学部概要
- □設置の背景
- 20世紀に発達したデジタル・テクノロジーは多くの映像表現を生み出し、その発展はいまだ急速な革新の途上にあります。
映像は、コミュニケーション・ツールであると同時に、人々の精神に豊かさを与え、時として社会を動かし、国際交流を促進し、
その国の文化力の指標となる芸術であり、更なる発展が見込まれる重要な文化産業です。デジタル技術による制作と流通の革新が急速に進む現在、
映像コンテンツに関連する人材育成と産業振興は、諸外国と同様に我が国の重要な課題であり、高等教育機関はその社会的要請に応えていく必要があります。
衣笠キャンパスのある京都は、我が国の映画とゲーム産業を生み出した活力をもつ歴史・文化都市であり、
高い映像表現技術を蓄積してきた映像文化の発信拠点です。すでに、本学においても、産業社会学部や文学部
、政策科学部、情報理工学部などの既存学部で様々な映像関連分野の教学実績があり、
またアート・リサーチセンターにおいては、文理融合型の映像関連の研究テーマが高い社会的評価を受け、
文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業である学術フロンティア推進事業、
オープン・リサーチ・センター整備事業の拠点として選定され、21世紀COEプログラムにも指定されています。
映像学部は、本学において蓄積されてきた映像および映像分野に関する教育研究の実績を踏まえ、
映像表現に対する芸術的、人文社会科学的な理解と、今後も急速に進展するデジタル映像技術や情報ネットワーク技術に対応できる能力を備え、
映像を文化的、産業的、地域振興的文脈において有益な社会的リソースとして利活用できる人材の育成を目指します。
- □設置構想の概要
- (1)学部学科名称 映像学部映像学科
(2)開設場所 京都 衣笠キャンパス
(3)定員数 1学年150名を予定(4学年で600名)
- □基本コンセプト
- (1)デジタル時代の映像革新に対応する人材育成
- 技能教育のみでは得られない、豊かな教養と幅広い基礎知識を教育します。
- デジタル映像技術による映像表現・加工・配信・流通の変革に対応した専門教育を行います。
- デジタルとネットワークの時代に適応したプロデュース能力のある人材を育成します。
(2)総合大学のメリットを活かした文理融合型の映像教育
- 総合大学としての教育実績を生かした文理融合型のカリキュラムを準備します。
- スタジオでの映像制作実習、最新デジタル設備を駆使した映像作品制作を行います。
- 長期インターンシップや企業連携による産・官・地域・学のコラボレーションを重視しています。
(3)京都から世界へ、新しい映像文化と映像産業の創出をめざす
- 京都 太秦に残る映画の伝統、またゲーム産業を生み出した活力を遺伝子として引き継ぎ、新しい映像文化産業を生み出す拠点の役割を果たします。
- アジアにおける映像研究教育の一大拠点として、世界に通用する映像プロデューサー、映像クリエイター、実務家、研究者、教育者の育成を目指します。
- □アドバイザリー・コミッティ
- 各界でご活躍の方々にアドバイザリー・コミッティとして映像学部開設のためのご助言とご協力をいただいています。
また、包括的な基本提携合意を締結している松竹株式会社、松竹京都映画株式会社を始めとして、数多くの企業、
機関、官公庁とのコラボレーションを図り、教育研究水準の高度化を目指します。
- □人材育成像と3方針(アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー)
- (1)人材育成像
- 映像学部は、映像学を教育研究することにより、映像と人間の関係に対する深い理解を有するとともに、映像コンテンツの可能性を開拓し、映像を通じて広く人類と社会に貢献していく人間を育成することを目的とします。
(2)入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
- 映像学部は、豊かな教養を土台としつつ、映像に対する柔軟かつ鋭い感性と確かな技術を携えることを目指し、社会に向けて自らの主張や作品をマネジメントできるプロデューサー・マインドを修得して、未来の映像文化および映像産業を担う強い意志を持つ学生を求めています。
(3)教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
- 映像学部は、人材育成の目標を達成するために、経済、工学、美術の3領域の総合した文理融合型による「映像学」教育を下記のように実践する教育課程を編成します。
- <学部学生全体に共通するカリキュラム・ポリシー>
