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私はAO選抜入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯2三澤 天礼沙さんの場合 <映像撮影型>

2020.07.17


私はAO入試で映像学部に入学しました:
新入生インタビュー
♯2 三澤 天礼沙さんの場合 <映像撮影型>

映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。

2021年度のAO選抜入試の入学試験要項・出願書類は「立命館大学入試情報サイト」の「入学試験要項・出願書類ダウンロード」ページにて公開しています。
ぜひご一読いただき参考にしてください!

「映像学部でとことん作りたい!」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!

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「小さな頃から思い描いていた自分がやりたかったことが全部できる学部!私の運命の学部を見つけた!」

「この映像学部では5つのゾーンで映像に関わるいろんなことが総合的に学べる。他の芸術系の大学だと、一つの分野を集中的に学べるけれど、私がやりたかったことが全部できるのはここしかない!」

映像学部を知り、こんなことを思ったのは、AO選抜入試の締め切り一週間前でした。


私は高校3年の夏まで薬学部を目指していました。

一方で、シナリオを書くのがずっと好きで、高校生のときは山のようにシナリオを書いていました。「いつか私のつくったシナリオで、ハンディキャップを持っている方や社会的マイノリティの方の心の支えになるような、勇気づけることができるような作品をつくりたい」と小さい頃から思っていました。なので、薬学部に進学できたとしても、これを実現することができるのだろうかと、もやもやした気持ちがありました。

そんなある日、高校三年生の文化祭で、脚本と演出を担当することになりました。私が書いたシナリオが舞台で形になり、開幕し、多くの方に見ていただくことができました。

「自分の作品を通じて多くの人にメッセージを伝える。なんて素晴らしいことなんだろう!」

これが自分の人生を変えるほどの大きな経験となり、薬学部ではなく芸術系の学部を探しはじめるきっかけとなりました。そして、立命館大学映像学部のホームページを見つけ「これだ!ここなら幼い頃からやりたかったことが全部学べる!夢のような学部だ!」と、進路を急転換させる、一大決心をしました。

進路変更は、高校の先生も驚かせてしまい、ほんとうに申し訳なかったのですが「夢を持つと人ってこんなに頑張れるんだ!」と自分でもびっくりするほど、試験対策に打ち込みました。


一次試験のエントリーシートの対策では、まず自己分析ができていないことには書けないと思い、自分に何があったかを時系列にまとめた「自分史」を作ろうと思いました。

いつ何があって、そのときに何を思ったか。細かいことも全て書き出しました。そうすることで自分で気づいてないところで自分に様々な変化があったのだなと、気がつきました。

苦しい環境が続いたときにこそ、自分の感情が豊になり、ボキャブラリーが増えたことにも気がつきました。

例えば「涙を流す」ことがあったとして、単に悲しかったから涙が流れたということではなくて、様々な状況や感情のなかで涙を流すわけですから、何百種類もの涙の流し方があると思います。そうした状況や感情を細かく書き出していきました。

また、自分史のなかで大きかったできごと、文化祭で脚本と演出を担当した経験では「一人で作品づくりをするよりみんなで作品をつくることのほうが数段楽しい!ずっと一人でシナリオをつくっていた頃は、独りよがりだったなあ」と振り返ることで気づくことができました。

自分の経験と映像を結びつけてエントリーシートを書くのは難しいと言う人もいますが、AO入試を目指す方にはこれはとても有効な方法だと思います。

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一次試験や二次試験のストーリーを考える課題の対策では、この一つのことに対して疑問を持って深く考えることが、とても役に立ったと思います。

例えば、「雨音」が聞こえたとします。そのときに単に「雨音が聞こえるなあ」で終わるのではなくて、「どんな音なんだろうか」「今日の雨音はなんだか嬉しそうに聞こえる」「そんなふうに聞こえるのはなんでなんだろう」「そもそも、なんで雨音が自分の耳に届いたんだろう」など深く考えます。

私は小さなころから、無意識にいろんなことに対して、なぜ?なぜ?なぜ?と突き詰めて考えることが多かったのですが、このように一つの出来事から多くの事を受けとる訓練をすることは、この課題の対策では大切だと思います 


