立命館大学 エクステンションセンター

監査

やりがいと責任感のある仕事で ライフキャリアも充実しています。

三宅 優里奈さん

2017年経済学部卒業

2017年監査法人に入所

Q. 公認会計士を目指したきっかけを教えてください

大学の授業で簿記を受けたことが、公認会計士の道へ踏み出す一歩になりました。

 自分の強みになる資格を取得したいと考えていた時、大学の簿記の授業で、数字の処理が得意なことを自覚し、さらに上の資格である公認会計士に狙いを定めました。また、女性としての将来を考えた時に、復職や転職市場で評価の高い公認会計士は、ライフプランを描きやすかったことも重要な決め手となりました。在学中に合格するという目標を無事達成できたのは、無我夢中で勉強にまい進した成果だと思います。最初は試験勉強への取り組み方が中途半端で、短答式試験では悔しさも味わいましたが、その度に両親に励まされ、乗り越えた先に広がる未来に思いを馳せながら、懸命に試験勉強と向き合うことができました。

Q. 現在の業務や仕事のやりがいについて教えてください

監査業務に就き5年目。多種多様なクライアントとの仕事に刺激を受けています。

 監査法人に入所して以来、小売業、製造業、テレビ局、大学法人など多種多様なクライアントの監査業務に従事しています。一般企業や大学法人とでは会計基準が異なることや、一般企業の中でも会社によって監査方法が変わるため、異なるビジネスモデルを熟知した上で、多角的な視点から職務を遂行しなければならない点に難しさを感じることもあります。その一方で、いつも心地よい緊張感と新鮮な気持ちを持って取り組めています。現在は小売業のインチャージ(現場責任者)に任命され、監査現場のチームリーダーとして、メンバーの業務分担や作業指示、監査計画の立案など幅広い業務を担当しています。
 現場をマネジメントできる立場になったことで、今まで以上の責任感が芽生え、毎日が充実しています。
 監査業務は繁忙期と閑散期が明確に分かれているため、閑散期には長期休暇を取得しやすく、コロナ禍前には海外旅行へ出かけることもありました。こうしたリフレッシュの機会を持ちやすいことが、仕事のモチベーションアップにつながっています。

Q. 将来の夢は何ですか

アドバイザリー、海外赴任、ママさん会計士…すべて実現させたいです。

 最近は、経営幹部に企業の経営基盤の強化や持続的成長のための助言を送る、アドバイザリー業務に興味があります。監査は、客観的な立場から業務を遂行することが求められますが、アドバイザリーはクライアントに寄り添いながら会社の成長をサポートできます。私にはまだハードルが高いという先入観がありましたが、一度実際の業務に携わってみたときに、これまで培った知識や経験、円滑な人間関係の構築が得意な自分のキャラクターが活かせたため手応えを感じました。同時に自分のキャリア不足も痛感したので、もっとスキルアップしていきたいと思っています。
 また、海外勤務も視野に入れています。タイミングが合えば2年後を目処に実現させたいので、社内の英語プログラムを受講しながら準備を進めているところです。
 私が明確なキャリアプランを描けるのも、今の職場では産休・育休制度が適切に運用され、女性の多様な働き方を支援する職場環境が整備されているからです。出産後も第一線で活躍されている先輩がいて、フレキシブルな勤務に対する上司や同僚の理解もあるので、安心感が持てるようになりました。

Q. 公認会計士を目指す後輩の皆さんに一言お願いします

目の前の誘惑に打ち勝てば、明るい未来が待っています。

 大学時代の4年間を、資格取得に費やすことに抵抗がある人もいるかもしれません。けれど、今、資格取得に全力を尽くすことで人生の選択肢が大きく広がります。日本経済の安定を下支えし、企業の経済成長に貢献できる公認会計士は、何をおいても取得する価値は十分にあります。努力の先には、生涯にわたる大きな喜びが待っています。