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08.31

PEOPLE

2017

当たり前に感謝する


宮本 樹生さん

学科・回生国際経済学科・3回生
出身立命館宇治高等学校出身

 私は小学生から高校3年生までの12年間、サッカーを続けてきました。そして引退した後の高校三年の冬、当初留学していた兄を訪ねるため、アイルランドに行きました。そのとき、英語で不自由なくコミュニケーションを取り、街を案内してくれた兄がとても頼もしく、格好良く見えました。それと同時に、「負けたくないな」と思い、私も留学しようと考えるようになりました。

 せっかく留学するならチャレンジングな環境に身を置きたいと思い、交換留学プログラムを選びました。そして設定した目標にむけて、計画的に日々勉強できたことで、無事にラトガーズ大学への留学を決めることが出来ました。

 留学生活では様々なことに挑戦しました。今振り返るととても充実していて、留学に行って良かったなと思います。一番の思い出は、サッカーの学内リーグで優勝したことです。多国籍のメンバーとチームを組み、時に熱くなりすぎることもありましたが、みんなとサッカーをすることが毎週の楽しみでした。決勝戦で終了間際に決めたゴールは忘れられません。


 このように楽しい生活を送っていましたが、留学は挫折の連続でもありました。初めは英語が聞き取れず、なかなか友達もできない毎日で、日本に帰りたいと何度も思いました。今まで当たり前にできていたことが、海外に出て一人になると、何もできず、悔しい思いもしました。また、失ってから初めて大切さに気付いたこともありました。とにかく、留学して一人になると、「自分一人じゃ何もできない」、「日々人に支えられて生きているんだ」と実感しました。


 そこから意識したことは、当たり前に感謝するということ。私は本当に恵まれていると思います。ずっとサッカーを続けられたこと、留学できたこと、大学で勉強できることは、家族や友達、支えてくれた人々のおかげです。自分が普段当たり前と感じていることは、誰かにとっては当たり前ではないかもしれません。そうした当たり前に感謝できるようになったことで、物の見方や人との接し方が変わったと思います。


 将来は、世界中の人々の当たり前を支え、当たり前を作り出す仕事に就きたいと考えています。それがどのような仕事なのか、まだはっきりとは分かりません。しかしまだまだ80年くらいは生きるので、チャレンジすることを忘れず、色々な形や方法で、世の中の当たり前に貢献していきたいです。





     

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