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アニメーション映画監督 山本寛特別セミナー 『「薄暮」にみる地域と向き合うアニメの展望』を開催しました!(1/9)

2020.01.20

1月9日(木)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームにて、映像学部の「プロデュース実習Ⅱ」の授業内でアニメーション映画の山本寛監督にお越しいただき、山本寛監督作品「薄暮」の上映会と、監督による特別セミナーを行いました。

特別セミナーでは「アニメの聖地巡礼は復興支援になるか」というテーマで山本監督からお話いただきました。

「薄暮」は福島県いわき市が舞台で、震災によって生活が変わってしまった二人の高校生の物語。

山本監督からは

「福島の美しさをリアルに表現したかった。だからファンタジーの要素は取り入れなかった」

など物語に込めた熱い思いをお話いただきました。

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また、アニメ業界のコンテンツ産業における今後の展望については

「京都にはコンテンツがたくさんあるが、コンテンツにアニメなど”何かを付け加える”ことで新たな視点、効果、課題など様々なものが見えてくる」

「アニメと地域との連携は街のイメージや景観なども考慮することが大切」

などアニメーション制作の楽しさと難しさの両面のお話をいただきました。

当日は、70名ほどの学生が参加し、美しいアニメーション映像の鑑賞と、監督の貴重なお話を聞くことで、コンテンツ業界の将来について考えるすばらしい機会をいただきました。

山本監督、本当にありがとうございました!

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なお、今年の「プロデュース実習Ⅱ」の授業内容は、コンテンツ開発をビジネスという点から経営者や出資者を説得できるような企画作成の手法を学ぶ内容になっており、本セミナーはその一環で開催されました。

立命館大学映像学部には、こうした特色ある授業がたくさんあります。興味がある方、ぜひ映像学部にお越しください。

現在、2020年度一般入学入試の出願受付期間中ですので、関心がある受験生の方は本学のホームページから!

立命館大学 入試情報サイト
https://ritsnet.ritsumei.jp/index.html



【山本寛氏】
・1974年生まれ。京都大学文学部卒業後、京都アニメーションに入社。『らき☆すた』、『Wake Up, Girls!』『かんなぎ』等多くの作品に携わる。山本寛事務所代表取締役

【薄暮】
・2019年6月21日に公開された東日本大震災の復興プロジェクトの一環である『Wake Up, Girls!』『blossom』に続く、東北三部作の最終章。震災によって生活が変わってしまった二人の高校生の淡い恋模様を描いた作品。
・第74回毎日映画コンクールアニメーション部門(アニメーション映画賞・大藤信郎賞)にノミネート

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