経済学部教授橋本 貴彦

専門分野マルクス経済学

研究テーマ搾取に関する理論と実証

経済学部教授 橋本 貴彦 プロフィール写真

いまから35年前の年である1983年に『日本経済の数量分析』という書籍が刊行されました。ちょうど,立命館大学経済学部が,35周年を迎えた年です。執筆者は,山田彌先生,稲葉和夫先生,大西広先生と当時,またその後,立命館大学経済学部に在籍する研究者たちでした(他,置塩信雄先生(当時,神戸大学)や野澤正徳先生(当時,京都大学)も執筆しており,今では考えられない夢のような執筆陣です)。この本では,当時,年10%近い経済成長を遂げた後,低成長期に移行したといわれる日本社会の今後の進路について取り上げ,高福祉社会の実現可能性の途を経済学や数量分析の手法によって提示したものでした。私自身は,この本を読み感銘を受け本大学院へ進学し,現在,縁あって,同じ経済学部に籍をおいています。振り返りますと,経済学という手法を使って,当時の経済・社会的な課題に果敢に切り込んで,オルタナティブを提示するという良き伝統が,本学部にはあるようにおもいます。70周年以降,この良き伝統である「タスキ」を,現役教員として,微力ながら繋いでいく所存です。

ゼミ生(卒業生)のみなさんへ

東日本大震災のあった2011年の翌年である2012年度から本学部に赴任しております。ゼミ生はこの2012年度入学生から担当させていただいており,ゼミ一期生は,2015年度卒業生です。このように赴任してからまだ数年しか経過しておりませんが,ゼミ生(演習Iと演習II)以外にも,授業(社会経済学,基礎演習を含む)やサークル活動などなどで交流のあった方々もおられるかと思います。2018年度の節目の年,橋本ゼミのゼミ同窓会を開催し,交流を深めることをわたしは希望しています。2018年秋,ぜひBKC(びわこくさつキャンパス)で会いましょう。