留学生の声

2016年度、孔子学院の奨学金制度を利用して中国の大学に留学されたみなさんから届いたレポートの一部をご紹介します。

2017年6月

●先月から少しずつ初夏らしくなってきた重慶の天気も今月は連日30度を超える真夏日が続いています。6月は中国の卒業式シーズンでもあり四川外大でもその卒業の雰囲気を感じさせる装飾が校内でもいくつか見受けられました。今月末で今学期の授業が全て終了し、7月最初の期末試験が終われば今学期も終了します。
今学期は授業内での課題スピーチやPPTを使用した発表も先学期に比べ多かったのですが、それ以外でも授業外の行事や企画でそういった発表をする機会も多かったのもとてもいい経験ができたと振り返ります。毎回異なるテーマでPPTを作成し、原稿も毎回中国の友人に添削をしてもらいながら挑んだ各発表。日本の各名所や美食の紹介といったありきたりで単調な紹介にならないよう、日本について多少知識のある中国の方にもこの情報は興味深いと感じてもらえるような内容作りに比較的多くの時間と労力を費やしました。それは何より自分自身、中国の方に対して日本についての理解を促したいのと日本に対する印象に少しでも変化をもたらしたいからです。相手により具体的に、また鮮明に記憶に残させるためにはその分自分自身もその事柄に対して理解しておかなければならないのでこれまでの各発表を通じて自分自身も日本について更に理解を深めることができたように思います。他の都市に比べ日本人のあまり多くない重慶における自分の果たす日本人の役割は大切だと思っています。孔子学院の留学は単に中国で言語と文化を学ぶだけでなく、現地で自分から日本について発信する絶好の機会だと思っています。その意識とそれに関連する取り組みが私自身日々この重慶で留学生活を送るにあたっての原動力となっています。
残り少しとなった留学生活もこれまで同様無理をせず余裕を持って行動し、中国の友人たちとの交流をできるだけ多く持ち過ごしていきたいと思います。(四川外国語大学)


●最後の月である6月には、16日の期末試験の準備で、一生懸命勉強しました。その一方、今までお世話なった方々にお礼をいうために、忙しく過ごし、中国留学の最後の目標であった旅行に行った月でもあります。
 私にとって今回の旅行の目的は、1.今まで付き合った現地の中国の友達とあって一緒に旅をし、一緒に過ごしながら現地の生活を体験し、現地の文化を経験する、2.もともと行きたかった史跡に行ってみる、3.2年後にまた中国で中国の不動産関係の勉強をするために目指していた大学に実際に行ってみることです。
  旅行は、期末試験が終わった日の6月16日から帰国日である7月3日にかけて、山西(太原)-西安-成都-重庆-贵州(凯里)-杭州-上海を回ることにしました。そのうち、山西・重庆・贵州・杭州・上海では友達の家で宿泊したり、一緒に旅行したりすることにしました。
 最初に、山西で特に思いに残ったのは、地元の食堂での料理と平遥古城での旅行です。注文した「豆腐」、「溜肉段」があまりにも美味し過ぎて、お腹がパンパンになるぐらいまで食べてしまいました。次の日に行った平遥古城で思いに残ったのは、山西の商人のすばらしさが分かったことで、戝神を祭る神社では、知らず知らずのうちに金を戝神に奉納することになりました。また、平遥古城の夜景と飲み屋での歌も思いに残っています。
次に行った西安は、「大雁塔」、「大唐芙蓉园」、「回民街」順に回りました。大雁塔の姿は目を見張るものがありました。大唐芙蓉园では、昔の唐時代の姿を再現しており、すばらしい劇を見ることができました。ただ、また知らず知らずのうちに戝神に199元を奉納することになりました。奉納する時に自分の名前と奉納したお金の金額を書くことになりますが、十単位と一単位の数字が皆9だったので、それが幸福を意味することが分かりました。
 西安での一日が終わってからは、硬座に乗って16時間にかけて、成都に行きました。本当に本当に長かったです。ただ、確か、体は疲れましたが、時度に外の風景を見てたり、友達からもらった手紙をみたり、隣の人としゃべったりしながら時間を過ごすことができました。結果的には、何十人の中国の友達と知り合うことができ、成都についてからいろんな観光地を案内してもらったりして忘れられない思い出を作ることができました。(北京大学)

  ●6月末で留学生活が終了しました。一年という留学期間は長く感じていたのですが、6月の一ヶ月はあっという間に終わりました。6月は最後の期末試験がありましたが、留学生の友人の帰国日が早いこともあり、毎日彼らと食事に行っていました。 また今月から大学構内でお好み焼きを売るという活動を始めました。中国人の友人に日本食が上海では少し高いのでリーズナブルな価格で食べたいという相談を受けたのがきっかけです。そこで私は日本人の友人数人に声をかけ、三人でお好み焼きを売り始めました。最初から難題がいっぱいでした。どこで作り、誰に向けて売るのか?広告は?材料は?味付け?などなどに様々な問題がありました。友人の助け、留学生の助けがあり、毎度沢山のオーダーがありました。沢山の人に美味しいと言っていただき、最後の最後でも留学生活だからこそできた体験でした。普段の生活では出会わなかった人がお客さんとして知り合うことができ、今では友人として連絡を取り合う仲にまで発展しました。 今回の留学で見つけた物はこれからもっと磨いていきたいと思っています。休学して一年の留学をした価値は十分にあったと思います。今後、中国と関係のある会社に就職して、去年のレポートに書いたように日中の友好の架け橋に少しでもなれるように努めて行ければいいなと思っています。(同済大学)

