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TOPICS & EVENTS

07.01

TOPIC

2022

立命館大学経済学会・社会システム研究所と西南財経大学経済学院・マルクス経済学研究院との日中学術セミナーの開催について

2022624()に、びわこ・くさつキャンパス(BKC)のアクロスウイングのAcross Loungeにて対面とオンラインによる「日中学術セミナー」が開催されました。立命館大学経済学会、社会システム研究所と西南財経大学経済学院・マルクス経済学研究院の共同主催で、学内からの参加者は18名で西南財経大学からは37名でした。 220701semina 1

セミナーの第1部では、西南財経大学経済学院の蘭敏党書記が司会を務め、同大学経済学院の盖恺澄常務副院長と本学経済学部高屋和子学部長は、それぞれ挨拶を行いました。盖恺澄常務副院長は、2011年から経済学部、社会システム研究所との間で数多くの学術交流の成果を振り返ったうえで、西南財経大学が中国教育部から「双一流(世界一流大学、一流学科)」大学として指定されたこと、政治経済学科は、伝統のある学科であり独自な学科の特色を形成し、マルクス経済学の発展と革新の重要な任務を担い、実り豊かな研究成果を上げたことなどについて紹介されました。高屋和子学部長は、2012年から西南財経大学経済学部との間で実質的な学術交流の成果を上げたのみならず、教育交流においても学生短期交流プログラムを実施し、博士後期課程院生の受け入れなどの実績を上げたこと、今後における継続的な研究教育交流の推進などについて挨拶を行いました。220701semina 2 
 セミナーの第2部では、西南財経大学経済学院経済系主任である韓文龍先生が司会を務め、立命館大学経済学部教授である松本朗先生が「非伝統的金融政策とはなにか―マルクス経済学の視点で―」について学術講演を行いました。松本先生は、伝統的な金融政策の概念、マルクス経済学におけるマネーサプライと金融政策、非伝統的な金融政策と異次元の金融政策、FRBの量的緩和と日銀の金融政策の違いと日銀の立場という5つの問題について論理的に検討いたしました。その後、陳師教授と周葵教授は丁寧なコメントを行いました。最後に、参加者から円安は日本経済にどのような影響を与えているのか、また信用貨幣が紙幣化したあと、流通分野に入るが、その流通手段になった要因についての質問に対し松本先生は丁寧に回答されました。220701semina 3

西南財経大学との間では、2011年に西南財経大学経済学院院長一行が本学経済学部を訪問し学術交流を行い、2012年に本学経済学部学部長一行が同経済学院を訪問し、学術交流セミナーを開催しました。それ以来、両学院は教員間の研究交流において実り豊かな成果を上げています。また立命館大学では西南財経大学経済学部の学生短期留学プログラムを実施しました。2016年に立命館大学と西南財経大学との間に『大学間教育・学術交流包括協定』、2017年に立命館大学社会システム研究所と西南財経大学経済学院との間に「研究交流覚書」を締結し、その後、若手研究者の立命館大学での研究交流を受け入れました。

 今回のオンラインによる学術交流を通じて、双方の友好協力関係が一層強化することに繋がると考えております。

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