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二次試験の対策は、写真部の先生にお願いして、写真の基本的な構図の練習をしました。そのときに、メッセージ性を一番大切にして写真を撮りました美しい写真を撮ることに捉われるのではなくて、相手に何を感じ取ってほしいかをまず初めに考えました

試験当日、実際に試験のテーマを見たときに、表現するのが難しいテーマだ、と思いました。

だれでも印象的なテーマであったり印象的なアクシデントが起これば、当然それに対していろんなことを思ったり感じたりしますが、大切なのは日常の些細なことやテーマから、ストーリーを見つけることです。これは、普段から意識していることが重要で、抽象的なテーマのときには特に大切だと思います。

また、私は写真の被写体に「生命力」を感じてほしかったので、静止画をとるのではなく、動画みたいに見えるように撮ろうと思って撮りました。被写体を右に寄せて左側に余韻が残るようにして、躍動感が出るようにしました。

  面接の対策は他人の言葉で合格したくなかったと強く思っていたので、暗記はかえって良くないと思い、マナーなどの基本的なことだけ練習して臨みました。

私には謎の自信がありました(笑)。でもそれが良かったのだと思います。普段は面接などの場面では緊張するタイプですが、このAO入試では本当に不思議と自信があって全然緊張しなかったです。緊張しなかったのは、きっと小さい頃から日頃いろんなことに対して、深く考える習慣があったことが自信につながったからだと思います。

多少は拙い説明だったかもしれませんが、身振り手振りで、自分の言葉で伝えることができたと思います。すごくリラックスして話すことができて、ここは実家かなと思うくらいでした(笑)。

そして、結果は合格!夢をつかみました! 

今は大学の授業はほとんどオンラインですが、授業外で勉強するときでも、いろんな分野のエキスパートの先輩がオンライン上で繋がり、親切に教えてくれるコミュニティがあるので、とても充実していますし、とてもありがたいです。オンラインが中心のこの状況なのに、共に学んで行こうという意識が強くてすばらしいです。

私は、将来は映画監督になりたいと思っています。でも、大学では映画監督に関することだけでなく、クリエイターに必要な技術も、演出家としての手法も、幅広く深く学びたいと思っています。よくばりに聞こえると思いますが、この映像学部はそんなよくばりな人にはぴったりな学部だと思います。

そして最後に、これから映像学部をAO入試で受験しようと考えている人にぜひ伝えたいことがあります。

それは、AO入試の対策をしていない」「AO入試の存在を知るのが遅すぎた」「塾に通っていない」「コンペ受賞歴がない」などの理由で、AO入試の受験を諦めることは絶対にしてほしくないということです。

私は映像学部のAO入試の出願を決めてから、ホームページにある過去のAO入試体験談を全て読みました。過去のAO入試体験談を見ると、時間をかけ入念に入試対策されてきた先輩方が非常に多く「こんなに対策しなければ合格できないんだ。特別な塾に通わなきゃ合格できないんだ」と思い、とても落ち込みました。ですが、対策期間も短く、完全独学の私でもこうして合格することができました。

映像学部で学びたいという強い意志と、映像を愛する気持ちがあるのであれば、チャンスはいくらでもある!ということを、私の例と共に受験生の皆さんに知ってほしいです。


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普段から深くものごとを考えてきた三澤さんは、このAO選抜入試でもその持ち味を存分に発揮されたと思います。

映像学部のAO選抜入試の映像撮影型では、撮影技術だけでなく「映像で表現する力」が大切ですが、こうした先輩体験談にある表現の仕方が、試験対策を考えるうえで参考になると思います。

今年は、衣笠キャンパス内で行うオープンキャンパスは実施できませんが、映像学部の独自企画として「映像学部 WEBオープンキャンパス」を8/1()8/2()実施することになりました!

オンラインでAO選抜入試に関する説明会や、AO選抜入試の相談会も行う予定です。

企画内容や参加申込み方法など詳細は以下の記事からご覧いただけます。

みなさま、ぜひご参加ください!


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