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06.22

PEOPLE

2016

赤ちゃん本舗と西松屋の戦略比較


中島 博也さん

学科・回生経済学科・4回生
出身滋賀県立玉川高等学校出身

 「少子化なのに、なんで子供向け商品を専門に扱う企業が売上を伸ばしているんだ?」私の論文は、このような疑問から始まりました。さらに調べたところ、子供用品専門量販店トップシェアを誇る「西松屋チェーン」と「赤ちゃん本舗」が異なる戦略を採用していることに気がつきました。前者はプライベートブランドとナショナルブランドの二種類を販売し、後者はナショナルブランドに特化していました。

 私は、このような状況が、どのような条件下で成立するのかを、大学で学習した経済学の考え方を用い、上記の状況を抽象化したモデルを構築して分析しました。そして、モデルから得られた条件が現実の両企業の状況と整合的かどうかを、新聞・雑誌記事をつぶさに調べて確認し、整合性のあることを論文に示しました。

 経済学の考え方を活用すると、現実の経済現象を抽象化して、本質的な部分を明らかにすることができ、そのことを現実の経済状況にフィードバックさせて、理論から導き出した結果を確認することができます。この経験は私にとって非常に有意義なものでした。たとえば、就職活動における業界研究においても、各企業の動向を抽象化して考え、ポイントをつかむことができるようになりました。

 このように、経済学の考え方を身に付けることは、学生時代だけでなく、社会人になってからも有益なのではないか、と私は考えます。

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