立命館と孔子学院

孔子学院とは

孔子学院は、中国語学習者を支援し、世界各国と中国との理解と友好、世界平和と発展を促進することを目指す教育機関です。「国際的な中国語教育制度の開発・整備、中国文化に対する世界各国の理解の促進」のために中国政府が提案したプロジェクトに世界の多くの国の大学等が自ら申請し、中国の大学と協力して「孔子学院」を設置しています。各国の孔子学院は自主的に事業活動を行いますが、必要に応じて教材の提供や講師の派遣、中国語能力試験や奨学金支給、その他の様々な便宜・協力を中国のパートナー校を通して得ることができるようになっています。

立命館孔子学院 略歴

2005年10月、日本で初めての孔子学院として立命館孔子学院が設置され、北京大学と共同運営で、学生、研究者、社会人等に対して広く中国語の教育・研修、言語文化の交流等に関する事業を行い、地域貢献、国際交流、国際相互理解に寄与することを目的として活動しています。2006年6月、関東の拠点として東京学堂を開設し、2008年春には関西での新たな拠点として同済大学をパートナー校に大阪学堂を設置、また2014年にはBKC学堂を設置いたしました。

立命館学園 概要

■由来
「立命」とは中国の古典『孟子』の盡心章句(じんしんしょうく)の一節にある「殀寿貳(ようじゅたが)わず、身を修めて以て之れを俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」から採ったもので、これは「人間には、若死にする人もあれば、長生きする人もあるが、それはすべて天命で決められていることである。だから生きている間はわが身の修養(勉強)に努めて天命を待つのが人間の本分を全うすることなのである」という考えです。従って「立命館」とは人間がその本分を全うするための場所を意味しています。

■立命館学園
立命館学園は2020年に創立120周年を迎え、今日では、2大学、4高等学校、4中学校、1小学校を擁する総合学園となりました。建学の精神「自由と清新」、教育・研究の理念「平和と民主主義」の上に立ち、それを具体的に活かしつつ、「世界の立命館へ」というビジョンのもとで、今日の新しい時代と社会の要請に応える学園づくりを積み重ねています。

■立命館と中国の友好の歴史
立命館大学は、日本と中国との交流を重視し、国交がなかった1955年に中国科学院学術視察団(代表 郭沫若氏)、1957年には中国赤十字社代表団(代表 李徳全氏)を受け入れ、歓迎してきました。特に「改革・開放」後の1980年代後半から、大学の国際化の推進に合わせて、中国からの留学生数が現在では500名を越え、他方で立命館学生の中国の大学への留学も大学の正規のプログラムだけで約250名と増加しています。また、2004年から開始した「中国の大学管理運営幹部特別研修」には中国の大学教員等延べ約930名が参加し、近年では中国政府高官の来校など、立命館学園と中国とのこれまでの平和的・学術的交流や、立命館孔子学院の取り組みの実績が評価され、中国との交流はさらに深まっています。

立命館大学 概要

立命館大学は「自由と清新」の建学精神と「平和と民主主義」の教学理念のもと、学生一人ひとりが確かな学力の上に豊かな個性を花開かせ、社会的要請を地球的規模の視点で多面的に捉え、自ら行動できる人材育成をめざし、様々な教学改革に取り組んできています。2006年7月には「立命館憲章」を制定し、現在から未来にむけた立命館学園の改革指針として機能しています。  2022年4月現在、立命館大学は衣笠キャンパス、びわこキャンパス・くさつキャンパス、朱雀キャンパス、大阪いばらぎキャンパスの4キャンパスに16の学部、21の研究科をもつ総合大学として、教学創造と特色ある研究拠点形成にむけた確実な地歩を築いています。立命館大学は自由と清新、平和と民主主義の理念はもとより、「チャレンジとイノベーション」「国際相互理解」「多文化共生」「多様性」「社会との連携・ネットワーク」という現代的な課題に応えるための多様な活動と改革を進めています。

(立命館大学HP)