これからの講座・イベント

2016年度北京大学×立命館大学連携講座「多彩な視点から中国を見る」(全4回)

三須 祐介 氏(立命館大学文学部准教授)ほか

時間:16:30~18:30 (16:00~受付開始)

場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム他

立命館孔子学院では、毎年、北京大学と協力し、連携講座を開催しています。
北京大学と立命館大学の経験豊かな講師陣が、中国文化・社会・経済などについて幅広く分かりやすくお話します。
どなたでも無料でご参加いただけます。また、1回のみのご参加もOKです。

今年は「多彩な視点から中国を見る」というテーマのもと、4名の講師がそれぞれの視点から、中国についてお話しします。
(北京大学講師による講演は、中国語・逐次通訳となります。)



テーマ:「多彩な視点から中国を見る」<全4回シリーズ>

   6月16日(木) 第1回  「台湾」から見た中国   三須 祐介 氏(立命館大学文学部准教授)※終了しました。
   6月23日(木)  第2回  「家族」から見た中国   周 飛舟 氏(北京大学社会学系教授)※終了しました。
   6月30日(木)  第3回  「SNS」から見た中国    胡 泳 氏(北京大学新聞与伝播学院教授)※終了しました。
   7月4日(月)  第4回  「少数民族」から見た中国
             「中国の諸民族を知る—--民族問題の実際と日本との比較」  大西 広 氏(慶應義塾大学経済学部教授)

  会場:立命館大学衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム(第1~3回)
       立命館大学衣笠キャンパス 洋洋館959(第4回)

   時間:16:30~18:30(16:00~受付開始)



講義概要・講師紹介

■第1回  「台湾」から見た中国  (三須 祐介 氏・立命館大学文学部准教授)※終了しました。

<講義概要>

「台湾」は、国際的にも非常に微妙なポジションにある存在である。その「台湾」から見た中国というテーマを考えるとき、台湾における 「中国」という概念のゆらぎにまず眼を向ける必要があるだろう。戦後、「中国」から国民党と共にやってきた「外省人」は、台湾人にと って最も身近に感じられる「中国」だった。国民党の政策などの影響もあり、台湾は「中国」を内面化していくが、一方でさまざまな矛盾 も生じている。とくに小説や映画といった文芸作品などをもとに、台湾から「中国」がどう見えるのかを、文化的な側面から考えてみたい 。

<講師紹介>

1970年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)専攻博士課程満期退学。 早稲田大学第二文学部助手、広島経済大学准教授を経て、現在立命館大学文学部准教授。 2010年4月-11年3月、台湾・中央研究院中国文哲研究所訪問学人。 小説翻訳に胡淑雯著『太陽の血は黒い』(あるむ、2015)、論文に「曲から劇へ─上海滬劇社という経験─」(王徳威他編『帝国主義と文 学』、研文出版、2010)、「明滅し揺らめく欲望─林懐民「赤シャツの少年」を読む─」(『野草』第90号、2012)など。


■第2回  「家族」から見た中国  (周 飛舟 氏・北京大学社会学系教授)

<講義概要>

中国の伝統的な家庭観念と宗族観念は、「仁義」、「親親(親族を親しむ)」、「尊尊(地位の高い人を尊重する)」などの価値観に基づ き形成されている。これらの観念は今でも中国の日常生活において重要な役割を果たしている。現代中国社会が高度経済成長により日々著 しく変化している中、伝統的な家庭観念にも試練が待ち受けている。伝統的な家庭観念、宗族観念が薄れることにより、中国社会は倫理的 な窮地および価値観の衝突に直面している。どうやってこの窮地から逃れるか、というのが今後の中国社会の安定と繁栄のカギであると考 える。

<講師紹介>

 1996年 北京大学社会学系 法学修士学位取得
 2001年 香港科技大学社会科学部 社会科学博士学位取得
  2001-2004年 北京大学社会学系講師
 2005-2006年 アメリカ・ハーバード大学 訪問学者
 2004-2013年 北京大学社会学系 副教授
 2013年-現在 北京大学社会学系 教授


■第3回  「SNS」から見た中国  (胡 泳 氏・北京大学新聞与伝播学院教授)

