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太秦の人ではない、外の人間。 文字学研究者 榎大地 映画には形として現れなくとも、様々な文字学の勉強を役作りとして行う役者の姿。 語彙カードづくり、甲骨文合集のトレース作業… 文字学という学問を少しでも知りたくて研究者がどのような事をするのか教えていただき実際に自分でもその作業をやらせていただきました。自分が研究者たちの苦労にどこまで迫れたのかはわかりませんが、やっていて何だか途方も無い作業をされているのだという事は理解できました。 映画の中でも登場する語彙カード(特定の文字とその文字の文脈を一枚に記した名刺大のカードで漢字5~10文字程度を記入)にしても、甲骨文合集のトレースにしても、それらは古代文字を読んだり解読したりする自らの能力の基礎を築くためのものなのでしょうが、とにかく地道な作業です。
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寝ずに挑んだのは事実なんですが、寝ないように努力した訳でもないんです。言い換えると興奮して眠れませんでした。JR京都駅で撮影するにあたり少し制限があったので前日にその制限内で最大限に良いシーンを撮るためにアナウンスから新幹線がホームに停止するまでの時間を計って逆算したところからスタートするテストを繰り返したり、こりゃ絶対NG出せないなと思ったら何だか興奮してしまって。あの夜はそのテストが終わって帰ってから相手役の事を考えたり場面や台詞を反芻しながら10キロ近く夜の京都の町を歩いたと思います。人気の無い道を探して2時間以上。2時頃帰ってきて4時には出る準備でしたから寝るも何も無い感じですけど(笑)。 |

| そして無事駅のシーンの撮影が終了して僕は皆より一足先にクランクアップを迎えた訳ですが、まぁ、キレイに騙されました。僕のシーンの撮影が終わったら直ぐ次の撮影があるから皆忙しいし、改たまってご挨拶やお礼を皆に言える時間は無いなぁこれじゃ、と半ば諦めたんですが、着替えのマイクロバスに向かうのに駅の出口を出たら人がズラッと並んでいて、僕は最初何の騒ぎだか分からなかったんです。視線が全部自分を向いているのを見て、「わー」と思いました。監督をはじめ、スタッフ、キャストの皆にクランクアップを祝ってもらって、もうそれはそれは嬉しかったし、なんともったいないって思った。あの時はこれが僕の人生のピークだなって思いました。 |
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| 先日初めてお客さんに混じってMOVIX京都で冷静に映画を観させていただきましたが…良い映画です!この作品に関わる事が出来て本当に幸福でした。関われて無かったら…なんて考えるのもイヤです。なるべく多くの人に観ていただきたいです。この映画は山田監督の指揮の元、学生たちが商業的にも通用する映画を造るべく2009年の秋を駆け抜けたその結果です。この映画の完成迄の道のりも本編に負けないドラマです。エンドロールをご覧になればそれは分かるのですが、そんな事も踏まえてこの映画をご覧になると尚一層楽しめると思います。十年後、二十年後、三十年後、いつ振り返っても彼らの青春は記録として残っているのだからそれは幸せな事ですよね。僕も40を前にして彼らと映画つくりを通してまた青春を味わった気がしました。ありがとう。 |
文/田中壮太郎
構成・文・ページデザイン/立命館大学学生スタッフ



