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TYO学生ムービーアワード受賞学生インタビュー!Episode①「夢はハリウッド映画のキャメラマン」

2019.12.23

第2回TYO学生ムービーアワードにて、山津暢之さん(1回生)の作品『夢へ』が銀賞、石田康太さん(2回生)の作品『FACE』が審査員特別賞というダブル受賞の快挙を果たしました!!!

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<写真提供元:株式会社ティー・ワイ・オー>

このアワードでは昨年度も村井ミチルさん(3回生)の作品『希望に夢を走らせて』が審査員特別賞を受賞しており、映像学部として2年連続受賞となりました。
※村井さんのインタビュー記事はこちら

今年のテーマは、「探す」。

このテーマから発想した60秒のショートフィルムであればジャンルは問われないため、企画や演出方法など様々な作品がエントリーされ、その総数はなんと576件にも上ったとのこと。

そんな輝かしい受賞をしたお二人。
彼らの映像制作に対する思い、これまでの軌跡とこれから何を目指していくのか、について、熱く語っていただきました。

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Episode①:Kota ISHIDA

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<写真提供元:株式会社ティー・ワイ・オー>

TYO学生ムービーアワードは、初めてのコンペだった。
「これまでの中で、最高傑作を創りたい!」という強い気持ちと、自分の1年間の成長を振り返ろうとチャレンジをした。

テーマは「探す」。

どんな作品を創ろうかと考えて100個のタイトルを描き出すことからスタートした。
これまでは仲間と作品を創ってきたけれど、
今回は自分ひとりで、自分の世界観を大切にした作品を創ろうと、
誰にも相談せず、企画・脚本・撮影・編集・監督をすべて担当した。

ただ、一人、山津暢之だけには、エントリーすることを伝えていた。
2~3ヵ月くらい構想を練って、半日かけて琵琶湖で撮影をし、図書館にこもって編集作業に徹した日々。

 「自信をもってエントリーしましたが、やっぱり最終ノミネートの連絡を受けた瞬間は、震えましたね」

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「創ることが楽しくて仕方ない」、と嬉しそうに語る石田さん。
そんな彼は、高校の時、陸上部に所属し、400メートルハードルに明け暮れる毎日だった。

「400メートルハードルは、シンプルな動きですが、その中で秒を競いあう世界。0.1秒で勝負が分かれることは当たり前。簡単そうに見えて、難しい。そんなところが好きで、高校時代は没頭していました。」

陸上が生活の中心だった石田さん。なぜ映像学部に入学することになったのか。

きっかけは、友だちに誘われて観た映画「ラ・ラ・ランド(La La Land:監督 デミアン・チャゼル)」だった。
映画の内容はもとより、カメラワークのかっこよさに魅了され、自分もこんな作品を創りたい、映像で生きていきたい、と強く思った。
その夜、両親に「映像で生きていきたい」と説得を行った。
もともと英語が得意で国際系の学部を志望していただけに、全く違う進路に、両親も初めは戸惑ったものの、その熱意に圧倒され、応援してくれるようになった。

やるからには、トップになりたい。
ハリウッド映画を撮影したい。

海外の大学に進学するか。日本で技術を身に着けるか。
ハリウッドで仕事をするには、語学力と技術はどちらも必要。18歳の自分がいきなり海外で学ぶには、少し怖さもあった。

そんなとき、立命館大学映像学部の存在を知った。
技術と語学をどちらも一緒に身につけられる。ここだ、と思った。

受験勉強中は、「本当に受かるのか」もどかしい緊張した感情と「早く映画を創ってみたい」という溢れる感情が交差し、もやもやした日々だった。

「受験生を応援するTVのコマーシャルを見るだけで、泣けましたね(笑)」

早く創りたい。合格して、入学したら思う存分やってやる!!

映像学部に入学して、学ぶ内容、教員、同期、何もかもが面白かった。

ハリウッド映画のキャメラマンになりたい。
その夢があるからこそ、頑張れたことはたくさんある。
映像学部生は、良きライバル。
『ハリウッドで働こうという人間が同期に負けてはいけないだろう』
と、自分自身でプレッシャーもかけた。

誰よりも早く自分の作品を創り始め、誰よりも多く現場を経験することを心がけた。
「誰にも負けない」という強い気持ちで、行動をした。自分の作った作品を人に観てもらい、客観的に指摘されることも大切にした。

「映像は自分の中のものをアウトプットするムーブメント」。
衣装の色、俳優の動き、カメラワーク、映画をつくる一つ一つの意味を考え、意識するようになった。そうなると他の作品の観方も変わってきて、映画により深さを感じるようになった。

「今回の作品『FACE』は、自分の中でベスト作品という思いはあります。でも、満足というものはない。きっと、これからも満足はしないと思う。それが自分にとっては、原動力ですね。」

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<写真提供元:株式会社ティー・ワイ・オー>

大きな目標と強い信念でチャレンジを続ける、石田さん。
なんと念願の交換留学に見事合格!
2020年の秋セメスターから、1年間、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校へ留学します。

いつかハリウッドでキャメラマンになりたい。
自分の作品をたくさん創りたい。
映像が楽しいということを、色んな人に知ってもらいたい。
沢山の人に応援してもらって、ここまできた。感謝を伝えられる作品を創りたい。


石田康太の挑戦は、まだまだ続きます。

【石田康太監督『FACE』】



TYO学生ムービーアワード:https://tyo-gama.jp/
受賞作品はこちら:https://tyo-gama.jp/award/02/

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