2017年5月

●五月の生活はとてもあっという間に過ぎて行きました。今月は大学主催の大きなイベントがありました。グローバルビレッジといい世界各国が自分の国を紹介するというイベントです。同済大学ではアフリカやスタン国家からの留学生が多く、日本にいては出会うことができない国々の人と友達になることができました。また、日本はチラシ寿司を作りました。いろんな国の人が美味しいといって食べてくれました。全ての国が自分の国家の特産品などを持参していて、旅行に行かずとも様々な国家の特産品や文化を知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
今月は公共自転車で遠出をしました。上海には数種類の公共自転車があります。自分の目的地で乗り捨てることができるのでとても便利です。また一時間で1元ととても安いため、とても普及しています。この自転車で上海郊外に旅行に行ってきました。普段見ることができない場所や目的がないと行かないような上海郊外を見ることができて、上海市の二面性を味わうことができました。今月の目的地は朱家角です。この場所は上海郊外にある有名な場所で上海とは全く異なる風情があります。大都市から少し行けば、静かな郊外に行くことができました。次回もこのような少し変わった旅行をしたいと思っています。
来月で授業が終わるので残り一ヶ月の留学生活は悔いが残らないように満喫したいと思っています。(同済大学)

●今月前半は労働節の連休を利用して重慶市奉節「瞿塘峡」と雲陽「龙缸」へそれぞれ旅行してきました。奉節「瞿塘峡」は長江三峡下りの観光スポットの一つで、10元紙幣の裏面に描かれた景色のある場所で有名なところです。当日天候にも恵まれ、乗船中は心地よい風とともに久々に眺める青空の下、とても快適な時間を過ごすことができました。雲陽「龙缸」は山の上に位置する国家地質公園の名称で、公園内には山頂から見下ろす自然風景だけでなく鍾乳洞の中も体験できます。また中でも人気なのは上空から見ると花びらの形をした海抜約1,000mの高い崖の上に設置された床がガラス張りの展望スポット「云端廊桥」です。また今月後半には端午節の連休を利用して四川省成都へも旅行してきました。今回の成都旅行の最大の目的でもあるパンダを一目見に「成都大熊猫繁育研究基地」(パンダ基地)へ行ってきました。そこには100頭以上のパンダが生息しており、午前中のエサやりの時間に合わせて行かないと暑さに弱いパンダは午後以降には動きが活発でなくなることから、その日はパンダに合わせて朝早く見学をしに行きました。熱心に竹を食べる姿はとても可愛かったです。
また今月は一部の各国孔子学院の学生参加で重慶市内の小学校へ行きPPTで自国の文化や簡単な挨拶表現の紹介等を行い、最後に小学生とその保護者の方々と一緒に端午節にちなんで「粽子」(ちまき)を作るボランティアに参加しました。人生で初めて粽子を作ることができとてもいい経験ができました。また今月は中華圏で人気の台湾出身の歌手「周杰伦」のコンサートへ行ってきました。C-POP好きなら一度は必ず聴いたことのある彼の生の歌声を実際に会場で聴いた時は感動しました。今後も中国語の歌で一休みしながら引き続き中国語の勉強に励んでいきたいと思います。(四川外国語大学)


●今月は、他の月と比べて漢語大会で一番忙しかった月だったと思います。北京大学では、5月中旬になると漢語大会の準備で皆忙しくなります。大会自体はほぼ4日間にかけて行われますが、テーマを決めたり、クラスの皆と集まって練習したりして、実際の準備期間は、2週間ぐらいかかると思います。私たちのクラスは、007の映画のコンセプトを採り、自分達でストーリーを作りました。大会では、結果的に2等賞を取りました。個人的に思ったのは、こういったチャンスがある時にクラスの皆と一生懸命準備して、よい思い出を作ったほうがいいと思いました。恐らく、社会人になるとこういったチャンスを用いて友達と楽しい思い出を作るのはなかなか難しいですし、今まで学んだ中国語を試すことのできるよいチャンスですので、是非ともクラスの皆と協力し合ってよい創作を作ってみてください。
次には、偽札のことです。大きく2つありますが、1つ目は、銀行のATMからお金を取る時に偽札があったことです。もしATMから取ったお金が偽札であると分かった場合、取引のレシートを持って、銀行の窓口に行く必要があります。2つ目は、偽タクシーに気を付けてください。タクシーを利用するときには、嘀嘀打车などのアプリを利用し、お金を払う際には、極力Wechatpayを利用してください。やむを得ず現金で払わなきゃいけない時には、必ずレシートをもらってください。特に、偽タクシーの運転手は、乗客が外国人であるというのを分かった場合、騙そうとし、こっそりと偽札と交換させる手口を使うので、気を付ける必要があります。
最近は、今まで学校・友達から習った中国語の復習の必要性を感じ、復習を行っています。個人的に感じたのは、いろんな人と交流し、たくさん話し、聞くことでそういった方面の中国語ももちろん伸びましたが、特に今までお世話になった人達に中国語で手紙を書くことが、非常に役に立ったと思います。まず、自分で話したいことを書いて、友達や先生に見てもらい何度も何度も推敲しながら、段々自分の中に中国語の枠組みができるのを感じました。また、例えば、単語ごとの微妙な意味の違いも段々と分かってきて、文章を書くのが楽しくなりました。(北京大学)


