飛行機研究会 飛行機研究会

団体紹介

びわこ・くさつキャンパス開設と同年の1994年に誕生した飛行機研究会。高性能な人力飛行機製作、パイロットの育成を通して、人力飛行機の魅力を広く学内外に発信し続けている。読売テレビ主催「鳥人間コンテスト」への出場および優勝を目指す彼ら。無限の可能性と希望を翼に乗せ、一からの飛行機製作に取り組んでいる。

部員紹介

中島忠宏さん(理工学部3回生)代表、翼班

設立から15年間は滑空機を製作し、8年前からは人力プロペラ機を製作している飛行機研究会。無尾翼滑空機、双胴滑空機、串型双発ディスタンス機、ダイダロス型タイムトライアル機など、さまざまな機体の製作をしている。
2017年度の代表を務める中島さんは幼少期に「鳥人間コンテスト」を見て人力飛行機の魅力にはまり、入部を決意。「自分たちで一から作った人力飛行機が“飛ぶ”ということに感動。仲間とともに作り上げる達成感や喜びを感じました」と笑顔で話す。中島さんは、人力飛行機の翼を作る翼班として翼の精度向上を目指す一方で、代表として部内の安全管理に細心の注意を払っている。活動を通じて物づくりの楽しさを学んだ中島さんは、これからも自分たちが作り上げた人力飛行機に思いを託し、記録に挑戦し続けたいという。

浅井晨吾さん(理工学部3回生)2017年度パイロット、電装班

人力飛行機が、重力に抗い安定して“飛ぶ”美しさに幼少期から惹かれ続けていた浅井さん。高校3年のときに開催された「鳥人間コンテスト」を見て、実際に学生が作り上げた機体が飛ぶ姿に魅了され、入部を決めたという。
今までの飛行機研究会の大会記録は約250m、出場チームの中では弱小チームであった。「やるからには優勝を目指し、弱小チームのイメージを払拭したい」と大会にかける気持ちを持ち続けていた浅井さん。しかし、2017年度は大会出場が叶わず、何よりも悔しかったと振り返る。「でも、テストフライトで安定したフライトする自分たちの機体を見て、喜びと達成感を味わいました」。これからは、パイロットとして得た知識とチームの課題、そして、みんなの夢を後輩に引き継ぎながら、自身のフライト記録を伸ばしたいと意気込む。

今までの成績

鳥人間コンテストには滑空機部門で9回、人力プロペラ機ディスタンス部門で4回出場。2006年、2015年にサポーター賞受賞。飛行機研究会の鳥人間コンテストにおける最長記録は2015年度大会に記録した250.93mである。

パイロットについて

足でプロペラを回し、手で操舵桿を動かし、機体の挙動修正や目的地へ機体を進めるパイロットは、体力測定を考慮し、毎年話し合いで選出される。パイロットは真夏の炎天下の中、発砲スチロールに覆われたコックピットの中でペダルを回し続ける必要があり、持続的操縦ができるように日々の体力トレーニング、操縦訓練を怠らない。トレーニングごとに回転数やパワー出力、心拍数を記録し、そのトレーニングメニューで得られる成果を数字で確認し、記録・評価を徹底している。

メンバーの役割は?

電装班は、機体の速度、ペダリングの回転数などの情報をセンサやマイクロコンピュータを用いて取得、記録し、プログラミングを行っている。
その他、設計班、フレーム班、操舵班、駆動班、翼班、プロペラ班、フェアリング班などがある。

機体について

機体は、パイロットの体重や姿勢に合わせて毎年設計・製作される。全長34m×9mの機体は各班のメンバーの協力がないと完成しない。