- 映像学部は、多様化する映像に対して、芸術的、経済的、工学的な理解と、今後も急速に進展するデジタル映像技術や情報ネットワーク技術に対応できる能力を備え、映像を文化的、産業的、地域振興的文脈において有益な社会的資源として利活用できる「プロデューサー・マインド」をもつ創造的才能を育成することを教育目標としています。
- これを踏まえ、映像学部の教育カリキュラムは、芸術的、経済的、工学的な理解を陶冶する科目群を基軸に、幅広い視野においてさらにはグローバルな舞台において活躍していくことを目指す知識やスキルを習得していくことができるように、デザインされています。
- 具体的には、教養教育科目と外国語科目(英語専修)によって構成される「基礎科目」群(28単位以上)、アート、ビジネス、テクノロジーに関する基礎的な科目を配置する「専門基礎科目」群(22単位以上)、アート、ビジネス、テクノロジーに関する専門的内容を学ぶ必修科目と登録必須科目、および学生が各自の将来的なキャリアデザインを考えるためのキャリア形成科目を含む「専門科目」群(54単位以上)から成り立っています。
- <課題意識に応じた学びのフィールド>
- 映像学部は、複眼的な思考、柔軟な感性を備えることが映像を通じて広く人類と社会に貢献していくことができる人間となることにつながるという認識のもと、狭い意味での履修モデルを設けていませんが、学生それぞれの課題意識に応じ自らの学修を円滑にすすめていくことができるように、4つの「学びのフィールド」を次のように設定し、各々が映像と人間の関係に対する深い理解を養うことができるよう指針を提示しています。
- ① 「映像文化」
- 映像文化を学問的に調査・分析し批評力を体得する学びのフィールドです。
- 芸術学やメディア研究、人類学や文明学なども視野に収め、次代の映像文化を担う研究者や教育者、アーキビスト等を目指すために、研究能力を中心とした知力を育てることを主たる目的とします。
- ② 「映像制作」
- 映像を生み出していく創造力を育成する実践的フィールドです。
- 映画、CGアニメーション、ゲームなどの映像制作の現場に携わるクリエイターやアーティストを目指すために、表現主題を見つけ出す感性と知性、的確な表現方法と媒体を選びとる能力と表現力を身に着けることを主たる目的とします。
- ③ 「映像プロデュース」
- 映像メディア産業の社会的・文化的な基盤づくりに貢献する知識と行動力を習得するフィールドです。
- コンテンツ・プロデューサーや、映像産業の実務家、映像文化と地域社会の活性化に貢献するビジネスパーソンが目指す人材像となるフィールドで、映像と地域や社会との有機的な関係を創造していく視点とコミュニケーション能力を身につけることを主たる目的とします。
- ④ 「映像テクノロジー」
- 映像技術を基礎から応用まで研究・実践する科学技術のフィールドです。
- このフィールドでは、リアルタイムCG、バーチャルリアリティなど先端的な映像メディアの技術を学び、放送局や映像系技術者、SEなどが目指す人材像となります。
- 映像表現の可能性を切り開くテクノロジーの開発者になるための学修をおこなうことを主たる目的とします。
(4)学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
- 映像学部は、映像学を教育研究することにより、映像と人間の関係に対する深い理解を有するとともに、映像コンテンツの可能性を開拓し、映像を通じて広く人類と社会に貢献していく人間を育成することを目的として、下記のとおり卒業時において学生が身につけるべき能力(教育目標)を定めます。
- これらの能力の獲得と、学部の教育課程に規定する所定単位(基礎科目28単位以上、専門基礎科目22単位以上、専門科目54単位以上に加えて、卒業研究を含む必修科目)の修得をもって、学部人材育成目的の達成とみなし、学士課程学位を授与します。
- ≪学部卒業時において習得すべき能力≫
- ① 映像メディアおよび情報通信技術、外国語に対する基本的なリテラシー能力。
- ② 映像文化の歴史に通じ、社会の動きから伝えるべき主題を見つけ出す感性と知性、および的確な表現方法と媒体を選びとる基本的な能力。
- ③ 映像の制作に関する基礎から応用までの知識、技術、技能を身につけており、映像をめぐる将来的な社会環境の変化および技術革新に対応しうる柔軟な能力と姿勢の獲得。
- ④ 映像の制作、流通、販売のそれぞれの現場で求められる基本的な知識と技能の修得。
- ⑤ 映像文化に対する理解とともに、映像を活用して地域や社会との有機的な関係を創造していく視点と行動力。
- □「卒業研究」
- 映像学部では、学部における学習の総仕上げとして「卒業研究」を完成させます。
「卒業研究」テーマ(題目)一覧