<講義概要>

「SNSの中国における現状と特色、及びその未来」

WEB2.0時代の中国のソーシャルメディアは4つの段階を経験してきた:早期ソーシャルメディアの雛型BBS時代、余暇娯楽時代、微情報時代 と垂直型アプリ時代である。 中国のソーシャルメディアの特徴は四つ:第一に、C2C(Copy to China)形式である。大部分のアプリは海外商品の「海賊版」ではあるが 、中国国内のニーズにあわせた独創的なものも創り出している。例えば、微博はTwitterにマルチメディア機能とコメント機能を加えた、よ り中国の国情に適応したものとなっている。第二に、発展スピードの速さである。“ソーシャルメディア・インターネット世代”を作り出 した。第三に、より多くの社会的責務を負っていることである。話題の社会的な問題により多くの影響を及ぼしている。第四に、過度なバ ラエティ化と外せない金づるである。 今後の中国ソーシャルメディアは、モバイルへの移行、垂直型ソーシャル及びグループ化が、主な発展の趨勢となるであろう。

<講師紹介>

北京大学新聞与伝播学院教授、政治学博士。
中国通信協会常務理事、中国ネットワーク通信協会常務理事、中国情報経済学会学術委員会委員。情報社会研究所学術委員会理事長。世界 経済フォーラムソーシャルメディアグローバルアジェンダ理事会理事。アメリカペンシルベニア大学アネンバーグ校及びニューアメリカ財 団「世界のデジタル著作権評価」プロジェクト顧問、等。
過去に「中国日報」記者、「三聯生活週刊」ライター、「インターネットウィーク(互联网周刊)」編集長、CCTV「経済情報ネットワーク (经济信息联播)」編集、「対話」プロデューサー等、出版・新聞業界で11年、テレビ業界で6年の経験を持つ。
中国の企業研究分野開拓者の一人。また、インターネットや新メディアについての最も初期の研究者の一人であり、多くの論文、書籍、翻 訳がある。著作「网络为王」(1997年)はインターネットについて中国で初めて、その誕生から発展、現状及び未来の趨勢までを全面的に 紹介した専門書であり、「众声喧哗:网络时代的个人表达与公共讨论」(2008)は、北京市第11回哲学社会科学優秀成果賞二等賞、第6回呉 玉章人文社会科学賞優秀賞を受賞している。
「中国のネットワークに影響力のある人物」の一人。多くのメディアのコラムニストでもあり、また国内外で最もよく知られている中国ネ ットオブザーバーであり、「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「エコノミスト」、BBCなどでインタビューが掲載・放映さ れている。


■第4回  「少数民族」から見た中国   (大西 広 氏・慶應義塾大学経済学部教授)

<講義概要>

「中国の諸民族を知る—--民族問題の実際と日本との比較」

中国の少数民族は55あるが、「民族の定義」は国によって、また民族それぞれに異なっている。そのため「民族とは何か」という原理的な ところから始めて、中国の少数民族の定義と実際、文化的差異の淵源などについて解説する。この問題は「漢族とは何か」という問題とも 関わるので、それへの言及も含まれる。 他方、中国の民族問題で重要なのは民族紛争であり、演者はこの問題を新疆ウイグル自治区やチベット自治区を中心に深めてきた。演者の 結論はこの背景に少数民族の経済的地位の低さ(企業家階級の不足とも言える)があるというものである。この問題を統計的な角度から解説 する。さらに、隠されてはいるが、日本にも民族問題はある。それとの比較も合わせ行いたい。

<講師紹介>

 1980年3月 京都大学経済学部卒業
 1982年3月 京都大学大学院経済学研究科博士前期課程修了
 1985年3月 京都大学大学院経済学研究科博士課程修了
 1989年1月 経済学博士(京都大学)取得
 1985-1991年 立命館大学経済学部助教授
 1991-1998年 京都大学経済学部/経済学研究科助教授
 1998-2012年 京都大学経済学研究科教授
 2012年-現在 慶應義塾大学経済学部教授、京都大学名誉教授

会場のご案内

立命館大学衣笠キャンパス交通アクセス:https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
キャンパスマップ:(創思館:30番)※カンファレンスルームは1階になります。(洋洋館:12番)


お申し込み方法

 ホームページ「文化イベント講座受講申込フォーム」(こちら)からお申込みいただくか、 FAX、メールにて、
 ①お名前(氏名・フリガナ)、②連絡先(電話番号、メールアドレス)、③参加ご希望の日程を明記の上、以下の宛先にお送りください 。
 ■FAX宛先:075-645-8429   ■メール宛先:koza@st.ritsumei.ac.jp



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