2017年4月

●今月は中間試験があり、残り2ヶ月で留学生活が終わると思うと時間が経つのはとても早いです。また、上海で国際モーターショーがありました。世界的に見ても大きなイベントだったので参加してきました。人生で初めてモーターショーに参加したのですが、とても面白かったです。今月はまた、親の仕事が香港であったので、手伝いで香港に行ってきました。香港は大陸と異なり、一般的に広東語が話されていました。横の都市での深センでは中国語だったのに川を一本挟むだけで文化の違いがとても大きかったです。普段、大陸での旅行はそんなに苦労しませんでしたが、香港では言語面での壁をすごく感じました。しかし、香港の方が人が少なく、地下鉄などは快適でした。また、船も発達してたので香港の離島に行ってきました。欧米人が数多く見受けられたので、香港の国際都市であることを肌で感じました。親の仕事も少し手伝うことができて、外国人が海外でビジネスをする難しさを感じました。これから社会人になる上でとても良い体験することができたと思います。(同済大学)

●今月は清明節と週末の連休を利用して湖北省恩施に旅行して来ました。恩施は苗族・土家族などの少数民族が総人口の約半数を占める湖北省西南部に位置する自治州です。案内してくれた友人の出身地ということもあり外国人があまり訪れないような観光スポットをいくつか案内してもらいました。今回の旅行で特に印象的だったのは「恩施大峡谷」への登山です。小雨が降る中、合羽を着ながらなんとか登頂することができ、登頂後にはちょうど小雨も止んだばかりで周りの山々は霧がかり山頂から見下ろす景色はまるで自分が雲の上にいるような感じでした。また下山後は現地の地元料理もいくつか紹介してもらい友人と共に堪能しました。中でも「张关合渣」という恩施名物の豆腐料理(おから料理)は今回初めて食べましたが日本人も好みそうなどこか懐かしい味付けでした。ほかにも恩施の「特色小吃」を友人と食べ歩きをしながら恩施の街並みを楽しむことができました。
また今月は各国孔子学院の学生、中国政府奨学金の学生と合同で重慶市合川へ日帰り旅行がありました。合川は「桃片」が有名で、その桃片生産工場への見学とその後は「釣魚城」を観光しました。少し高い位置にある城からは嘉陵江を見渡すこともでき、木々に囲まれ壁も苔で生い茂った護国門の雰囲気は格別でした。(四川外国語大学)


●今月は特に人との出会い、そして各種イベントがたくさんあった月でした。学校でのイベントとしては、運動会そして、餃子作りがありました。北京大学では、毎年運動会があり、今回は対外漢語学院所属の留学生として参加することになりました。参加してできる活動としては、開幕式での行進と実際に競技に参加することができます。注意すべきなのは、どの活動も各クラスの班長を通して事前に留学生事務室に申し込む必要があるということです。参加すれば、ジャケットもただでもらえますし、友人とよい思い出を作ることのできるよいチャンスなのでぜひ参加することをお勧めします。次に餃子づくりは、クラスの授業の一環として行われます。皆で対外漢語学院の地下1階のカフェに集まり、教授の方々と一緒に餃子を作ったり、お話したり、写真を撮ったりしながら、よい時間を過ごすことができました。
現在、この学期が終わってからの中国内陸の自転車旅行を計画しています。基本的に一人で旅立つつもりなのですが、今まで知り合った親友の友達と時には合流し一緒に旅行したりするつもりであります。(北京大学)


2017年3月

●春の到来とともに重慶もだいぶ暖かくなり、日中は20度を超え少し暑いと感じる日和も時折あります。今月からようやく新学期が始まりました。授業は先学期の復習から始まり、クラスメートも新しいメンバーが何人か加わりスタートしました。今月は遠方へ出かけることはあまりなかったですが、週末を利用し地下鉄とバスを乗り継ぎ、友人と一緒に「重庆南山植物园」に行ってきました。私たちがそこに訪れた時はちょうど「樱花节・茶花节」の時期で桜と椿が見頃を迎えていました。友人と中国で見る初めての桜に若干感動しつつも普段授業では教わらない植物の名前を中国語で見ながら重慶の春を満喫することができました。更に今月は中国語学科主催の行事「中外文化分享交流会」に日本の留学生代表として参加しました。各国留学生がPPTで自国の文化についてプレゼンを行いました。こちらに来て約半年、これまで大教室を使用して大勢の中国の学生相手に中国語でスピーチする機会もなかったので、半年という節目の成果発表にはいい機会だと思い参加を決めました。今回プレゼンしたテーマは日本の「花見」「温泉」「和食」でそれに加え中国でも人気の日本の漫画とアニメも盛り込みプレゼンを行いました。以前友人に教わった重慶の方言でその場にいた学生にわざと質問を投げかけ少し笑いを誘うなどしながら無事プレゼンを終えることができました。中国語で色々表現するにはまだ決して十分ではありませんが今回の行事参加を通じて的確に相手に伝わる中国語、特に発音をより良くしていく必要があると感じました。(四川外国語大学)


