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10.20

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2020

市野 泰和教授 日本国際経済学会の小島清賞優秀論文賞を受賞しました

 2020 1017日(土)~18日(日)に日本国際経済学会の第79回全国大会がオンラインにて開催されました。本学会では、国際経済の研究に資する事業を支援することを目的に、2005年より小島清顧問(一橋大学名誉教授)のご寄付により小島清基金が設置されており、日本国際経済学会小島清賞の授与が行われています。今年度、この小島清賞優秀論文賞を、経済学部の市野泰和教授が受賞し、その表彰式が1017日(土)に東京大学にて執り行われました。201020ichinosensei 1


 論文のタイトルは、「Cultural Diversity Within a Country and Cultural Similarity Between Countries: An Effect of International Trade」です。本論文は、国際貿易は地域文化を滅ぼし、文化の多様性を損ねるのか?という問いについて、文化伝達の進化モデルにもとづく理論分析を行ったものです。自国に固有の財しか消費しない「地域文化」と、自国の財も外国の財も消費する「世界文化」という二つの文化を想定し、貿易を行っていない二つの国で貿易が始まったときに各国の文化がどう変化するのかを考察しました。国際貿易によって各国で世界文化が広がり国どうしの文化は似てくること、しかし、貿易によって各国の地域文化が滅びることはなく、各国の国内文化は貿易を行っていない状態よりも多様になりうることを本論文は示しています。


 今後も経済学部では、優れた研究について、ホームページ等でご紹介してまいります。201020ichinosensei 2


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