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07.23

PEOPLE

2019

ゼミでの研究活動を通して得たこと


杉原 立朗さん

学科・回生経済学科・4回生
出身立命館高等学校


 私は3回生次に「アディダスとナイキの広告戦略の違いによる流通戦略の違いについて」というテーマで研究を行いました。靴の販売アルバイトの経験からスポーツブランドに関心を持つようになり、日本国内でもラグビーワールドカップや東京オリンピックなどの世界規模のイベントの開催に伴い、スポーツに対する関心が高まっていることより、スポーツブランドを取り扱うメーカーの市場戦略を経済学の観点から分析すると面白いのではないかと考えたのが研究を始めようとしたきっかけです。

 日本ではアディダスがナイキよりもはるかに直営店舗の数が多いことに疑問を持ち、両社の国内での戦略の違いについて、外資系スポーツブランドの両社が日本市場に参入してから今までの変遷について文献や日経テレコンで調査し、それらの資料を基にゲーム理論における逐次手番ゲームを用いて両社がどのような戦略を選択するのかを分析しました。


 研究には3人のチームで学部主催のゼミナール大会に出場し、上位入賞を目標に取り組みましたが、大会1ヵ月前に行った発表で「何を伝えたいのかわからない」とゼミの教授に一蹴されてしまい、このままでは上位入賞することができないと考えた私はメンバーを集め研究で最も伝えたいことは何なのか、伝えるためにはどのような発表が最適なのかなどを改めて話し合いました。

 再考した発表内容を教授や先輩、同期の前で発表し改めて指摘をいただき、このPDCAサイクルを繰り返すことで研究の中で最も伝えたいことが明確化され、伝え方にも工夫を凝らすことができ、結果としてゼミナール大会にて、約300チームから上位7チームに選出され優秀賞を獲得することができました。


 就職活動においては、ゼミの研究で書籍や新聞などあらゆる媒体から情報を収集し、2社に戦略の違いを分析したため、志望する自動車業界や企業について分析する場面でこの経験が活かされたと感じています。

 自動車というと完成車メーカーばかり注目してしまいそうですが、自動車は約3万個もの部品の集合体です。その部品を作るメーカーにも高い技術力を持った企業が数多く存在します。あらゆる媒体から業界や企業について情報を集めていたおかげでエントリーシートでも志望動機を明確に記入することができました。また、ゼミナール大会に出場した経験から、人前でも物おじせずに自身の意見を伝えるプレゼン力を身につけることができ、面接においても臆することなく堂々と自分らしさを表現することができたと感じています。就職活動では志望する企業より内定を得ることができました。


 私は将来、未来の車づくりに貢献したいと考えています。自動車業界は現在、100年に1度の大変革期を迎えています。自動運転や電動化など、今までとは違う新たな技術が自動車に導入される中で今後、自動車がどのように進化していくのか大変興味があります。私の働きで未来の車づくりに少しでも貢献したいと考えています。自動車業界はグローバルな市場なので、大学在学中は苦手な英語を克服するために努力したいと思います。190723people 2


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