●3月から授業が始まりました。後期の授業も前期と同じで総合、作文、読解などの基本的な授業がメインです。後期は前期でどのように過ごせは良いのか大体の要領をつかんでいるので中国人の本科の授業に参加したいと思っています。新しいクラスは日本人が多く、前期ほどの良い環境ではありませんが、クラスメイトがとても増えたので新しい友達を沢山作ることができました。
今月は宜興市という蘇州の中にある都市に行きました。大学の先生に誘われて友人などと複数名で行きました。行く日が偶然登山祭だったので誰が早く登山できるかというマラソンに参加しました。普段は街中しか走ったことがなく、初めて竹林の中を走り、とても楽しくマラソンに参加することができました。入賞としてホテルの無料宿泊券を頂きました。先生に誘われなかったら一人では行かないような場所だったのでとても満足した日を過ごしました。友人が多くなるにつれて外国人が知らないような中国を教えてもらうことができて、前期にない発見が沢山あります。毎度、違う中国が観れます。また、先生も若いので現在の中国でどういうものが流行っているのか聞いたり見たりできます。中国語が伸びていると実感ができ、前期に頑張ってよかったと思います。(同済大学)

●中国についてから約1ヵ月が経ちました。たった一か月しか経ってませんしたが、毎日中国語を使うようになると、だんだん他の外国語を忘れていく気がします。頭の中で、「自分は中国人だ」と言い聞かせ、言葉だけでなく、中国人の考え方や様々な問題に対する観点を学ぼうと意識しながら、生活しています。
今月は、特に人との関係や出会いを意識しながら、過ごしました。クラスの中では、班長を務めさせて頂いたのですが、国籍や育った環境の違うクラスの皆を1つにし、お互いに励ましあいながら、楽しく勉強できる環境を作ったことにやり甲斐を感じました。お陰で、様々の旅行企画に誘われ、参加させていただきました。その1つに「狼牙山」があり、狼牙山は河北省に位置する山で、狼牙山五壮士の物語という日本軍と中国軍の戦いの歴史のある所です。1つ気づいたのは、出会った中国の友達は皆歴史に対する意識が強かったということです。狼牙山の特徴としては、洞窟と展望台があります。洞窟を潜り抜けるには、かなり狭い道を通らなければなりませんが、それが楽しみだと思います。展望台は、ガラス張りになっていて、高いところから下が全部見えるので、登れない方がいるかも知れません。
最後に取り上げたいのは、国際関係の問題です。特に、現在韓国と中国の関係は、サードミサイルなどの問題であまりよくありません。個人的に感じたのは、国全体が動いたら一般の人は考えが違えど、それに乗っからざるを得ない印象を受けました。そのせいか、私と親しくなった友達ほどサードミサイル設置に関する問題を含め、様々な政治的な考え方を聞いてきました。ただ、一旦友達になると、かなり親密な関係になる気がします。エピソードとして、韓国から送られた私の荷物が税関にかかり、取りに行ったことがあります。そこには多くの韓国人や中国人がいて、何人かは改めて追加の書類を求められ、家に帰らされたのを見ました。そこで、中国の友達に連絡したところ、すぐ駆けつけてくれて、助かったことがあります。それ以外にも、中国の友達や知らない中国人からもたくさん助けてもらったことがあり、自分がもともと持っていた中国に対する先入観やメディアからの間違った情報を見分ける力が付き、留学が楽しくなっていく気がします。(北京大学)


2017年2月

●今月は先月同様、中国国内外へそれぞれ旅行してきました。 1/31~2/7は友人と黒竜江省「哈尔滨」(中央大街、松花江、圣索菲亚教堂、太阳岛、冰雪大世界)、遼寧省「沈阳」(西塔街)、「丹东」(鸭绿江)へそれぞれ観光してきました。
2月の哈尔滨は昼間でも氷点下で、夜にはマイナス20度ぐらいまで冷え込むため耳当てや手袋がないと寒さで感覚がなくなるほど極寒の地でした。哈尔滨で最も印象的だったのでは冰雪大世界、通称「ハルビン氷祭り」で毎年開催され世界三大氷祭りの一つでもあります。氷の彫刻作品や建造物の中に電飾が埋め込まれ、会場内には色鮮やかな普段見ることができないような幻想的な世界が広がっていました。また、会場の一角には「哈尔滨国际冰雕比赛」に参加の各国代表作品も展示されてあり、その中には日本の作品も展示されていました。
その後、2/19~2/28まで単身で韓国(ソウル、スウォン、テジョン)へ行ってきました。以前韓国へ留学した際には中国に対しては今ほど関心を持って政治や経済、文化について意識してなかったように思いますが、今回韓国へ訪れてテレビで報道される中韓関係に関するニュースや話題には自然と耳を傾けていました。中韓で扱う同じ一つのニュースや話題であってもそれを中国もしくは韓国で報道する時、その国の報道担当や独自の思想によって捉え方が微妙に異なる場合があるため、それらを双方の言語で聞いて比較することは非常に大事だと思います。そのためには今後更に自身の中国語のスキル、特に似通った表現が出てきた際に区別ができるように、また、日本語への翻訳時に同じ翻訳にならないよう日本語の語彙力もそれと同時に上げていく必要があると感じました。(四川外国語大学)


