2010.05.17 低炭素社会を考える! R-GIROシンポジウム「低炭素社会のエネルギー技術と立命館大学」開催

 5月17日(月)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)エネルギー研究拠点シンポジウム「低炭素社会のエネルギー技術と立命館大学」を開催した。
 今回のシンポジウムでは地球温暖化を抑制し、近未来の低炭素社会を築くために不可欠な新しいエネルギー技術に関して立命館大学の研究活動を紹介した。



  基調講演では近畿経済産業局資源エネルギー環境部長の井岡秀自氏が「低炭素社会と近畿のエネルギー戦略」をテーマに講演を行った。井岡氏は「太陽光発電な どの環境分野での日本の地位は徐々に低下してきている。それを挽回するには、関西の産・官・学が一体となってエネルギー・社会インフラを整える必要があ る」と述べた。



 理工学部電子光情報工学科の高倉秀行教授は「近未来の地域電力網の姿」という演題で講演を行い、電力需要の約3分の1を 占める家庭・オフィスでの電源として再生可能エネルギーを導入する新しい形態である直流系スマートグリットの研究開発について本学の取り組みの紹介を行っ た。
 また、立命館グローバル・イノベーション研究機構の峯元高志特別招聘准教授は「太陽電池の現状と課題」をテーマに講演を行い、本学の強みである化合物薄膜成長、太陽電池デバイス化、太陽電池評価、デバイス最適設計、屋外実証評価の研究について紹介した。



 会場では、若手研究者によるポスターセッションも行なわれ、熱心に見学する来場者の姿も見られた。シンポジウムには約170名の聴衆が集まり、盛況のうちに幕を閉じた。

 立命館グローバル・イノベーション研究機構のシンポジウムは、今後も定期的に実施される予定である。

立命館グローバル・イノベーション研究機構(RーGIRO) 概要