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「プロデュース実習」にて、株式会社CyberOwl代表取締役社長の田中啓太氏が登壇! -「ライフスタイルメディア」について-

2021.01.27

 映像学部の特色ある授業の一つである「プロデュース実習(担当:中村彰憲教授)」では、10月29日(木)に株式会社CyberAgent(サイバーエージェント)グループ・株式会社CyberOwl(サイバーアウル、以下、CyberOwl)代表取締役社長の田中啓太氏をお招きし、「ライフスタイルメディア」をテーマに、講演を行っていただきました。

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 「プロデュース実習」は、映像学部2回生以上を対象に開講している映像マネジメントゾーンの実習科目です。
コンテンツ開発をビジネスという視点からとらえ、経営者、出資者を説得できる企画を作成するのに必要な資料の収集方法、開発費用の試算、マーケティング、広報戦略などについて学びます。 受講生は、企業や官公庁の方から提示される課題に対して、企画を考え、プレゼンテーションまで行います。この企画・提案した内容については、企業側の実務担当の方の視点から、評価を受けることとなっています。

 今回CyberOwlから提示された課題は、 「新しいライフスタイルメディアを考えよ」

 これを受けて、受講生たちは5チームに分かれ、2週間にわたって考えたアイデアを企画書にまとめ、プレゼンテーションを行いました。

 受講生からは、昨今の釣りブームを意識した提案、様々な人たちと共に時間を過ごす際、話題を見つけるために活用する総合メディア、ファッションに対する理解を深めるためのメディアなど多彩なアイデアが提案されました。
 これらに対し、田中社長からは、経営者でありながら第一線でサービス開発に携わっている立場だからこその鋭い指摘が飛び交いました。

 授業の後半は、今回の企画コンペを踏まえつつ、
「新たな事業を企画するうえで検討するべき要素」 についてお話いただきました。

 田中社長は、まず、 ビジネスにおける戦略を「中長期で会社や事業を成功させるためのストーリー」 と定義したうえで、第一に、 「何らかのビジネスアイデアを考えた際は、そのままにするのではなく、戦略を立てていくことが重要」 であると説明しました。

「アイデアが事業として成功したか否かを判断するうえでは、2年をサイクルとして決め、それを達成するためのビジョンを明確にすることも必要です。また、このための行動指標を戦略、戦術、タスクと細分化し、これらを一気通貫するのが、自身のビジョンを成立させる『ストーリー』となります」。

 これらを整理したうえで、田中社長はCyberOwlが展開中である「モノレコ」を事例として前述の事業展開に沿って、解説されました。

「モノレコ」とは、この読者にとってぴったりな商品が分かるというモノ紹介メディアです。このサービスは、「ライフスタイルメディア」を立ち上げるブレストの中で、大手eコマースサイトで「モノ」を購入する際、実際、何を買っているか分からないケースが多かったことからヒントを得たとのこと。

「例えば「加湿器」を購入しようとしても、商品や性能にどのような違いがあるか分からない時があります。そこで、動画なども活用しながらそれぞれの違いを分かりやすく解説できるメディアがあればいいのではないかという思いからスタートしました」。

「このアイデアの事業化を検討するうえで、事業目標、マーケット分析、差別化できるポイント、売上も含めた成功ストーリーを立てました。まず、事業目標としては、2年後に1四半期期間で年商1億円規模を達成し、業界2番手に、3年後には業界1位となることを掲げました。そして、これらを通してSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)を得ることを戦略としました。この戦略を具現化する戦術を立てるうえで進めたのが市場分析。具体的には、マーケット、競合、自社リソースについて検討を重ねました。当時のマーケットには、商品を薦めるタイプの記事はあったものの、検証するものはありませんでした」

「成功する事業は、自分が立て「ストーリー」そのものも発展するものです。同時に、競合がいないだろうと感じるアイデアを考えた場合は、そのサービスがビジネスとして成立しない可能性についてまず疑問に持つべきです。一見、斬新と思われるアイデアに飛びつくことの危険性に警鐘を鳴らすこともとても大切なことなんです」

 今年度は新型コロナウィルスの影響により、オンラインでの講演会ではありましたが、受講生たちは、画面上からも熱く伝わる田中社長のお話に深くうなずきつつ、真剣な面持ちで聞き入っていました。

 
田中社長、この度は大変お忙しい中、貴重なアドバイスをいただき本当にありがとうございました!


■株式会社CyberOwlについて
株式会社CyberOwlは株式会社CyberAgent(サイバーエージェント)グループの中で、ライフスタイルメディアやアプリの企画・運営・開発事業を展開しています。
「調べるを豊かに」を社会に果たすMissionとして掲げ、人々の検索行為に対して最良の結果を提供すべく、ユーザーに寄り添い、信頼性の高い情報を提供できるよう、日々コンテンツづくりに励んでいます。
 URL:https://www.cyberowl.co.jp/

■CyberOwlサービス紹介
*「マネ会 by Ameba」:知って得するお金の情報メディア
 URL:https://manekai.ameba.jp/

*「aukana」(アウカナ):「観たい」が見つかる作品検索メディア
 URL:https://doga.hikakujoho.com/
 URL:https://doga.hikakujoho.com/app-lp/

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 URL:https://monoreco.ameba.jp/

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