●中国に到着してから約10日が経ちました。初日には、北京大学の寮に着いて、手続きを終わらせ、大学内や周辺の生活施設を回りました。最初に苦労したのは、1つ目は中国語を聞き取れない、分かってもなかなか答えられなかったこと、2つ目は、学生証が出るまでWi-Fiが使えなかったことで、近くのカフェでネットに接続できたことでした。次の日からは、USIMチップを買いに行きました。調べるべきなのは、同じプランで同じ会社であっても店ごとに値段がちょっとずつ変わるので、自分なりに情報を収集し、よい店を選んで行く必要があるということだと思いました。携帯の番号を作ってからは、留学生事務室での手続きを終わらせた後、銀行の口座を作りに行きました。その際に注意すべき点は、北京大学の中にある中国工商銀行では、そんなに時間もかからず、学生証やパスポートなどで口座を作ることができますが、中国銀行では、留学生事務室からの推薦状や合格通知書などなど求められる書類が多かったということです。そして授業が始まる前にクラスの確認、テキストの購入、保険の購入等々の手続きが終わるころに授業が始まります。ネット環境に関しての特徴としては、最初、学生証が出て、お金を払うまでは、Wi-Fiに接続できないこと、そしてグーグルのサイトおよびメールは、基本接続できずVPNを使って接続しなければならないことでした。因みに、今年の3月からは既存の方式のVPNソフトは、中国政府からの取り締まりにより使えない可能性が高いので、気を付けるべきだと思います。
中級班の話なのですが、授業が始まると勉強しなければならないものが非常に増えます。皆、中国語の能力を向上させたいという強い意識を持って一生懸命勉強するので、その雰囲気の中で勉強できるのは一種の幸せであると思います。ただ忘れてはいけないのは、中国人の基準からすれば、小学生より中国語ができてないので今の実力に満足せず、留学が終わるころには中国人だと間違えて思われるくらい一生懸命勉強する必要があると思います。クラスメイトと話し合う時は英語が楽なので英語を使いがちですが、常に中国語で話そうとする意識を持ちたいと思いました。(北京大学)


●北京大学では、2月20日から今学期の手続き期間が始まり、週の半ばから同時並行で必修授業が開始され、2月27日から選択科目も含め全ての科目が開講しました。今学期は対外漢語学院の高級3のクラスに配属され、2クラスしかない北京大学で学ぶ留学生の中国語専門学部で最上級レベルのクラスに入ることが出来ました。無事に上に登れて良かったと思っています。先週のクラスの初顔合わせでは、前クラス以上に長文且つ複雑な文法や語彙で日常会話がよく出来る人が集まっていて、自分もその中の一員なのだと思うと、本当にそれだけの力がついたのかどうか心配になります。教科書も成語が格段に増えて1課で10以上の四字熟語を覚えたり、「颠覆」「喧嚣」など今までに見たことの無い様な漢字が入る単語を学びます。大量の語彙を覚えますが、自在に使いこなせるようになるのはまだ練習が必要で、でもどこまで出来ているのか、右から左に忘れていないのか。そんな私の不安を解消するのが小テストです。今、半年経って慣れた為か授業は勝手も分かり大変楽しく、やり甲斐を感じています。日々の授業で小テスト等が毎日ありますが、さすが高級3だけあって毎回40単語の宿題を出されています。でも、やった分だけすぐに点数になって返って来て、ちょっとした自信にもなる為、今では頑張る気力の源になっています。本当に不思議ですね!人間慣れですね!そして環境の賜物ですね!これが、今学期授業が再開さされてから一番驚いたことです。
授業の合間に、こちらで知り合った留学生の友人達と色々な情報交換をしています。映画好きの子から、北京大学記念堂では北京大専用学生証価格でものすごく安い価格でコンサートや映画のチケットが買え、映画シアターや舞台の会場も学内にあるので距離も良く、前からお勧めと噂で聞いていて私も今学期からは活用しようと思っています。行動力は人それぞれだと思いますが、何でも試してみる今の留学生のフットワークには感心させられます。私も見習ってなるべく即行動出来る人間になりたいです。そこで、早速、中国にいる時しか味わえないものをと思って、3~4月の中国古琴の演奏会と、昆曲「桃花扇」の舞台と講座に申し込みました。全く知らない世界なので本物を見聞き出来るチャンスが出来て嬉しく思い楽しみです。(北京大学)

●今月は中国の正月でした。人生で初めて外国で年を越しました。中国の年越しは日本と異なり旧正月です。なので元旦ではありません。また毎年日にちが変動します。私は上海で年越しをせずに成都に行き年を越しました。というのも成都に仲のいい友達が居て、彼の家で年越しを一緒にさせていただくことができました。人生でとても貴重な体験ができたと思います。一般的に中国の年越しは水餃子を食べるみたいなのですが、作る時間がないなどの理由で彼の一般的な年越しは親族と共にレストランでご飯を食べました。一年で一番大切な日でもあるので食べきれない量の食事がテーブルを囲みました。レストランでも元旦セットというセットがありました。またレストランもお客さんがたくさん居て、家で水餃子を食べるという中国本来の文化が変わりつつあるような気がしました。
さらに成都では友人とパンダを見たり、観光をしたりしました。成都では新疆のレストランやハラール料理が多くあり、これまで行った中国とは少し異なる雰囲気がありました。またどの料理も少し味付けが辛く日々上海の甘い味付けだったので毎日辛い料理は少し大変でした。ただ、どれも美味しくて、また機会があれば食べに行きたいと思っています。 1月の末ごろから2月の下旬まで春節のムードがあります。百貨店やレストランなどの壁には今年の干支である鳥のポスターや切り絵で作られた鳥がいくつも見つけることができました。
個人的には春節に爆竹を聞けなかったのは残念です。成都も都会なので爆竹が禁止されていました。年々中国のいたるところで爆竹の禁止になっています。しかし、この1ヶ月はとても有意義な1ヶ月になりました。3月からは後期が始まります。日本と異なり開始が1ヶ月早いです。残りの留学生活も半年がないと思うと残念ですが、悔いが残らぬように残りの半年間も一生懸命勉強したいです。(同済大学)

