立命館大学 エクステンションセンター

組織内会計士

憧れを現実に。組織内で頼られる プロフェッショナルとして貢献します。

辻本 純一さん

2003年経営学部卒業

2007年監査法人に入所

2016年監査法人を退所

2016年テレビ局に入社し、経理局 経理部に所属

Q. 公認会計士を目指したきっかけを教えてください

高校時代に公認会計士を志す人のインタビュー記事を読み、憧れを抱きました。

 立命館大学のパンフレットで、会計士を目指す学生の記事を読んで憧れを抱き、経営学部へ進学しました。大学在学中に公認会計士資格を取得するために、入学してすぐに専門学校にも通い始めましたが、勉強の成果を発揮できないまま卒業。就職は一旦見送り、資格取得に専念するため、引き続き専門学校で勉強に励みました。
 そこから、合格までの4年間は、本当に長い道のりでした。苦手科目を克服するまでに何度も挫折を味わいましたが、資格取得をした時に、私以上に喜んでくれた両親の姿を見て、諦めなくてよかったと心の底から思いました。

Q. 現在の業務や仕事のやりがいについて教えてください

監査法人勤務を経て、組織内会計士に。経営上の重要な意思決定を支援できるのが喜びです。

 2007年に監査法人へ入所し、9年間ほど監査業務に従事した後、テレビ局へ転職し、現在は経理部に所属する組織内会計士として活動しています。
 監査法人在籍中に修了考査に合格した頃から、もっと見聞を広げたいという思いが膨らみました。そこで、監査法人以外の環境に身を置いてみようと、日本CFO協会の企業出向プログラムを活用し、3年間大手電機メーカーで決算業務に従事しました。出向先から監査法人へ戻った後は、希望していたインチャージ業務に1年間ほど従事することにより、目標としていた監査法人でのキャリアを達成できたことから、改めて企業への転職を決意しました。
今は、月次・四半期の決算業務を中心に、固定資産管理などを担当しています。
 放送業界は近年、新規事業を積極的に展開する中で、公認会計士が持つ高い専門知識や経験が求められるようになったことから、中途入社で公認会計士を招き入れるケースが増えています。
当社も経理部に所属する約半数が中途入社の公認会計士で構成されています。経験豊富なメンバーと協力し合えることは大変心強く、日々刺激を受けております。
 会社の経理部は、事業活動で得た資金や情報を収集し、管理する主要な部署です。その中で組織内会計士に求められるのは、将来予測や業務改善につなげるために、経営状況などを数字化し、経営判断の材料を経営層に提供すること。会社の未来を決定づける重要な場面に関われることは大変意義深く、組織内会計士ならではの醍醐味を感じています。

Q. 将来の夢は何ですか

経理だけでなく、幅広い仕事に挑戦して、組織人ならではの貢献をしていきたいです。

 現職の業務を務めながら、これまでに培った経験や知識を応用し、組織内のさまざまなポジションで自分の力を試してみたいと思っています。最近は子会社の監査役に任命され、組織を俯瞰して意見を述べる立場に、新たなやりがいを見つけることができました。今後は、経営企画に携わったり、子会社の経理部が抱える弱点をサポートしたりと、活動できるフィールドをグループ全体に広げていきたいです。

Q. 公認会計士を目指す後輩の皆さんに一言お願いします

公認会計士は、生涯にわたり充実したキャリア拓くことにできる資格です。

 実務に就くと、目の前の仕事に追われがちですが、慌ただしく変化する業界の動向に目を向けるためにも、同業者との交流が必要だと考えています。私は日本公認会計士協会の組織内会計士ネットワークに所属し、研修会や交流会などを通して得た知識や情報を仕事に活かしています。
 ひと昔前まで、公認会計士資格を取得した後は、まずは監査法人に就職するケースがほとんどでしたが、今は組織内会計士へ進む道があったり、独立開業を実現する人がいたりと、公認会計士が活躍できる場はますます広がっています。将来、皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。