。そういったビジネス面でも学べましたし、作り手としてはそれで集まった何千人の人たちが体験しても耐えられるものを提供できるよう技術面での向上も必要だということも強く実感しました。

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ありがとうございました!企業さんとの連携企画で素晴らしい経験ができたという皆さん。是非、彼らの柔らかい発想力が生んだ「YO-YO釣り」をしに京都ミライマツリ2019に遊びに来てください!

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