2017年1月

●人生で初めて外国で年越しをしました。中国では旧正月がメインのお正月だったので元旦は特にこれというイベントはありませんでした。しかし、旧正月が近づいてくるにつれて街の雰囲気はどんどんお正月に向けた準備が始まって行く様子がわかります。元旦がすぎてから徐々に今年の干支である鳥のオブジェなどが飾られるようになっていきました。20日ぐらいになると大学のテストが徐々に終わり、大学生が故郷に帰る準備をし始めるので地下鉄などが混み始めます。これが中国の旧正月の風物詩みたいです。今年は28日で少し早いみたいですが、日に日に春節への熱がヒートアップしているのが感じることができます。
また、授業は15日で終わり、期末試験もありました。授業で勉強したことを中心にテストに出題されました。試験が終わると半年間の留学がすでに終了したことを思い、自分の力が伸びたか不安になりました。が、日に日に日常生活ほどの会話はできるようになりつつあるので上達はしていると思います。残り半年しか中国にいれないと思うと少し寂しいです。半年間の留学が経過し、日本にいると絶対に友達になることができないような外国人の友達ができたのは今年一番の収穫だったと思います。 また彼らの母国の話などを聞くのはとても面白いかったです。帰国後、落ち着いたなら彼らに会いに行きたいと思います。
来期は、中国人の友達をもっと作り、より高度な中国語を使えるようにしたいです。また、2月末まで春休みなので中国の内陸部に旅行に行きたいと思っています。(同済大学)

●今月は今学期最後の期末テストがあり、終了以降は冬休みに入りました。留学生を除く在校生はそれぞれ帰郷し、各国留学生も半期の留学を終え帰国する学生や中国国内の旅行に出かける学生等様々です。
 私は韓国の友人と共に1/16~28までの13日間、中国最南部の省、海南へ旅行して来ました。1/16~25の10日間は海南島最南部に位置するリゾート地の三亚で、1/26~28の3日間は省都である海口でそれぞれ過ごしました。
 三亚では途中5日間はボランティア活動に参加しました。私たち留学生が中国の高校生と共にミニゲームやスポーツといった様々な活動を通じて言語は英語で交流するといった内容で、本来彼らに英語を教えるという趣旨ではありましたが、私は日本語と韓国語を通じて彼らと交流をしました。彼らに教える立場で参加しましたが、逆に私たちが彼らから教わったこと、得たことが多かったボランティア活動だったと振り返ります。その後、省都の海口へ移動しました。
 海口では四川外大の海南出身の友人とそのご両親に3日間案内していただきました。27日の「除夕」(大晦日)はご家族の田舎への帰省に私たちも帯同させてもらい親戚の方々へのご挨拶やご先祖への礼拝等、とても貴重な経験をさせてもらいました。夜には再び田舎からお家へ戻り、テレビで春节联晚会をみんなで見ながら友人のお母さん手作りの海南の家庭料理を堪能しました。夜の12時に近づくにつれて外では爆竹や花火の音で賑やかさが増していき、そして12時ちょうど、新年・春节をめでたく迎えました。また、その他にも海口では文昌鸡、抱罗粉、清补凉といった海南料理も紹介してもらい最後まで海南を満喫することができました。今は冬休み中で授業がないですが、これまで学んだ中国語を実際に旅先や友人との交流で実践し、自分のものにしていきたいと思います。(四川外国語大学)


2016年12月

●今月は年末に開かれる学部ごと、クラスごとの「元旦晚会」に向けての準備で学校全体がその準備やリハーサルに時間を多く費やしていたように思います。私が参加したのは留学生の晩会で、クラスでの合唱と孔子学院の各国の学生全員参加のダンスでした。ダンスは今回集まった学生の出身国に合わせその国ごとのダンスを男女別で、一部全員で踊るというもので、毎日授業終了後に全員で集まり練習をし、本番当日には無事に全て全員で踊り切ることができました。
今月最も印象的だったのは、「武隆」への小旅行です。最寄りの火车站から火车に約2時間乗車し、到着後さらに約1時間半マイクロバスに乗り継ぎ、重慶の世界遺産の一つ「武隆」へ1泊2日で友人と行ってきました。「中国南方カルスト群」の一部として2007年に世界自然遺産としてその一帯が登録されており、中でも「天生三桥」の風景が最も印象的でした。今回の小旅行を通じて中国にはまだまだ多くの自分の知らない一面、それは土地的なことだけではなく個々の考え方や、個々の距離感がそれぞれに多様であることを再考したと同時に、残された留学期間で中国の友人との交流をさらに深め、中国語のみならずガイドブックに掲載されているような周知の事実や自分の持つ中国に対する固定観念を超えるものをいかに得るかがこの留学生活を充実させるポイントだと思いました。(四川外国語大学)


●今月は厦門に旅行に行きました。上海と異なる特色があり、地理的にも南で、20度前後あり、とても快適でした。周りが海に囲まれているという環境だったので海鮮料理が一般的でした。また観光のメインシーズンではなかったので安く、人が少なく快適な休日を過ごすことができました。上海と異なり静かで時間がゆっくり流れているように感じました。ご飯は上海と同じで甘いように感じましたが、カニやエビを使った物が多く、味付けは上海と異なっていました。厦門から上海に戻ってきて、温度の違いで一日寝込みました。厦門では半袖で生活をしていて上海ではコートが必要なぐらい寒く、同じ国だとは思えませんでした。中国の国の大きさを感じることができました。 24日に大学で留学生向けのクリスマスパーティーがあり、各国が舞台で歌ったり踊ったりする楽しいパーティーでした。日本人で出し物はしませんでした。23日の午後に留学生の友達にあることを聞いたのでそれまであること自体知らなかったためです。ほかの日本人の友達もあることを知らず、出し物はすることができませんでした。ただ、パーティーでは本科生の留学生や院生など普段交わることのないような留学生とも交わることができてよかったです。一般的に急に何かパーティーがあると聞くことが多々あり、飛び入り参加することが多いです。(同済大学)

2016年11月

●今月に入り少しずつ気温が下がってきており最近は夜にはコートがないと出歩けないほどだんだんと冬になりつつあります。今月は科目ごとに4つの半期テストがあり、中間考査を終えてすぐに孔子学院の学生対象で重慶の黔江へ2泊3日の旅行がありました。二日目は黔江实验中学校へ訪問し孔子学院生とそこの学生たちと終日交流しました。彼らにとっては初めて会う留学生ということもあり、とても興味を持って私たちに接してくれたように思います。日本に興味のある子たちが多く、各企画の合間を縫って最近中国国内で人気の日本の芸能人、漫画、映画、ドラマについてみんなで寄り添って話し合うことができ、自分自身気付かなった彼らの今の日本への視点がどういうところへ向いているのか知ることができ新鮮な気がしました。中でもやはり日本の漫画は名作から最近のものまで幅広く認知されている印象でした。同世代やこれからの世代の彼らとの交流は非常に大きな意味を持っていると私自身思っているため、彼らにとって初めて会う日本人という立場からとにかく一緒に楽しみ、一緒に笑い、些細なことでもしっかり耳を傾けることを意識しました。そうすることでいつかまた日本に関連する何かと出会った時、今回の自分との交流が少しでも何かの役に立てればと思っています。(四川外国語大学)


●先月中旬からの風邪は11月第2週の終わりに完全に治りました。完治するのに約1ヶ月かかりました。今までは留学生活で一番大変なのは各種の複雑な「手続き」だと思っていました。しかし、今回の事で、留学生活で一番困るのは病気や怪我といった「身体の健康」に関わることが、最重要の問題だと思いました。これはその時からの学業や生活全てに影響して来ます。取り戻すのもすごく大変なので、他の留学生さん達も本当に気を付けて下さい。
北京大学には大きなスピーチコンテストがあり、現在はその真っ最中です。今週月曜から12月1日まで開催され、その期間は全ての授業がなくなり、熱気がスピーチコンテストに傾けられます。出場者はどの学生も大変レベルが高く、動作や声の抑揚の仕方、中国語の発音、何もかもが参考になり、また、私にどれだけのものがまだ足りていないか気付かせてくれます。
また、風邪と授業の為に留学生事務室の文化活動企画をキャンセルしたり(書道講演、湖広会館での京劇鑑賞など…ああああ)哀しい思いをしました。今、何より体調と勉強を優先している為、外出する機会が格段に減って本当に大変哀しく思っています。調子がもっと整って余裕があったら、また色々な活動に参加したいです。(北京大学)

●今月の活動は中国人の友達を作ることに専念しました。まず、知り合いの友達に片っ端から声をかけ毎日のように外食をしていました。九月から留学が始まり自分の周りには外国人の友達しかいませんでした。中国に留学に来たにも関わらず、中国人の友達はいませんでした。そこで、様々なサークルやイベントに参加して中国人の友達を作りました。その後彼らと晩御飯を一緒に食べていました。なぜ急に中国人の友達を作り、一緒にご飯に行くようになったのかと言うと、留学生同士で話す中国語での成長に限界があると感じて来たからです。実際中国人の友達とご飯を食べると、会話のスピードがいつもより早く、知らない単語がいくつも出ていました。中弛みの時期に良いドラマに出会い、沢山の中国人の友達に出会うことができ、中国人だからこそ知っている話を数多く聞けてとても有意義な一ヶ月でした。(同済大学)

2016年10月

●10月1日に国慶節があり、長期の休みがありました。その期間に友達と一緒にご飯を食べたり、旅行に行ったりしました。しかし、どこに行っても人が多くてとても並び疲れたのを覚えています。また国慶節の期間の都合で土、日曜日と通常の授業があり、少し変な感じがしました。
授業にはとても慣れてきました。10月からはサークル活動が始まり、自分は中国語の勉強がしたいので複数のサークルに入りました。一つは日本語サークルで、互いに言語を教えあういい関係を築けそうです。もう一つは英語サークルで、英語を学びたい人が多く在籍していて、英語と中国語で会話できるのでいいサークルに入ったと思いました。サークルで仲良くなった友人の勧めで本科生の授業に参加をするようにしました。そこでは全て中国語で授業が行われるので油断していると全くわからなくなり、普段の授業とは違う緊張感がありました。本科生の彼らと対等に会話でき、授業が理解できるようになるのを来月の目標にしたいと思っています。また麻雀などの中国人がよくするゲームを教えてもらい、中国の文化をも体験できたらと思います。(同済大学)

●今月は国慶節の連休を利用して学外の友人たちとそのご両親とともに四川省広安市へ1泊2日で観光してきました。初日は「鄧小平故里」へ行き、そこの記念館で鄧小平の当時の活動や対外的な、特に日本との交流について写真や展示物を通じて見学しました。ちょうど国慶節前の授業で鄧小平についての話題が出たところだったので授業中に出てきた単語や関連する内容を思い出しながら施設内を見学することができました。2日目は「华蓥山旅游区」へ自然散策しに行きました。両日通じて十分に観光できいい気分転換になったように思います。それ以外にも孔子学院の学生対象で「重慶火鍋美食文化節」にも参加しました。重慶に来て火鍋も何度か食べる機会がありましたが、このような大々的な火鍋に関する祭典へ参加するのは初めてだったので重慶における火鍋の存在感をまた改めて考えさせられる機会となりました。
授業については各先生の授業進行にも慣れてきたので授業ごとに予習・復習を行うようにしています。宿題は毎日課されますがなるべく夕方までには終わらせそれ以降の時間は余暇にあて、学内での友人との交流や図書館での自習等で過ごしています。(四川外国語大学)

●10月は旅行で中国を感じて楽しみ、風邪で勉学に苦しんだ一ヶ月でした。
中国で10月と言えば、国慶節!一般的に10月1日~7日まで一週間連休となり、大学も長期連休となります。今年は8日9日が土日と繋がり北京大学では補講もなかった為、幸運にも9連休となりました。その期間を利用して、9月30日終業後すぐに単身北京を出発し、張掖・西寧・青海湖・東チベット北部の茶卡といった西北地域を巡り、西寧から2日かけ湖南省へ移動、吉首・鳳凰古鎮・張家界などの湖南省西北部を一巡りした後、1日かけ北京へ戻るという連休を目一杯使った旅行をしました。
授業再開後、16・17日週末に北京大学留学生事務室企画の山東省曲阜三孔と泰山のツアーに参加しました。通常の週末だったので参加者は大学院生が多かったですが、事務室の企画は毎回参加費用が大きな奨学金生割引になっているので、大変お得且つ無理なく安全で、これからも活用させてもらいます。(北京大学)

 
2016年9月

●大学が開始して三週間が経ちました。9月末まではビザや入学手続きで走り回った生活でしたが、ようやくすべての手続きが終わり、落ち着いた大学生活を過ごせそうです。大学の寮には何もないので最初はシャンプーやトイレットペーパーなど購入するものが本当に多く、最初は思わぬ出費が多かったように感じます。
授業はたくさんあり、自分の能力にあったクラスに入ることができます。自分のクラスは5人でほとんどの生徒がすでに話すことができるので会話の勉強をしたい自分にとってはとてもいい環境です。クラスを超えて交流する機会はないので積極的に話しかけることで友人を作ることができます。立命では見かけることがなかった国籍の生徒も多数います。違った価値観を持っているので話を聞くのはとても面白いです。英語での会話も多数あり、あまり勉強をしていなかったのですが、ゆっくり話をしても聞いてくれるのでこれからは英語と中国語の勉強の二つを頑張りたいと思います。(同済大学)

●こちらに到着して約1ヵ月が経ちます。到着してからの1週間ほどは学内で使用するインターネット契約や携帯電話の手続き、留学生部との各書類手続き等の対応をこなしておりました。
クラスにはロシア人が最も多く、次にタイ、韓国、インドネシア、トーゴ、日本といった内訳です。今学期、大学に日本人留学生は私一人のようです。相互学習は日本語学科の学生や、他学科の大学院生たちと十分に行っていける環境にあります。
食事については重慶は辛い味付けの食べ物が比較的多いですが、もともと辛いものは苦手ではないので毎日おいしく食べています。以前、韓国留学時に仲良くなった重慶出身の友人とも連絡をとり、その友人から更に別の友人を紹介してもらい学外での交流も積極的に行っています。先日、彼らと地元の芸術センターへ行き中国古典劇「昆曲」を鑑賞しました。内容はまだ十分に理解できなかったものの、その雰囲気と音色を実際に生で味わうことができました。それ以外にも週末には伝統的な手法で制作された扇子の展示会に足を運んだり、できるだけ中国人と二人で行動をともにし、授業で教わらない日常での表現を彼らから学ぶことを意識しています。
一日も無駄にしないよう日々心掛けながら、とにかく外に出て、人に会い、知らない単語が出たら遠慮せずに繰り返し言ってもらうようにし、寮に帰ったらノートにまとめるようにしています。(四川外国語大学)

●北京大学に来てちょうどひと月が経ちました。学内の敷地面積も広大で、日本の大学とは比べ物になりません。日本での運動不足は中国での日常生活だけで解消出来ます。学内では色々な新学期セールや特典があり、手続き期間はブースも沢山出ていたので分からないことがあれば気軽に聞け、何でも親切に教えてくれ大変助かりました。
肝心の勉学ですが、どの科目も予習が必ず必要で、毎回宿題と小テストがあります。私はこの一ヶ月だけで300近い新出単語を覚えました。それだけでも、勉強の度合いや濃密度が日本にいた時と段違いです。これをずっと日本に帰ってからも継続したいです。クラスメイトは半分が華僑ですが、クラスの雰囲気がとても良いので話しやすくやりがいがあります。ここで勉強していて毎日自分のレベルが上がっていくのを感じます。
旅行はパスポートがなかった為、毎週土日のどちらかで日帰り旅行に行って来ました。その内の2回は留学生事務室が企画したツアーです。一つは峪田慕長城、一つは雍和宫と国子監でした。ガイド付きでとても勉強になったし、他の留学生が多く参加し仲良く交流を深められる良い機会でした。(北京大学)